プロの世界において『三人寄れば文殊の知恵』なワケがない。寝言も大概にしろ

投稿日:2023.11.03 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
北海道に来たことだし、せっかくなので、街中に出没する熊を探してしまうキングコング西野です。
#不謹慎

さて。
今日は「プロの世界において『三人寄れば文殊の知恵』なワケがない。寝言も大概にしろ」という身も蓋もない話をさせていただきます。

さっそく本題です。

 

生成系AIの到達点
 

昨日、NFTまわりで大変お世話になっている中田さんが『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の大トリを務めたバンドザウルスを指して「生成系AIの到達点」と投稿されていたのですが(#Facebook)、「まったくもってその通り!」と思ったと同時に、ここらでキチンと整理&共有しておいた方が良さそうなので、今日は、そんな話ですわ。

今回のバンドザウルスのステージは「生成系AIの到達点であり、Web3の或る一つの到達点」であると僕個人的には捉えています。

Web3界隈が「中央なんてファックだぜ!」と反撃の狼煙を上げて久しいですが、実際のところ(少なくとも国内戦において)非中央集権(DAO)発のプロジェクトは、どれもこれも小粒。

ことエンタメにおいては「内輪ノリのオママゴト」から抜け出せていません。

「自分達だけが楽しかったらいいんだ!」と言われてしまったら、「それならお好きにどうぞ!」ですが、こと“クオリティー面”で言えば、「DAO発のミュージカル」「DAO発の◯◯」は、“ほぼ全滅”といったところで、中央を脅かすほどのインパクトを与えられていないのが現実です。

これに関しては「ファウンダー(オーナー)の器」がかなり影響していると思われます。

少し耳の痛い話をすると、“多く”のDAOのファウンダーは(#くれぐれも全員じゃないよ)、結局のところ、中央で戦っても勝てない(勝ち抜く力をもっていないから)「非中央だー!」と旗を振り、そこにコミュニティーを形成するわけですが(それ自体は悪いことじゃない!)…

そこで「裁量権」を持った瞬間に(自分がメインクリエイターになれる切符を渡された瞬間に)、自分がメインクリエイター席に座ってしまう。

「僕にはメインクリエイターになれる才能は無いので、ここで集めたお金を、しかるべき人に託そう!」と、その切符を手放すことができるファウンダーはほとんどいません。

「非中央集権」とは名ばかりで、“体よく自分の思いどおりになるコミュニティーを作っているだけ”で、当たり前ですが、そこから圧倒的な文化が生まれることはありません。

それが証明された3年間だったのではないでしょうか。

知らない人もいらっしゃるかもしれませんが(CTDの人は恐怖の記憶として忘れられない)、CHIMNEY TOWN DAOというWebコミュニティーを作った時に、多数決(アンケート)でDAOのお金の使い道を決めようとしていたメンバー全員に西野亮廣は、

「あなた方が多数決でお金の使い道を決めてしまうと、すべて溶かしてしまうからやめなさいっ!」

と、とんでもねーことを言ってるんです。
#どこが非中央集権だよ

だけど実際にそうで、エンタメで大きなお金を扱ったことが無い人には、エンタメで大きなお金は扱えません。

飛行機を操縦したことが無い人が300人集まって知恵を絞っても(話し合っても)、飛行機を墜落させてしまうような話です。

ちょっと難しい話をすると、これらは「集合知が発揮される条件」を満たしていない。

エンタメ弱者を100万人集めたところで、それは素人100万人の平均値になるので(むしろアホに引っ張られた値になるので)、西野亮廣よりも強い作品は作ることができないんです。

こういう話って、きっと頭では理解できると思うんです。

だけど、いざ、自分に「メインクリエイター」の席が(たまたま)回ってきた時には、その席を手放さないのが人間です。

「自分>チームの結果」という式を描いてしまう。

僕はよく「お前がその席に座っているかぎり、お前のチームが成功することは一生無いから、チームのことを本気で考えるのであれば、その席を下りろ」と身も蓋もないことを言います。

とくに劇団の場合は「脚本家」に才能が無ければ全滅です。
が、才能もないのに「脚本家」席にしがみつく人は少なくない。

一方、西野は自分より才能がある人がいれば、「廣田監督、お願いしまーす!」
「堤監督、お願いしまーす!」
「光夫さん、お願いしまーす!」
「イジツさん、お願いしまーす!」
と、いとも簡単に「メインクリエイター」のポジションを明け渡すことで有名です。

多くのクリエイターから「なんで、そんなことができるの?」と驚かれるのですが、自分でウン億円集めておいて、「どうぞ、使ってください」とするのが西野です。

普通の人間クリエイターは、自分でウン億円集めたら、「自分で必死になって集めたお金なんだから」と言って、自分で使っちゃう。
その際、自分の「才能」の位置(才能ランキング)には目もくれない。
そんなことは後回しで、自分を優先してしまう。

心の底からアホだなぁと思うのですが、満たされていない人(自分の代表作がない人)は、「チームの為に自分よりも優秀な人に席を譲る」ができないんです。

渡された席を「世に出るチャンス」としてしまって(アホめ!)、自分の感情を殺すことができない。

そう考えると、「クリエイターとして満たされていない人」をファウンダーにおいた時点で、そのDAOの敗北は“ほぼ”確定していて、このあたりは多くの人が受け止めたくない現実だから、キチンと議論した方がイイと思います。

「お前には価値がない」という話ではありません。
「お前の役割(才能)を見誤るな」という話です。

そんなこんなで、本日12時より『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』のオンライン配信がスタートします。生成系AIおよびDAOの到達点を是非ご覧ください。

コチラから→https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=698180

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【年間3日×7年分】の貸し切り利用権をお求めの方はコチラまで。
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https://support.chimneytown.com/hc/ja/requests/new


素人100万人が意見を出し合っても、この空間は作れない。

https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=698180


https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=698180


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