おはようございます。
ついに、寝ることを捨てたキングコング西野です。
さて。
今日は朝までドラマの脚本の「下準備」をしておりまして…こういうのって白紙になりがちだから(#書き上がるとは限らない)、せっかくなので、『西野亮廣の脚本の下準備段階』を共有してみようと思います。
もっとも、これだけを見ても全体のストーリーは分かりませんが(それはこれから書くんだもん)、
「あー、脚本を書く前に、こういうのを書いてるんだー」
「あー! あの話をココに持ってくるんだー」
…という感じで面白がってもらえれば。
ストーリー全体の構成としては、①②③と3つのブロックに分かれておりまして、最終的には②と③に出てきたキャラクター達が①のストーリーに参加(集合)する感じです。
そんなことをイメージしながら、脚本を書く前段階の素材をお楽しみください。
#登場人物の名前は仮です
どうぞ。
✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️
『タイトル未定』
① ゴーストタウンに移住してきた若者
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エネルギー政策の転換とバブル崩壊と悪政のトリプルパンチにより、日本で唯一の「財政再建団体」に指定され、353億円の借金返済を続けている北海道・夕張市。
「炭都」と呼ばれた昭和30年代には11万人を超えた人口も、今では7000人を切り、さらには住民の半数以上が65歳。
「地域おこし協力隊」に応募し、夕張に移住してきたばかりのYouTuber「武田ナナ(25歳)」は、経費削減の為に夕方5時には全館の暖房が切られてしまう市役所の片隅で、スキーウェアに身を包み、『夕張ファンタスティック映画祭』の開催費用を集めるクラウドファンディングの準備を進めていた。
地元市民たちのバックアップにより復活した同映画祭は「夕張再生の象徴」だというが、市役所職員にその気概は見られない。
使命感に燃える武田は有志達と力を合わせ、ようやくTV(ミヤネ屋)の特集で映画祭をPRするチャンスを掴む。
しかし、放送寸前に飛び込んできた『たてこもり事件』の速報に話題をさらわれてしまう。
街は「何をやっても無駄」の空気に包まれ、期待された武田の発信力もまるで響かない。
地元住民の多くは「夕張をYouTube動画のネタにしている武田」に疑いの目を向け、中には嫌がらせをする者まで。
そんなある日。
武田は、廃墟系YouTuberが夕張炭鉱の坑道に不法侵入している動画を見つけ、先輩職員に報告をする。
すると武田のスマホ画面に続々と群がってくる地元の皆さん。
その反応は武田が予想していたものとは違った。
「…ちゅうか、これ、どこのヤマ(坑道)だぁ?」
翌週、「誰も知らないヤマ」の調査に出た武田と先輩職員。
立ち入り禁止区域のその先でようやく見つけた「誰も知らないヤマ」は、綺麗な三角形で、Google Earthで調べたところ「不自然なまでに整った正四角錐」だということが分かる。
帰り支度を進める先輩職員の横で、武田は、YouTubeに違法アップされていた“あの頃”のテレビ番組『アナザーワールド ~あなたの知らない世界~』の「黒又山特集 ~日本のピラミッド伝説~」を思い出していた。
「先輩、『ピラミッド』で集客できませんかね?」
【ここで描きたいもの】
・少子高齢化が進んだ町(日本の未来の縮図)の現状。
・『炭鉱から観光へ』…追い込まれた街(夕張に限らず)が仕掛ける観光へのシフトチェンジは何が問題なのか?
・「町を盛り上げたい若者」と「それを簡単に受け入れない地元住民」。
・一般ウケする「財政破綻をした夕張市の今」という情報発信のイチイチが、夕張市のネガティブキャンペーンになっている(人口流出に拍車をかけている)実態。
・武田の「町を盛り上げたい」には、(当初)確かに「動画のネタになれば」という不純な動機が混じっていた。
が、地元住民との交流の中で、その気持ちに変化が出てくる。
・『ワシ、聞いてない』…「情報の共有」「共有の順番」が地元住民との衝突の原因になっていることを学習する武田。
地元住民のカルテを作り、「事後報告」ではなく「相談」ベースで住民一人一人と向き合う。
・武田の気持ち・行動に変化が出てきたことで、次第に地元住民も武田に協力的になる。
② ちょっと様子がおかしい人質たてこもり事件
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
矢追純一のUFO特番、宜保愛子の心霊特番、徳川埋蔵金、ノストラダムスの大予言…
デタラメもたくさんあった“あの頃”のテレビを追い続けた挙句、仕事もスタッフもテレビへの希望も失ってしまった負け組テレビマン「飯塚(48)」は、生きる意味も失っていた。
自宅のテレビ台に未練たらしく並んでいるのは自身がテレビマン1年目の頃にADとして担当したオカルト番組『アナザーワールド ~あなたの知らない世界~』。
もう、こんなデタラメなテレビが求められる時代は戻ってこない。
そんな飯塚の家に、突然、覆面マスクの男が飛び込んでくる。
男はピストルの銃口を飯塚の額につけ、「大人しくしないとお前を殺す」と脅すが、すでに生きる意味を失っている飯塚は「お願いします」と頭を下げてしまう。
まもなく警察に取り囲まれる飯田宅。
よりによって自殺志願者を人質にとってしまった『たてこもり事件』の行く末やいかに…?
