おはようございます。
昨日、沖縄のサロンメンバーさんと飲み会がありまして、その席でサロンメンバーさんのお子さん(5才ぐらい)と『シン・ウルトラマン』の話で盛り上がり、「忙しくて、まだ観に行けてないんだよ…」と言ったら、「それは言い訳。時間は作ればいい」と説教されたキングコング西野です。
#ぐうの音も出ない
#子供らしくしろ
#沖縄らしくしろ
#沖縄は時間管理がガバガバだと聞いてるぞ
さて。
今日は『次回のリーディング公演(@N Y)に向けての対策』というテーマで、ゴッリゴリのクリエイティブの話をしたいと思います。
「第一回リーディング公演」での学び
「リーディング公演」というのは、関係者に向けた『ストーリーのお披露目会(プレゼン会)』のことで(何度も説明してごめんなさい)、先月、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演がニューヨークでおこなわれました。
現場に足を運んだ意味は本当に大きくて、キャストさんの参加度(仕事として渋々やっているのか、否か)や、「あ。今、お客さんの“前のめりスイッチ”が入ったな」といった情報(空気の揺れ)は、やはり現場にいないと仕入れることができません。
現場でリーディング公演を見たことは僕にとってはとても大きな学びとなり、その中で一つ、「“ニューヨークのリーディング公演用”の脚本が必要だ」と結論しました。
(ちょっとイメージしにくいかもしれませんが)ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演@N Yでは、キャストの皆さんが扇状に並んだ椅子に座り、本を読んでいくのですが、中でも、「そのシーンの主要キャスト」は、椅子から立ち上がり、扇状に並べられた椅子の中央にある「譜面台」の前に行きます。
それにより、「このシーンでは、この人に注目で〜す」をやるわけですね。
つまり、「本読み」とは言うものの、軽めの「出ハケ」はあるんです。
演出のWillがその「出ハケ」をすごく上手に使ってくれて、とても見やすい内容になっていたのですが、ここに関しては「まだまだ追い込める」と思いました。
というのも、元の脚本は「実際の公演の出ハケ(舞台袖→ステージ)」を想定して書かれたものであって、「リーディング公演の出ハケ(椅子→譜面台)」を想定して書かれたものではないので、少し無理が生じてしまうのです。
それともう一点。
これは「リーディング公演用」というよりも、どちらかというと「海外用」という表現の方が適切だと思うのですが、「日本で作品を作ること」と「ニューヨークで作品を作ること」の大きな大きな違いは、ニューヨークは参加キャスト&参加スタッフの「バックボーン(生まれ・育ち・文化)」が一人一人違うので、「ここは雰囲気でお願いします(だいたい分かるでしょ?)」が通用しません。
たとえば…
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【ルビッチ】「僕と友達になってください」
【プペル】 「……すみません。『トモダチ』って何ですか?」
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という台詞は、(日本の)皆さんなら、読み取れると思います。
皆さんがプペルなら、「……」を読み取って、「知らない単語が飛び出してきて、少し面をくらっている間(ま)」を作ってくれるでしょう。
『トモダチ』がカタカナで書かれていることも、「ああ、プペルはまだ『友達』を知らないんだな」と読み取ってくれて、なんなら、あえて『友達』のイントネーションを間違ったりするかもしれません。
ただ、それらは日本人だから(同じ文化を共有してきたから)読み取れるわけで、ニューヨークだとそうはいきません。
なので、ニューヨークでやるなら、このシーンは…
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【ルビッチ】「僕と友達になってください」
※「友達」という知らない単語が飛び出してきて、少し面をくらうプペル。
3秒ほどの沈黙があった後…
【プペル】「すみません。『トモダチ』って何ですか?」
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と書き直す必要があります。
#もちろん英語で
ニューヨークでリーディング公演をする時(海外に持っていく時)は、こういった工事が必要で、よく僕は「普段、何をしているのですか?」を訊かれるのですが、最近は、この工事をしています。
でもって、ここからはCHIMNEYTOWN USAのスタッフさんに業務連絡です。
予算を作りながら走る
CHIMNEYTOWN USAのスタッフさんへ。
リーディング公演をおこなうには予算が必要です。
その後の「レセプションパーティー」にも予算が必要になります。
僕個人的には「予算」の問題でスピードを緩めてしまったり、「予算」の問題でクオリティーを下げてしまうことほどクダラナイものはないと思っていて、細やかに、強か(したたか)に予算を作りながら走ることが重要だと思っています。
そこで。
おそらく、今、僕が書いている「リーディング公演用の脚本(日本語版)」をお金(500円とか?)を払ってでも読みたい人がいると思います。
なので、僕が「リーディング公演用の脚本(日本語版)」を書き上げたら、その脚本データを販売してください。
そして、その売り上げは全額、次回の「リーディング公演」&「レセプションパーティー」の開催費用に充てください。
※そのうち弁護士の白土楊子さんと結託して「ブラック労働(タダ働きが過ぎる)」で、あなた達を訴えてやります。
#アメリカらしく戦う
こういうことが今後も増えると思うので、CHIMNEYTOWN USAのECサイトの立ち上げも進めてください(もうすでにやってるんだっけ?)。
そんなこんなで、細やかに、速やかに、強かに、プロジェクトを進めていきましょう。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。