おはようございます。
アルコール依存症を描いた『ボトルジョージ』の試写会終わりのパーティーで、アルコール依存症ぐらいお酒を呑んでいるキングコング西野です。
今日は『けんすうサンのXの投稿がメチャクチャ面白かったので、捕捉説明しちゃう』というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
お金の話
今朝、けんすうサンがXで引用ポストされていた内容が(質問者さんの御意見も合わせて)メチャクチャ面白かったので、便乗したいと思います。
まずは、けんすうサンがXに引用ポストされた投稿をご覧ください。
※コチラ→ https://twitter.com/kensuu/
もう本当に、けんすうサンの言うとおりで、西野は「世界でヒットするコンテンツを作るために、世界に一番リーチできる場所でやる」という比較的当たり前のことをしています。
そして、「円安だし、インバウンドでウハウハだから、日本にブロードウェイのような場所を作るべき」は、ちょっと話が飛躍しすぎ(笑)
一方で、質問者さんの「なんだか腑に落ちない」という気持ちは事実としてあるわけで(そこは受け止めたい!!)、その要因となっているのが「ブロードウェイにお金を落としている」というところかなぁと思います。
ここに関してキチンと御説明させていただくと、まず大前提として、今年の1月のプレゼン以降…つまり僕が「セカンドステージ」と呼んでいる現在のチャレンジは、「日本で稼いだお金をブロードウェイに落とす」ということはやっていなくて(※ニューヨークのスーパーでサラダとかは買うよ)、基本、「ブロードウェイの投資家から集めたお金」でやりくりしています。
クリエイターを雇うお金も、キャストを雇うお金も、美術費も照明費も会場費も、ブロードウェイの投資家から集めたお金なんです。
文面を見る限り、もしかしたら質問者さんは、そこは理解されているかもしれないのですが、「ブロードウェイの投資の仕組み」を御存知ない方がほとんどだと思うので(※サロンメンバーさんは知ってるよね)、念のため、ここはお伝えしておきます。
次に「日本のファンから集めたお金を~」とありましたが、僕に限らず(すべてのクリエイターさん)は別に日本で突っ立って「お金くださーい!」と叫んでお金を集めているわけではなくて、当たり前ですが、日本で商品を売って、お金を集めています。
てことは、まず“日本に売る商品”を日本で作っているわけです。
僕の場合だとそれが『えんとつ町のプペル』とか、最近だと『ボトルジョージ』とか。
そして、その裏側を知りたい方が、オンラインサロンや、VoicyやYouTubeのプレミアム会員になってくださっている。
この「そもそもの元ネタを日本で作っている」というのがポイントで、たとえば僕が『えんとつ町のプペル』という作品をアメリカでゼロから作ろうと思ったら、製作費は日本の4倍ぐらいすると思います。
参考までに、カリフォルニア州内の主要ファストフードレストラン従業員の“最低賃金”は今年の4月1日から1時間20ドルとなっています。
日本円にして、3000円チョイですね。
ちなみに、2024年3月17日時点でのカリフォルニア州の平均年収は8万4448ドル(約1270万円)で、2024年2月時点でのカリフォルニア州の中央値は12万6810ドル(約1900万円)だそうです。
実は、カリフォルニアに本社を置くアニメーションスタジオでも、カリフォルニアの給料の高さ(=制作費の高さ)は結構なダメージを食らっていて、「世界的なチームだから安泰」みたいなノリじゃないんですね。
なので(ここはあまり語られませんが)「日本に売っている日本で作った商品を海外で売る」というのは、要するに「安く作って、高く売る」なので、結構いいんです。
「ブロードウェイの投資家」って何?
次に、「アメリカは内戦が起こる可能性もあり、治安は悪化する一方なので、今後もブロードウェイで稼ぎ続けられるとは限らない」について。
これも、けんすうサンがおっしゃっていたことが、ごもっともで、ぐうの音も出ないのですが、さらに別角度からお話しすると、「ブロードウェイの投資家」っているじゃないですか?
質問者さんも「ブロードウェイの投資家と繋がれるメリットはあるかもしれないけど…」と書かれていましたが、この「ブロードウェイの投資家」について、もうちょっとだけ詳しく説明すると、「ブロードウェイの投資家」は、厳密に言うと「ブロードウェイ作品に出資している世界中の投資家」なんです。
「アメリカの投資家」じゃないです。
事実、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の投資家の一人は、オーストラリアの投資家です。
ブロードウェイに作品を乗せると、世界中の投資家の目に入るんです。
なので、仮に明日アメリカで戦争が始まって、「ちょっとブロードウェイで公演するのが難しそうなので、ロンドンで公演しますわ」と言っても、投資家とは繋がっているんです。
実際、ミュージカル『えんとつ町のプペル』は「カナダでやっちゃう?」という話があがっているほど。
もちろん、今の投資家さんが出してくださったお金で。
ここが結構誤解がありそうな気がするのですが、「公演する場所」にお金を出してくれているというか、「作品」にお金を出してくれているんです。
そういう投資家さん達と作品とのマッチングサイトがブロードウェイ…といった感じです。
なんとなく御理解いただけましたでしょうか。
今回の質問者さんのおかげで、「あらためてキチンと説明しなきゃいけない」という気づきをいただきました。感謝です。
引き続き宜しくお願いいたします。
現場からは以上です!
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