おはようございます。
ブロードウェイとラスベガスとハリウッドを転々としているキングコング西野こと「世界的なパリピ」です。
#今日はハリウッドから
さて。
今日は『コミュニケーション(出会い)にキチンとコストをかける』というテーマでお話ししたいと思います。
団地のような世界
今月はブロードウェイ→東京→ラスベガス→ハリウッド(今ココ)というスケジュールで、間に一発だけ日本を挟み、3つの世界的なエンタメシティーにお邪魔しました。
ラスベガスの最終日は、現地在住のサロンメンバーさんと呑みに行かせていただいたのですが、エンタメ繋がりということもあって、同席されたのは、現地のパフォーマーさんや、評論家さん、「昨日、西野さんが見にきてくださった『KA』の出演者です」という面々。
同じ店には二日前に観に行った『Michael Jackson ONE』のパフォーマーさんもいらっしゃって、「西野さーん!観に来られてましたよね!ステージ上から見つけましたー!」と声を掛けられました。
#明るくて素敵な人だったなぁ
その夜は、酒を酌み交わしながら、ほぼ朝までエンタメ談義。
互いにどんな活動をしていて、どんな想いを持ってやっているかを交換し合い、情報を交換し合います。
一夜明けて、そのままハリウッドに飛び、今度はアーティストのChaz Guestの自宅でド深夜までホームパーティー。
アンジェリーナ・ジョリーとの約束を途中抜けして、わざわざ手料理を用意して迎えてくださいました。
Chazの自宅に集まったのは、アート関係者と映画関係者が5~6人。
そこでも活動や想いや情報の交換がおこなわれて、さらには「Akihiroは実写映画には興味はあるか?あるなら、話を繋ぐよ」といったオマケ付き。
#川西の家に皆で遊びに行く話にもなった
ジャンルは違えど、ブロードウェイ(ミュージカル)でも、ラスベガス(サーカス)でも、ハリウッド(映画)でも、同じようなコミュニケーションが起きています。
そこで目の当たりにするのは「仲間内で仕事を回す」というゴリゴリの村社会で、ラスベガスのパフォーマーさん曰く、「『村』というか『団地』ぐらいの規模ですよね」。
世界中からプレイヤーが集まってきているのに、本当に団地サイズのコミュニティー内で仕事を回していて、このコミュニティーの外にいる人間に勝たせる理由(フラットに戦う理由)が彼らには1ミリもありません。
自分の歴史(日本編)を振り返ってみると、NSC(吉本の養成所)の在学中から面倒な先輩付き合い(草野球とか)を全部断って、まわりの芸人がダラダラと生きている間に、ひたすらネタを書いて、ひたすらネタ合わせをして、そして、デビューと同時にビックリするぐらい売れました。
それによって「(MCや横並びの芸人との関係性がモノをいう)『ひな壇』での戦闘力」は失いましたが、それに関しては「『ひな壇』には出ないので構いません」というファイトスタイルで乗り切ることができました。
要するに、日本の方が(腕さえあれば、ある程度のところまでは上がれる)「自由競争」で、コミュニティーの重要度が低い。
ところがコッチに来てみると「口コミ」や「口利き」が幅を利かせていて、団地の住人達がガッチガチにスクラムを組んで、よそ者には好き勝手させません。
「海外の方が村社会じゃん!聞いてた話と違うじゃーん!」
これは、僕が初めて海外のエンタメに触れた時の第一声です。
「住む」か「遠くからワザワザ来る」か。
これはプペルのミュージカルチームの結論でもあるのですが、結局、現地に住まないと(現地に住んでズブズブの関係にならないと)何も始まりません。
サロンなので思いっきり生々しい話をすると、ああいう場所で勝負するのであれば、用意しておかなくちゃいけないのは、「①圧倒的な才能」と「②(チャンスの近くの物件に住む)家賃」と「③交際費」です。
若手アーティストには②と③が用意できないので、だから無名の若手アーティストは、無料で参加できるレセプションパーティーに自分の作品のポートフォリオを持って(今ならInstagram)参加します。
②と③が「コミュニケーションに割くコスト」ということになるのですが、②と③を削って、日本から作品だけ持っていって、「どうだ? これが日本だ!」をやったところで、「クールだね!」と言われて終わりです。
今、若手から「どうすれば上手く行きますかね?」と相談されたら、僕は「エンタメの震源地に引っ越せ」と返すでしょう。
その一方で、今回の旅で「『原作者』のお金の使い方(身体の使い方)」も学びました。
ブロードウェイでも、ラスベガスでも、そして昨夜のハリウッドでも、「AKIHIRO(NISHINOさん)が私に会うためだけに、わざわざ日本から来てくれたー!」というのが、本当に効いていて、毎度「移動距離」の重要性を知ります。
これは「惚れさせるお金(身体)の使い方」で、イベントが小さければ小さいほど(プライベートの食事会とか)、わざわざ飛行機に乗って会いに行った方がイイ。
※『作品』というものへのリスペクトが本当に強いので、「ご本尊が降臨された」みたいな空気になるんです(笑)
これはまぁ『原作者』ならではの惚れさせ方だと思うのですが、「住む」か「長距離移動をする」にコストをキチンと支払って、「内側に入り込んで、内側から崩していく」が最も確実な打ち手っぽいです。
まぁ、今日お話ししたのは、「圧倒的な才能(ねじ伏せることができる腕力)」を持ち合わせていることが大前提なので、その順番だけは間違えないようにしてください。
最後に
僕の役目は一にも二にも「誰も観たことがない圧倒的なファンタジーを作ること」です。
日本だと「街を作る」とかやってますが、それもこれも「IPが圧倒的」というのが条件で、後輩達が頑張ってやっているコーヒー屋さんにしても、『えんとつ町のプペル』を強くすることが僕がしてやれる一番の応援です。
そんなこんなで、明日は『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』をnoteで全編公開します。
#800円
タイトル候補をたくさんくださってありがとうございました。
様子を見ながら、チョコチョコ変えていこうかと思います。
一点だけ、変更点がございまして…
もともと22時半に公開する予定だったのですが、日曜日だし(月曜日からの仕事のこともあるので)、遅い時間に公開して、慌てて読んでいただくのではなく、朝に公開して、時間がある時にゆっくり読んでいただこうと思いまして…公開時間を10月30日の朝7時半に変更しました。
「#えんとつ町のプペル」とnoteのリンクを貼って、感想を呟いていただけたり、ブログを書いていただけたり、YouTubeを更新していただけると嬉しいです。
あー、やっと新しい物語を皆さんにお届けできるー!
反応が楽しみー!
現場からは以上でーす。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
(※)フォローしといてください↓
https://note.com/nishinoakihiro