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結局、皆、自分が作るものが一番好き!

2023.12.01 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
寒い日のウォーキングはホテルの部屋の前の廊下をひたすら往復して、ひたすら不審者扱いされているキングコング西野です。

さて。
今日は『結局、皆、自分が作るものが一番好き!』というテーマでお話ししたいと思います。

今回もまた絵本『夢幻鉄道』の広告戦略に関係する話ですわ。
  
  

自分で作りたいもん!
 

田舎の社長や講演会の主催者さんが「オリジナルTシャツ(誰も欲しくないダサいやつ)」を作られていて、それを見る度に「なんで、そんな無駄金を使うんだよ…」と思っていたのですが( #バンドザウルスで草Tを作ってるヤツが言うな )、あれは、ダサかろうが、売れなかろうが、お金を溶かそうが関係なくて、「作ること」が目的なのだと最近理解しました。

作る出番がやってこない(作ることを求められていない)人は「作ること」に強烈な憧れがあって、「社長」や「主催者」といった立場で裁量権を手にした時に、その気持ちが押さえられなくなってしまう。

他人がデザインしたTシャツよりも、自分でデザインしたダサい(※本人はダサい自覚がない)Tシャツの方が可愛くて仕方がないのだと思います。

スタッフを働かせて皆から集めたお金を自分のオナニーで溶かしているわけですから、もちろん経営者やイベント主催者としては失格(最低ランク)ですが、人としては、その気持ちは分からんでもないです。

僕自身、子供の頃にいろんなエンターテイメントを観て、「僕も作りたいな」と思って、紙と鉛筆とダンボールから手探りでクリエイティブを始めたわけですから、まぁ、似たようなもんです。

「自分で作りたい」
「自分で作ったものが愛おしくて仕方ない」
といった感情は皆にあるのだと思います。
 
 

 My Story
 

そんな中、爆誕した「生成AI」は『作れなかった自分』から『作れる自分』に変身させてくれる悪魔の実(@ONE PIECE)で、言葉を選ばずに言うと「嬉ション」が大量に漏れているのだと思います。

僕が住んでいるエンタメ村では今、AIの利用を制限する声が一部で上がっていますが(アメリカのストなど)、そこに僕の友人も参加しているので胸は痛いのですが、ただAIを触れば触るほど、この波を防ぐことが不可能だということを知ります。

それは業界のレベル向上や、お客さんの為のストではなく、自分の雇用を守るためのストであるので、今、反対の声を上げている世代が定年退職すれば一気に旗色が変わります。

「遅かれ早かれ時間の問題」というやつです。

以上のことを踏まえて(来るべき日に備えて)、今のうちから僕らがやっておかなきゃいけないのは、「お客さんに(AIで)作らせてあげる『受け皿エンターテイメント』の構築」で、今回の『夢幻鉄道』で、それがやれればいいなぁと思っております。

AI時代のエンターテイメントのメインテーマは、まず間違いなく『マイ・ストーリー』で、お客さんがそのエンターテイメントに参加することで「私が描いた絵」「私が書いた物語」「私が作った曲」「私の思い出」…このあたりの『マイ・ストーリー』が生まれることが大切で、反対に、時間とお金を払っているのに『マイ・ストーリー』が生まれないような“押し付けエンターテイメント”はチョット厳しくなってくるでしょう。

「自分で作れる時代に、なんでワザワザあんたのクリエイティブに時間とお金を払わなきゃいけないの?」という、これまで人類が触れたのことない感情(ストレス)に僕らは間もなく出会うことになる。

『夢幻鉄道』の『スローヒット戦略』(@昨日の記事)は、まさに『マイ・ストーリー』そのもので、僕らはああいった仕掛けを他にも作っていかなくちゃいけない。

今、ボンヤリと思っているのは、AIで作る「私の『夢幻鉄道』」で、絵もストーリーもお客さんにAIを使って作ってもらった方が(公式がそれを認めた方が)面白いなぁと思いました。

「亡くなった人と、夢の中で会う」は皆が経験することなので、一人一話ぐらい作れそうです。
#僕は僕で作る

その時は「『夢幻鉄道』の公式ロゴを使う」「40ページ以内(絵は40枚以内)」といった感じで、『パッケージ(ルール)』を設けておく方が良い気がしていて、「○○さんの『夢幻鉄道』の物語、超いいよー」「公式とかけあって正式に出版した方がいいんじゃない?」みたいな会話がSNS上で繰り広げられたら、面白そう。

とにもかくにもAI時代のメインテーマは『マイ・ストーリー』で、ここを起点に打ち手を考えていきましょうや。

引き続き宜しくお願いいたします。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
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ホシノマチソラコさんの『夢幻鉄道』↑
https://twitter.com/SORAKO0810/status/1730345098108604613



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