「生きようとしろよ!」(by 犯人)
【ここで描きたいもの】
・ピストル(脅し)の効力を取り戻したい犯人から人質へ必死の説得。「なんで『死ぬ』とか言うんだよ」
・ピストルで一思いに殺して欲しい人質に「協力してくれたら殺してあげる」という交換条件を出す犯人。
・犯人と人質の共同作業。
・共同作業をしているうちに犯人の問題(お金の問題)が解決してしまう。
・民家はビルやマンションと違って「間取り」が分からないから、『SIT』が簡単に突入できない。
・もはや『たてこもる理由』が無くなるが、家の周りは警察だらけ。このまま外に出ていけば「投稿」扱いとなり逮捕される。
・どうにか逮捕されずに済む方法を考える犯人と人質の目に『夕張ファンタスティック映画際』の宣伝が飛び込んでくる。
・「僕らは映画祭に出品する予定の『たてこもり事件』がテーマの短編映画の撮影をしていただけなのに、それを警察が早とちりをして本物の事件だと勘違いしたことにしません?」という狂気の提案が上がる。
【参考】
・埼玉県蕨市たてこもり事件(2023年10月31日)
・ふじみ野市散弾銃男たてこもり事件(https://www.youtube.com/watch?v=6wx8K-1FYTQ)
③ ボスの愛犬が逃げた!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京・鶯谷の『東京キネマ倶楽部』を根城に暗躍するマフィア『九頭竜商会』の若手構成員「北村(26歳)」は焦っていた。
留守を預かっている最中に、“ハウスクリーニングのオバチャン”が、ボスの愛犬を誤って逃してしまったからだ。というわけで“オバチャン”も焦っていた。
その二人以上に焦っていたのは九頭竜商会の先輩構成員の「村田(34歳)」。
村田の正体は、シカゴ美術館から盗み出されたブルーダイヤモンド『テイラーバートン』の行方を追っていた諜報機関の潜入捜査官。村田は、『九頭竜商会』の地下アジトで見つけ出した『テイラーバートン』をボスの愛犬に飲み込ませて、「犬の散歩」を理由にアジトの外に持ち出す計画を企てていたところだった。
北村は自身のSNSに「犬を探しています」と投稿したが、フォロワー数の少ない北村のSNSはウンともスンとも反応しない。
三人に残された時間は「アジトの屋上で開催されている“今夜のショー”を観に行っているボスが帰ってくるまで」
マフィアと諜報機関とオバチャンが図らずも力を合わせることになった「ボスの愛犬捜索劇」は今まさに窮地に追い込まれていたが、テレビから流れてきた『たてこもり事件』の速報が、このドタバタ絶望劇に一筋の光をもたらす。
「“今夜のショー”に出演するアーティストを誘拐して、僕のSNSをシェアしてもらいませんか?」
【ここで描きたいもの】
・お金大好き「マチコさん」と、マチコさんの為なら何でもする「北村」が、キャラクターとして愛されるようにする。(※後程、再び登場するから)
・テレビ(ミヤネ屋)から流れてくる「シカゴ美術館から『テイラーバートン』が盗まれたニュース」。
・③の物語は、他二つの物語(「夕張」と「たてこもり」)の筆を走らせてみて、様子を見ながらジョーカー的に差し込んでいく。
『絡み合う3つの物語。はたして、夕張は甦るのか?』
✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️✏️
…とまぁ、いつも脚本を書く前に、こんな感じで「素材」を並べています。
そして、これを見ながら、パズルを組んでいく作業ですわ。
この資料は基本的には表には出ないので、サロンメンバーさん特典ということで。
引き続き、執筆頑張ります。
現場からは以上です。
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
【追伸②】
《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【年間3日×7年分】の貸し切り利用権をお求めの方はコチラまで。
↓↓
https://sabeevotest.com/hoshino-jutan/index.html
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/q7b4Mlz