バンドザウルスの最後の刺客『ドンペリ花子』

投稿日:2023.08.30 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
泌尿器科の先生に「肛門に指を入れられる仕事をしているのですが…」の相談したキングコング西野です。

さて。
今日は「バンドザウルスの最後の刺客『ドンペリ花子』」というテーマでお話したいと思います。
9割近くフザけていますが、ちょっとだけ真面目な話です。

 

これ以上、リスクは背負わせない
 

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト@幕張メッセ』まで、残り2ヶ月を切りました。

昨日の記事でお伝えしたとおり、イベントの収支は現時点で「-3000万円」ほど。
#こんな数字を共有するヤツいます?

コンテンツ(中身)でブッちぎるのは勿論のこと、制作費の回収劇もドキュメンタリーでお届けするのが今回のお仕事で、なんとしてでも回収してやります。

その為にはあの手この手を打たないといけないわけですが、その際、自分の中で守っているラインがあります。

それは「(主催の)SHOW DESIGNさんに、これ以上のリスクを背負わせない」です。

僕は口八丁の地方創生コンサルタントみたいなのが苦手で、いつだってアイデアを出す方はノーリスクで、そのアイデアが不発に終わった時に痛みを背負うのは地元の人達。

地方に行けば、有名建築家が作った負債物件だらけで、市民がひたすら維持費を払わされる始末。
建築家のポートフォリオ作りに市民の血税が使われていることが少なくありません。

今回の主催はSHOW DESIGNさんで、「最後の最後の責任はSHOW DESIGNさんがとらなきゃいけない」という状況の中、「とはいえ、西野にもそれなりに気を使わないといけない」みたいな空気が流れています。

『えんとつ町の~』としている時点で、その空気を完全に断ち切るのは不可能だと思っていて…であるならば、「それを踏まえて僕ができることは何なのか?」を考えます。

そこで、「アイデアを出す以上はコッチがリスクを背負って、そのアイデアがハマった時は取り分を一人占めするのではなくて、分配しよう」となったわけです。

 

進撃の『ドンペリ花子』
 

そこで、西野が今回のイベントで目をつけたのが「経営者席&VIP席」です。

包み隠さずに全部喋ると、「ここでシャンパンを入れてもらって、そのシャンパンの売上がイベントの制作費に充てられるとイイな」です。

となると、シャンパンを仕入れなきゃいけなくなるわけですが、当日、どれだけ売れるか分からないシャンパンを仕入れるのは、大きなリスクです。

そのリスクをSHOW DESIGNさんに背負わせるわけにはいかないので、そこはCHIMNEY TOWNがやればいい。
#売れ残ったら他のイベントやスナックCandyで売ればいいので

というわけで、さっそくシャンパンを卸してくれる会社をあたって(#仕事が早い男)、9月5日に関西まで試飲(シャンパン選び)に行ってきます。

ここで大切なのは「リスクを背負って仕入れたシャンパンをどう売るか?」です。

ここからは、CHIMNEY TOWNの山邊とタケダと、ホームレス小谷に業務連絡です。
#皆さんは生暖かい目で見守ってやってください

シャンパンは「美味しい」に越したことは無いのですが(※なので、そこはトコトンこだわるゾ!)、ただ、シャンパンを入れるシーンで求められるのは「味」ではなく、「ノリ」です。

店員に求められるスタンスは「美味しいからシャンパンを入れてください」ではなくて、「ここでシャンパンを入れたら面白いからシャンパンを入れてください」です。

というわけで、現在、マスクを制作中のバンドザウルスの新メンバー『花子』の名前を、元ホステスの『ドンペリ花子』に改名してください。

ドンペリ花子には、経営者ラウンジやVIPラウンジでシャンパンが入る度に登場してもらい、「○○さんからシャンパンが入りました~」というシャンパンコールをしてもらってください。

シャンパンが一本入る度に、SHOW DESIGNさん(イベントの制作費)に売り上げの一部を入れて、そして、ドンペリ花子にも「シャンパンコール代」を入れてください。

幕張メッセのイベントで、皆が皆、ラウンジにいるわけではありません。
Aさんがシャンパンが入れたタイミングで、Bさんはラウンジを離れ、ベビーカステラを買いに行っている可能性があります。

だけど、「○○さんが僕らの為にシャンパンを入れてくれた」が、シャンパンを入れるモチベーションになっているのは間違いないので、経営者席のお客様と、VIP席のお客様のLINEの公式アカウントを作成して、任意で参加してもらい、シャンパンが入る度に『ドンペリ花子』の方から「○○さんからシャンパンが入りましたー!」というLINEをリアルタイムで流してください。

『ドンペリ花子』は、「シャンパンを入れた時に駆けつけてくれる恐竜」というキャラクターを確立した方が良いので、ドンペリ花子がステージに上がる時はシャンパンを片手に持っておいてください。
アーティストとしては1ミリも期待していないので踊らなくて大丈夫です。

以上のスキームを確立させたら、今後のバンドザウルスのイベントの運営が少しラクになるし、今回でいえばSHOW DESIGNさんのチャレンジをバックアップできるので、秒速で対応を宜しくお願いします。

徹底的にデザインして、トコトン足を使って、勝ちきろう。

現場からは以上です。

【追伸①】
「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
参加者は経営者と個人事業主とクリエイターだけ!
泊まり込みで、ひたすら濃密な悩み相談&情報共有をする会合『クリエイティブキャンプ(9月15日開催)』はコチラから↓
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ドンペリ花子さん







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