黒西野のライブ(アイドル)作り

投稿日:2023.10.17 / 西野亮廣エンタメ研究所

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おはようございます。
昨日、お客さんと握手をした時に「この手が劇団ひとりさんの肛門に入ったんですよね?」と質問されたキングコング西野です。
#そうだよ

さて。
今日は『黒西野のライブ(アイドル)作り』というテーマでお話ししたいと思います。
昨日の記事の続き(黒いバージョン)です。

 

ナゾナゾを解くみたいに
 

昔から「アイドルプロデュースはしないの?」とよく言われてきました。

これに関しては断言できるのですが、僕は今後もアイドルさんをプロデュースすることはありません。

「僕自身がアイドル文化で育っていないので、上手く面白がることができない」というのが一番の理由で……ただ一方で、「地下アイドルをメジャーに押し上げていく」という仕事は、クリアしなきゃいけないハードルの数々が、まるでナゾナゾを解く作業のようで、そこに関しては面白がれそうだなぁと思っていました。

ただ、「女性」をプレイヤーにして、そのゲームに参戦するのは、僕はどうしてもできなくて、これまで、そこには1ミリも参加していなかったのですが、人権も人格もヘッタクレもない「恐竜」であったら、それ(恐竜を使ってPDCAを回す)は可能で…そんなこんなで『バンドザウルス』という絶滅系アイドルが爆誕しました。

バンドザウルスは今月末に幕張メッセでデビューLIVEを控えていて、昨日の記事では「バンドザウルスの曲(民謡)」にも言及しました。

ところで、何故、西野は数多ある民謡の中から『ナンシーウイスキー』を選んだのでしょうか?

これは、白西野に言わせると「日本人に馴染みのあるコード進行(※走れコウタローとほぼ同じ)」と「日本人もノリやすいリズム」(=皆で歌える)といったところですが……実は、この意思決定には黒西野も算盤を片手に顔を出しています。

イベントを作ろうと思ったら「予算」が必要で、とくに僕らの場合は空間から作っちゃうので、「チケットの売り上げだけでは回収できない予算」が必要になります。

当然、「チケット以外の何かを売ってマネタイズしなきゃ」となるわけですが(=バックエンド商品を探すわけですが)、CHIMNEY TOWNやスナックCANDYは最近、(自前の)お酒を取り扱っているんです。

酒呑みイベントを頻繁に開催しているのですが、そこで「毎回、ハイボールやビールを買うのは(SUNTORYさんやアサヒビールさんにお金を落とすのは)勿体なくね?」となったわけですね。

SUNTORYのハイボールはこれまでに10万本は消費した気がします。
なのに、一度もSUNTORYさんから御礼を言われていないんです!

「だったら、自分達が販売するお酒は、自分達で作ろうよ」という話になり、最近になって、『HAKUA』というシャンパンと『キャンディビール』というビールを取り扱うようになりました。

「酒類製造免許」や「酒類販売免許」の関係で、今は、外部の業者との協業(販売サイトは外部の業者が担当)となっていたりするのですが、ただ、『HAKUA』と『キャンディビール』が一本売れる度にCHIMNEY TOWNやスナックCANAYにお金が落ちるようにはなっていて…「お酒の売上でアイドルを運営できるといいな」と黒西野は考えたわけです。
#これは以前お話ししましたよね

🦖バンドザウルスのシャンパン『HAKUA』はコチラ↓
https://www.picture-book.jp/projects/bandsaurus-champagne

そこから黒西野は「『今、手に持っているグラス(お酒)を空けなきゃいけない歌』を作って、お客さんの飲酒量を増やせば、ライブの売上が上がるじゃん」と黒いことを言い出しまして、そこで、ドリンキングソングのド定番である『ナンシーウイスキー』を選んだわけです。

アーティストがライブタオルを振り回す曲を作ることで、ライブタオルの売り上げを伸ばしていますが、あれの「お酒版」です。

お酒を、いつもより早いペースでクイッと飲み干すには、何かキッカケが必要で、そのキッカケとなる歌が『ナンシーウイスキー』です。

二番と三番の間で、「お酒を飲む振り付け」みたいなのを差し込んで、そこでグラスを空けてもらう。

もう少しエグい話をすると、『ナンシーウイスキー』終わりに【休憩時間】を差し込むと、お客さんがBARカウンターに並んで、『HAKUA』と『キャンディビール』の売り上げが伸びると思います。

フロントエンド(集客装置)が「音楽」で、バックエンド(収益装置)が「お酒」…というのがバンドザウルスのビジネスモデルなわけですが、ここまで導線を引いた上で「曲選び」をしている黒西野でございました。

月並みですが、「やりたいこと」「やるべきこと」「やれること」の重なっている部分を突くのが大切ですね。

昨日、「なんで、『ナンシーウイスキー』を選ばれたのですか?」と質問されたので、正直に答えてみました。

そして、この意思決定(黒西野)に躊躇いがないのは、『HAKUA』や『Candy Beer』が本当に美味しいからです。
中味は世界的に評価されているプロ中のプロが作っています。

現場からは以上です。

【追伸①】
「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
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