おはようございます。
地元・川西の講演会で川西のマスコットキャラクター「きんたくん」の悪口を言ったところ、市長が観に来ていたことを後から知って死にたいキングコング西野です。
さて。
今日は『西野史上最大の作品制作の途中経過報告』というテーマでお話ししたいと思います。
今日は「勉強になる回」ではなくて、「今、こんな感じで〜す」という状況の共有です。
大きなものを作る
これはもう僕の趣味に近い話なのですが、僕には時間をかけて成し遂げたいことが二つあります。
一つは「大きな作品を作ること」。
そして、もう一つは「自分が死んだ後も皆を応援できる仕組みを作ること」。
ガウディの「サグラダ・ファミリア」や、ルートヴィヒ2世の「ノイシュヴァンシュタイン城」(※シンデレラ城のモデルになったとも言われている)なんて、まさにそれ。
広義にとらえると、「阿波踊り」や「ねぶた祭り」といった『祭』も、それにあたります。
制作者(発起人)の死後も、その作品の半径1キロ圏内の経済を回し、未来の誰かの生活を支えるような…そんな圧倒的な力を持った作品を作りたいと思っています。
そして、どうせ人生をかけて作るのなら「最も大きな作品」に手を出した方が面白そうなので、『町』を作ることにしました。
さて。
「地元(兵庫県川西市)に美術館を作る」といって、もう3年ほどが経ったでしょうか。
ん? 4年?
…この間、何もしていなかったわけではなくて、ジワジワと土地を買い足し(結構、買いました!)、時間を見つけては地元に帰り、丁寧に地元の皆様との交流を深めてまいりました。
当時と大きく考えが変わったのは、「インバウンド(県外からのお客さんも含む)を売り上げの柱にしない」ということ。
そもそも川西は「ベッドタウン(都会に出稼ぎにいく人達が住む町)」であり、「観光地」として作られている町ではないからです。
#都会から行きやすいというメリットはあります
3年前は、「どうすれば県外からのお客さんが増えるだろう?」で頭がいっぱいだったのですが、それは間違いで、大切なのは、まずは「内側で回すこと」。
インバウンドは「ボーナス」ぐらいに捉えておいた方が良いでしょう。
その為には、【経済を回してくれる世代(家の外に出てお金を落としてくれる世代)の人口】を増やすことが重要で、となると、序盤にやらなきゃいけないことの一つに、「アパート(マンション)を作る」があります。
「エンターテイメントタウンに来てもらうわけではなくて、エンターテイメントタウンに住んでもらう」という考え方です。
そんなこんなでお得意の朝令暮改を発動。
昨日まで「宿を作るぞ!」と言っていた西野が一変、「宿じゃない!アパートだ!」と叫び出し、スタッフさんも大慌て。
CHIMNEYTOWNは今、絵本や映画やミュージカルや歌舞伎を作りながら、その裏で、「アパート」(町)の制作を進めています。
#何の会社
それなりに苦労も多いですが、色々と進めていく中で、「町づくり」の舞台を、『ベッドタウン(住宅街)』にした判断は、あらためて正解だったと感じています。
#ここ大事
「空き家問題」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、まさに今、日本の各地で空き家が増えています。
一見するとネガティブなニュースのように感じますが、僕ら世代にとっては、これはとてもラッキーな話で、『ベッドタウン』(都心に出やすい場所&都心からメチャクチャ行きやすい場所)の空き家も増えているんです。
10年〜20年前だと、オリジナルの町を作るには、交通の便が死ぬほど悪い場所に根を張らないといけなかったのですが(例=ハウステンボス)、
今は高齢化によって、「大阪駅から20〜30分」という好立地(しかも駅前!)の土地が空き始めていて、かなり頑張れば、そこにオリジナルの町を作ることが可能です。
「自分が作った町まで線路を引くのが大変だなぁ…」と思っていたのですが、どっこい、“すでに線路が引かれている場所”に町を作ることができるのが僕らの世代です。
ただ、やろうとしていることは、「荒地に町を作る作業」ではなく、「住宅街のリノベーション」です。
そこには、すでに人が住んでいるので、大切なのは、1にも2にも「コミュニケーション」。
「スナック」を作って、「居酒屋」を作って、とにかく地元の方と交流をとる。
そして、土地が空けば買う……この繰り返しです。
この町づくりは「遠隔操作」でやれるものではないので、僕の家もその町の中に建てます。
この話を全然できていませんでしたが、なんと来週から工事が始まります。
ちなみに昨日は土地の神様に工事の安全を祈念する『地鎮祭』をやってまいりました。
#いろいろ進んでいるぞ
【砂山にスコップをブッさす儀】
地鎮祭の後は、「菓子折り」片手に、近所の家々を十数軒まわって、ご挨拶。
#ぬかりないコミュニケーション
ジワジワと町づくりを進めています。
アパートなんかは「家賃収入」だけじゃなくて、「ふるさと納税」(=オンラインのプラスαの売り上げ)前提で設計すると、かなり可能性があるなぁと思っています。
そんな話も、逐一、共有させていただきますので、何卒、よろしくお願いします。
ちなみに、僕の家は“売りながら”住みます。
「買いたい!」という人がいたら売って、その近所にまた僕の家を建てますので、買いたくなったらいつでもお声がけください。
#参考までに僕の家のデザインイラストを添付しておきますね
#そんなことより宅建士の資格を取らなきゃ
誰よりも大きな作品を作ります。
えんとつ町です。
現場からは以上で〜す。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!
【僕の家の外観】
【玄関】
【玄関の入ったところ】
【リビング】
【風呂場】
【リビングの壁は三階まで本棚】