あの日、愛想笑いをしたキミの物語

投稿日:2023.03.02 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
『映画 えんとつ町のプペル』の続編に「白タオル」を頭に巻いている「ヒモサック」というキャラクターを登場させるキングコング西野です。
 
さて。
今日は『あの日、愛想笑いをしたキミの物語』というテーマでお話ししたいと思います。
『えんとつ町のプペル』を聴きながら、読んでください。
 
https://youtu.be/KYSrLAKicE0
  
 

クリエイティブ合宿2日目
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブ合宿2日目が終わりました。
今日からは演出のWillと作詞のJessicaが参加して、クリエイティブをさらに深掘り。新しい発見がたくさんありました。
 
「今さら、西野の中で『えんとつ町のプペル』の発見なんてあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どっこい、発見だらけ。
 
というのも、今回は「脚本を書いたので、あとは、この脚本に合わせて、曲や振り付けをお願いします」という形ではなく、「どこを台詞で伝えて、どこを歌で伝えて、どこを踊りで伝えるのか?」という部分から再構築している為、クリエイター全員が『えんとつ町のプペル』のバックボーンまで(西野が日本人から受けた仕打ちまで)知っておく必要があります。
 
その為、僕の頭の中だけで片付けていたことを一つ一つ言語化し、説明していかなきゃいけないんです。
 
その説明の段階で、「ああ、俺、こんなことを考えてたんだ」と気付かされるわけですね。
 
自分の言葉に気付かされるんです。
 
絵本にしても、映画にしても、歌舞伎にしても、ミュージカルにしても、これまで「脚本」はず〜っと一人で作ってきたので、かなり新鮮な体験です。
 
せっかく、クリエイティブ合宿中ですので、今日は少しクリエイティブ(自分の説明の中から出てきた気づき)を皆さんに共有させていただきたいと思います。
 
「ブルーノ」と「ルビッチ」と「アントニオ」の関係についてです。
サロンメンバー全員が『映画 えんとつ町のプペル』を観た前提で喋ります。
ご容赦ください。
 
 

己の身を守る為に愛想笑いをした人
 

今回あらためて、クリエイティブスタッフの皆に「これは僕が実際に体験した物語なんだよ」という話をさせていただきました。
 
その時、「西野は一体、誰(どのキャラクター)なんだ?」という話になるわけですが、結論から言うと、僕は「ルビッチ」じゃないんです。
 
たぶん、僕は「ブルーノ」なんです。
#志の輔師匠もブルーノなんだけども
 
ここが少し面白いポイントで、「ルビッチ」と「アントニオ」は〝対(正反対)〟じゃないんです。
むしろ、ルビッチとアントニオは〝同族〟で…、
ルビッチは「星なんて無いよな?」と迫られた時に、その身を守る為に愛想笑いをした人で、
アントニオは「星なんて無いよな?」と迫られた時に、その身を守る為に「無い」と答えた人。
 
二人は、最初から「そんなの、まだ分かんないじゃないか」と返す強さを持ち合わせていない〝似た者同士〟です。
 
この二人の反対側にいるのが「ブルーノ」で、コイツは最初から「星はある!」と言い切っちゃう真性のバカ。
 
だから、町中からタコ殴りに遭うんです(笑)。
 
合宿会場の壁には「ルビッチの感情曲線」が描かれているのですが、それは、『上に行けば行くほど、「星」を信じ、下に行けば行くほど「星」を信じなくなる(諦める)グラフ』になっています。
 
そして、そのグラフの一番上には「ブルーノ」のラインがあり、一番下には「アントニオ」のラインがある。
 
ルビッチは、ブルーノとアントニオの間を行ったり来たりしているわけですね。
 
じゃあ、西野のリアル物語でいう「ルビッチ」は誰か?
 
これは、梶原雄太であり、山口トンボであり、僕の近しいスタッフ&後輩です。
 
日本中が、あるいは同業者が西野を攻撃している時に、彼らは「愛想笑い」しかできなかったんです。自分の身を守る為に。
 
梶原君が酔っ払った時に、その当時の話を時々聞くのですが、「怖くて言い返せなかった」と言うんですね。
 
アントニオは、あの時、西野を攻撃して、今は誰よりも応援してくれている同業者(芸人さん達)です。
 
人間味溢れるその姿は、僕なんかよりも、よっぽど主人公っぽくて、そんな彼らがエイヤ!と勇気を振り絞って叫ぶ物語が『えんとつ町のプペル』です。
 
ニューヨークのクリエイティブ合宿では、こんなことを一つずつ一つずつ共有して、皆で朝から夜まで頑張っています。
最高の作品を作るので、もう少し待っててください。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
  
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ニホン・オノコージをニューヨークで発見した!
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