ライフ エンターテイメント

投稿日:2020.12.01 / 西野亮廣エンタメ研究所

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おはようございます。

コンビニの店員さんが、耳の遠いお爺ちゃんに、「お爺ちゃん!年齢確認のボタンをしてくださいっ」と大声で何度も言っていたのですが、さすがに年齢確認はしなくてもいいんじゃないかなぁと思ったキングコング西野です。

さて。

今日は『ライフ エンターテイメント』というテーマでお話ししたいと思います。

僕が人生をかけて成し遂げたい目標の一つでもあります。

 

日常を面白くする

仕事柄、僕はよく『いつかはディズニーランドのようなものを作るのですか?』と質問されるのですが、「どうせなら、もっと大きなものを作りたい」というのが僕の本音です。

ウォルト・ディズニーのことを愛していますが、参考にさせてもらっているのは彼ではなく、別府の生みの親である「油屋熊八」であったり、阪急電鉄の創業者である「小林一三」です。

ちなみに個人的には、小林一三が『宝塚歌劇』を作った時のエピソードが大好きで……

満を持して屋内巨大プールを作ったものの「温水にしなければならない」というルールを後から知り、加えて、当時は『男女共泳』が禁止されていてたそうで、一瞬でプール事業は死にます。

「どうしたものか?」と考え、追い込まれた小林一三は、プールの水を抜いて、そこに椅子を並べて客席を作り、劇場に改築したそうです。

つまり、小林一三がキチンと下調べする人物であれば(プール事業が上手くいっていれば)『宝塚観劇』は生まれなかったのです。

この「不用意さ」と「涙と根性とリカバリー力」……まったく他人の気がしません。

#血が繋がっているハズだ

「ウォルト・ディズニー」と、「油屋熊八」「小林一三」は、『面白い非日常を作った人』と『日常を面白くした人』で分けられると思っていて、個人的に興味があるのは後者です。

後者は「日常の景色」になってしまっているので、あらためて語られることはありませんが(なんかシレッとやっちゃってますが)……

たとえば『阪急電鉄』の平均利用者数が1日「177万人」。

営業kmは神戸から京都の奥まで延びていて、約「143.6 km」。

その沿線に『宝塚観劇』があったり、『阪急百貨店』があったりして……そのスケールは、ディズニーランドの比じゃありません。

『テーマパーク』は「まとまった土地を確保する」が条件になっているので、アッパー(成長の天井)がほんのり決まっているのですが(※拡大させる為にはものすごい時間がかかる)、『町』はどこまででも大きくできるので、「大きいものが好き!」でお馴染みの西野は、どうしても『テーマパーク』よりも『面白い町』に興味が向いてしまいます。

 

 最初に作るものが『理念』になる

『町づくり』に向けて、すでに土地は買っていて、昨日、また新たにイイ感じの土地が見つかったので(また)買うと思います。

大切なのは、「最初に何を建てるか?」です。

最初に大きな劇場を作ってしまうと、その周辺は「集客ベース」で開発が進みます。

「賑やかな場所」というイメージもつくでしょう。

最初に作るものが、その後の『理念』『コンセプト』になるので、やはり、「最初に何を建てるか?」は、とっても大切です。

僕はまず『美術館』と『アパート(マンション?)』を作るつもりでいます。

『遊園地』と『ホテル』ではなく、『美術館』と『アパート(マンション?)』です。

「地元に横から割って入って『非日常』を作るのではなくて、地元の方が引き続き安心して暮らせる形で、『日常』を面白くするぞ!」という号令です。

「閑散とした遊園地」はよく見かけますが、「幼稚園・小学校の近所の公園」が賑わってないところを僕は見たことがありません。 

後者は生活必需品なんですね。

日常・生活を皆が楽しくなる形でハックした方が規模感も大きくなりますし、長く続きます。

その為には、その狙いを示す建物を必要があるので、『美術館(なんか静かなイメージ)』と『楽しいマンション(生活)』を最初に建てようと思います。

僕らが作っているエンタメが生活に寄り添っているのには、こういった理由があります。

だって、せっかくやるからには最低でもディズニーよりも大きなものを作りたいじゃない(^o^)?

ウォルト・ディズニーよりも大きなものを、

油屋熊八や小林一三よりも楽しいものを作るのが、僕の目標です。

どうかお付き合いください。

現場からは以上でーす。

 

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【※企業様向け】映画『えんとつ町のプペル』のチケット協賛はコチラから↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSemTsUULLSQV_DqIoM2FUI48MTprtzLahVsAhNat9A9yuvz8Q/viewform?
 

【追伸②】

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お友達のお店の『差し入れ』に是非。

店で必ず使う「消耗品」の差し入れは死ぬほど喜ばれます。

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