DXで気をつけたい『不合理なシステム化』

投稿日:2022.11.15 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
「好物」を聞かれた時の最も頭の悪そうな答えは「ソーセージ!!!」ということで話がまとまったキングコング西野です。
#でもソーセージって美味しいよね

さて。
今日は「DXで気をつけたい『不合理なシステム化』」というテーマでお話したいと思います。

 

DXって何?
 

「母ちゃん(西野芳子)に分かるように説明する」がモットーのオンラインサロンですから、まずは、近年、よく耳にする「DX」の説明をザツに済ませたいと思います。

「DX」とは「デジタル・トランスフォーメーション」のことで(※こんなの覚えなくていい。だったら「DT」にしろ!)、今現在、世の中的には「デジタル化」と意味がゴッチャになってますが、要するに「ほら、今、せっかくAIとか、色々あるんだから、そういうのを使って、もうチョイ(無駄を削って)社会全体を良い感じに持っていこうよ」みたいなことです

カメラで例えると…
フィルムカメラから、デジタルカメラへの移行が「デジタル化」で、
画像を世界中の皆でシェアしてヤイヤイするのが「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」です。
#細かく言っていくとキリが無いので 、このへんで

 

どこまで機械にお任せするか?
 

CHIMNEYTOWNの若手がパソコンのことを「機械」と呼ぶのですが(明治生まれかよ!)、僕的には、その呼び方が結構気に入っているので、そこを少し見習うと…DXが叫ばれる今、

「機械がやってくれる仕事は機械に任せて、人にしかできない仕事を探そう!」

という運動が盛んになってきています。

『キンコン西野の家』なんかは、ついに「人件費ゼロ円で回す」を実現して、今日も地元に貢献してくれています。

それが可能になったのも、「すっごく進化したネットショップ」や「スマートロック」のおかげで(※SECOMや防犯カメラもスマホ管理)、あとは、コミュニティーのおかげ。

「この問題は、ITでクリアしよう」
「この問題は、IP(人気キャラクター)の力を借りてクリアしよう」
「この問題は、コミュニティーでクリアしよう」
「この問題は、人間が持ち合わせている『自主規制』というシステムでクリアしよう」
といった感じで、一つずつ問題を解いていった結果で「人件費ゼロ円」を実現しました。

さて。

オジサンたちは余計な人件費を削る為に、「デジタル化だー!」「DXだー!」とワーワー言うとりますが、その一方で、今年の夏には『従業員の人員不足により、しばらくの間はセルフレジを封鎖致します』という怪文書がTwitter村に出回りました。

とあるスーパーのレジコーナーに出されていた看板の画像です。

たしかに、スーパーのセルフレジコーナーには、「セルフレジのサポートスタッフ」が立っていて、セルフレジに戸惑っているお婆ちゃん達のサポートをしてくださっています。

それ自体は本当に優しい話なのですが、「だったら、普通のレジで良くね?」という疑問が残ります。

僕らは、この「レジ」と「セルフレジ」のような、①「人のコスト」と②「機械+人のサポートのコスト」を天秤にかけなければなりません。
時々、②の方が高くついている場合があるので。

これ(②が高くつくこと)を僕は『不合理なシステム化』と呼んでいるわけですが、ココは意外と陥りやすい部分なので、よくよく気をつけておいた(スタッフ間で目を光らせておいた)方が良さそうです。
 


寄付NFTの場合
 

具体例をあげます。

昨日、DAOやNFTまわりを担当してくれているインターン生の「ななちゃん」から、現在進めている支援NFT(※呼称を「支援コイン」から「支援メダル」に変更しました)について、こんなLINEがありました。

《なな》
「ただ今、支援メダルは…

①どこまで自動化するのか?(Shopifyで販売からウォレットにトランスファーするまでの過程を誰がするのか,自動化すると誤ったアドレスを入れられた時など手間なので手動説)

②購入者がウォレット持っていない場合、どの程度サポートするのか?(ウォレット作成~?)

などをつめているところです!」

「『トランスファー』とか言うな!『贈る』って言え!」というツッコミはありつつも、補足説明させていただきます。

僕らは今、「絵本や、映画のチケット等などを支援したことを証明するNFT」を出そうと思っていて、ある時、西野が「『円』で買えた方が、その人が支援した当時、どれだけ支援したかが分かりやすくね? だったら、ネットショップでNFTを売って、買って下さった方のウォレットにトランスファーすればいいじゃん!」と言い出したわけです。
#お前も言うのかよ

…話を戻しますね。

ななちゃんからのLINEに対して、西野からは…

《西野》
「②は「ウォレットを持っている人」を対象にすればよくて…、ここでは①についてなんだけど、『支援メダル』は、毎日何個も出すものじゃないので(せいぜい3~4日に一個とか?)、そもそも自動化しなきゃいけないんだっけ?

手作業でNFTを送るのって、どれぐらいコストがかかるの?」

という質問がいきました。

そこで、返ってきた答えがコチラ。

《なな》
「寄贈先を決定してからですと…

①支援額に合わせてメダルのテキストと色を変えてもらう
②ECサイトに出品
③ウォレットアドレスを確認してお送りする

です」

ここが、今日の記事のポイントです。
西野は更に、こう返しました。

《西野》
「…いや、今は「自動or手動(どっちがいいの?)』の議論だから…
この場合、『自動』と『手動』の違いは

③ウォレットアドレスを確認してお送りする

だけじゃね?

①支援額に合わせてメダルのテキストと色を変えてもらう
②ECサイトに出品

は、どっちにしろ手作業でやらなきゃいけない部分だと思う。
なので、今、知りたいのは…

③ウォレットアドレス確認してお送りする

のに、かかるコストはどれくらいか?」

そう質問すると、ななちゃんからは、「ごめんなさい! 全然コストがかからないです!」と返ってきて、結局、「記念メダルNFTのやりとりは手作業でいいよね」という結論に至りました。

こうして丁寧に要素分解していくと、「それだったら手作業でイイじゃん」という結論に至ることが多いので(キンコン西野の家も西野の簡単な手作業はある!)、

チームとして、①「人のコスト」と②「機械+人のサポートのコスト」を天秤にかける癖(チェック機関)をつけて、『不合理な自動化』を潰すようにしておいた方がイイと思います。

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 


 


 


↑大和ミュージアムにも、記念メダルの販売機があった!
皆、メダルが好き!
 

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