時代に合った若手の育て方

投稿日:2021.12.08 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
すっかり米アカデミー賞にエントリーされている世界のNISHINOです。
さて。

今日は「時代に合った若手の育て方」というテーマでお話ししたいと思います。

 

CHIMNEYTOWNの学生インターン募集!


僕が働いている(株)CHIMNEYTOWNが、学生インターンを新たに募集するそうです。

期間は来年2月1日から2ヶ月ということなので、キングコングの武道館ライブがドンかぶりです。

真面目に生きていたら武道館でライブを仕掛ける経験なんてできないと思うので、この時期の学生インターンは、まぁまぁオススメです。

エンタメ制作やマーケティングに興味がある学生さんは、是非、参加してみてください。

【学生インターンは応募はコチラ↓】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf4qo1n5hyQrs7ujgZhGdSwrviF41dn_7ZJN-E2zF2u6UK32g/viewform

 

若手って、どうやって育てるの?


入社初日から独立をそそのかすことで有名な(株)CHIMNEYTOWNですが、その甲斐あって、入社二年目にして二名の若手が自分の会社を立ち上げました。

コーヒー事業を展開する『CHIMNEY COFFEE(代表=山邊)』と、ミュージカル制作をする『CHIMNEYTOWN USA(代表=瀬戸口)』です。
身内贔屓などではなく、チムニーコーヒーはガチで美味しいので超絶オススメです。

(※こちら)↓
https://chimney-coffee.com/


先日、ミュージカルの日本公演を終えた瀬戸口は、さっそく明後日からアメリカに飛ぶそうで、なんだかバタバタ忙しそう。
ブロードウェイを攻略するんだってさ。

絵本や映画やミュージカルや歌舞伎のチームをハンドリングしていて、いつも思うことがあります。

それは、「チーム(会社)が出す結果が、スタッフ(人材)以上に大きくなることはない」ということです。

このあたりは、チームスポーツとまったく同じで、ピッチャーがダメなら試合に勝てないように、細かく見ていくと「個人戦」なんですね。

なので、ピッチャーを、キャッチャーを、ファーストを、チームメンバー一人一人を、
キチンと育てていかなきゃいけない。

僕が試合に出てホームランを打つことはメチャクチャ簡単ですが、試合に出させて「ホームランを打たせてあげること」に関しては、今日も勉強中で、「あーでもない、こーでもない」を繰り返しています。

最近だと、僕が企業さんのコンサルをする現場に、若手スタッフを立ち合わせています。
ときどき、僕の話を聞いて、同席している若手が「なるほどー」と言ったりしています。
#なるほどじゃねえよww
#なんでオマエが客になってんだよww

まぁ、ここに関しては、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」といったところで、まずはホームランを打っているところを近くで見させることから始めています。

当然、打席に立たせてあげないと、いつまで経っても成長しないので、CHIMNEYTOWNは、早い段階から若手を打席に立たせるのですが、若手にチャンスを与えることと、売上や品質はトレードオフです。
売上や品質が落ちることを覚悟しないと、いつまでたっても若手にチャンスを与えることはできません。

老いていくチームの共通点として「上司(リーダー)が、ここの痛み(売上&品質低下)から逃げる」という特徴があり、目先の売上や品質を守るために、いつも若手の時間が犠牲になっています。

最近、つくづく思うのは、「20代にしかできない判断がある」ということ。

知識や経験を積むと、事故が予測できるので「それは、やめておこう」というケースが増えるのですが、実は、その予測というのも曖昧で、「それは、やめておこう」の中に、宝が埋まっていたりします。

まだ右も左も分からない若手が、何も分からないまま(何も分からないから)飛び込んで、その宝に辿り着くことがあります。

たとえば僕は、25歳でテレビの世界から軸足を抜いて絵本を始めたわけですが(※その後、絵本がどんな広がりをみせたかは割愛)、おそらくあの判断は、20代じゃないとできなかったと思います。

今の僕が何か始めるにしても、片足は安全圏に置いておくでしょう。
25歳の僕は、両足で「何の勝算もない絵本の世界」にザブンッと飛び込んだのです。

勢いで飛び込むと99%は失敗に終わりますが、しかしながら、勢いで飛び込んでしまう「無知の強み」は確実にあって、「若手がまだ若手のうちに(無知なうちに)裁量権を与える」というのも、リーダー(上司)の一つの挑戦だなぁと思います。

その逆が「できるようになってから任せる」だと思うのですが、そこから生まれるものは、安定感はあるけれど、安定している分、物語(応援シロ)がない。

時代は今、応援シロのない商品(=品質が高いだけの商品)に次々にクビ宣告をしています。

そろそろ、若手の育て方は、「売上&品質至上主義」から「物語主義」に変えていかなきゃいけないのかもしれません。
僕自身、まだ答えが出ていないので、また進捗を共有しますね。

現場からは以上でーす。

【追伸】
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★CHIMNEYTOWNの学生インターンのリノちゃんが作ってくれた絵本の読み聞かせ動画です↓
https://youtu.be/vNb-xhVVjEY

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