おはようございます。
何時に更新しようが「おはようございます」と言いきることで、ちゃんと午前中に更新したと思わせるキングコング西野です。
さて。
今日は「ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演の1日目が終わったよ」というテーマでお話ししたいと思います。
近況報告回ですが、挑戦を続けていく上で、すっごくすっごく大切な考え方をお届けします。
データがとれる時に、データをとる
タイトルにありますとおり、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演(1日目)が終わりました。
リーディング公演というのは関係者に向けておこなう「こんな感じの内容になりまーす!」というプレゼン公演です。
目的は「関係者へのプレゼン」であり、「作品のブラッシュアップ」なのですが、今日はこの「作品のブラッシュアップ」についてお話します。
Let's サロン😘
これは、どのサービスにおいても同じことが言えると思うのですが、個人的には今後ものすごく大切にしたい考え方があります。
それは…
「『素晴らしい作品(商品)を届ける』を目的にした時と、『作品のブラッシュアップ』を目的にした時とでは、アプローチが変わってくる」
ということ。
野球で喩えると、「3点差で負けている9回裏ツーアウト満塁」でまわってきた打席の意味と、「10点差で勝っている9回表」でまわってきた打席の意味…ぐらいの違いがあります。
前者は確実に点をとらなきゃいけないので、「打てる球」が来たら打たないといけませんが、後者は「打てない球」の確認をすることができる。
下手な球にわざわざ手を出して、「この球速で、この角度に飛んできた球は、打てない」ということが分かれば、次の打席(チャンス)でバットを振ることはありませんし、
逆に、
「これまで『打てない』と思って見逃してきたけど、バットを出せば意外と打てる」ということが分かれば、次の打席でバットを振ることができます。
「データをとれる時に、良いデータも、悪いデータもとっておく」というのが、『ブラッシュアップ』を目的としたリーディング公演です。
これはメチャクチャ大事な考え方だと個人的には思っていて…多くの人は(自分も含む)、「データがとれる時にデータを取りに行かずに、最善を尽くしてしまう(甘い球を打ってしまう)」をやりがちです。
そこでヒットやホームランを打って「やったー!やったー!」と、ついつい喜んでしまいますが、引き換えに「打てない球」の確認がとれないので、“得点圏打率”が下がってしまいます。
具体的に何をしたの?
今回のリーディング公演の設計でユニークだったのが、「メチャクチャ優秀なキャストを外す」というのがありました。
前回のリーディング公演で『スコップ』役を演じてくれたキャストさんがブッチギリで最高だったんです。
とにかく会場を沸かしてくれて、お客さんを巻き込んでくれました。
それを受けての運営の判断が面白くて…「次のリーディング公演も彼で!」ではなく、「彼にお願いすれば上手くいくことは分かったので、次のリーディング公演は彼以外のキャストに声をかけよう」でした。
ロングラン公演を見越した時に、彼以外のキャストもスコップを演じることになるので、「彼以外がスコップを演じた時に、一体どんなマイナスが起きるのか?」を、リーディング公演の間に調べておくわけですね。
そんなこんなで、今回は「ホームランを打てることが分かったキャストは外す」を実施しました。
#もちろん御本人にはその意図をお伝えしました
ホームランが打てるキャストは、「確実にホームランを打たなきゃいけない場面」で登場してもらう…という考え方です。
これ(データを取得できる時にデータの取得をしておく)がやれるのと、やれないのとでは、後々、大きく結果が変わってきます。
しかし、そんなことは頭で分かっていても、「打てる時に打ちたい(甘い球が来たら打ってしまう)」となるのが人間なので、プロジェクトをスタートする時に、まずは…
今回のチャレンジは、『素晴らしい作品(商品)を届ける』が目的なのか、それとも、『作品のブラッシュアップ』が目的なのか?をチームメンバーの皆と、しっかりと話し合った方が良さそうです。
てなわけで、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演の二日目に臨みます。
行ってきまーす。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
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