ブロードウェイ戦のお金の話

投稿日:2023.12.08 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
日本人の中で最も働いている日本人ことキングコング西野です。

さて。
今日は『ブロードウェイ戦のお金の話』について、絶対に西野のサロンでしか聞けない生々しいお金の話を共有したいと思います。

それでは、Let's サロン!
#今年も流行らなかった
#オナシャスも

 

手こずっているコト
 

まずは「現在進行形で手こずっているコト」の共有です。

手こずっているコトの一つには(先日もお伝えしたとおり)「『物理的距離』と『時差』」があります。

「現地にいないからよく分からない」というのと、「返信がイチイチ半日(時差分)遅れる」というアレです。

この差を埋めるべく、アメリカ滞在中の睡眠時間を全て返上して、夜中に日本チームとのやりとり(情報共有)を入れているのですが、それでも「よく分からないから、より慎重になっちゃって、結果、後手後手になる」は発生しています。

これに関しては、日本チームの気持ちが分かりすぎる(※そりゃそうだよね。事故ったら元も子もないもん!)のですが、その一方で、『タイム・イズ・マネー』とはよく言ったもので、判断が遅れる度に状況が悪くなっていくのも事実で、ここが、もどかしいところ。

これは明らかにヒューマンエラーなどではなくて、システムエラーで、やはり「最終決定権が他国(最果ての島国)にある」が全てで、これが結果的に、『スピード感の無いベンチャー企業』を作り出していて、この体制を見直さない限り、起き続ける事故なんだろうなぁということを現場で痛感しております。
#ここはなんとかする

もう1つは「文化の違い」です。

アメリカは…というか特に(労働組合がしっかりしている)ブロードウェイは契約を結ばないと何も始まりません。

ここが「とりあえずチョコっと走らせてみて、形になりそうだったら、キチンと契約を結びましょうや」という“後払いルール”の日本と圧倒的に違う点で、アメリカ人からすると「早くサインしてくれよ」だし、日本人からすると「もうちょっと詳しく話を聞かせてよ」だったりします。

ここに関しては、今回はアメリカチームがかなり譲歩してくれていて(つまり、契約を結ぶ前からメチャクチャ働いてくれていて)、ブロードウェイではチョットありえないぐらいの対応をしてくれています。

今回は特例中の特例で(先月出会ったプロデューサーが本当に頑張ってくれている!)、僕たち日本人チームはここに甘えちゃいけなくて、お邪魔する立場の人間として、お邪魔する先のルールや道徳観やスピード感を日本チーム全体で理解する(理解する努力をする)必要があります。

こうしてサロンで共有することで、僕らと同じように海外に挑戦する方の一助になれば幸いです。

 

ブロードウェイのお金の話
 

そんなこんなで、ブロードウェイのお金の話を(包み隠さず)します。

来年1月の公演(投資家や関係者へのプレゼン公演)の見積もりが、ようやく出ました。

ここから少しは増えたり減ったりするでしょうが、今度の公演の制作費はザックリ『42万2000ドル』です。

日本円にすると「6200万円」ぐらい。

ここには、劇場やリハーサルルームのレンタル使用料やキャストやスタッフへのギャランティーの他に、「今後、ご一緒することになるであろうクリエイターさんを今のうちに買っておく費用」なんかも含まれていたりします。
#他にも本当にモロモロ

んでもって、このプレゼン公演はチケットを販売してはいけない決まりになっているので、基本的には「支出」しかありません。
「収入」はゼロ。

これを聞くと、「そんな挑戦、CHIMNEY TOWN以外で、誰ができるんだよ」という話で、韓国が国策として進めている『文化支援』の重要性を痛感しますよね。
#多くの日本人にはチャンスすら無い

ただ、「収入を作れない」と聞いてヒヨる西野じゃないことは皆さんもご承知のとおりで、そんなことを言い出したら「コマ撮り短編アニメーション」の『ボトルジョージ』も「収入が無い(投資分を回収できない)」前提で飛び込んでいったプロジェクトであります。

「誰もできないことだから、やるんだよ」という勇者モードの西野先生。

『ボトルジョージ』に関しては、作品の売上で予算を回収できないことは分かりきっていたので、「全国各地で講演会を80本やって、その売上の全てを『ボトルジョージ』の制作費にブチ込む」という狂気的な戦略に出て、おかげ様で、無事に制作費は確保できた感じです。

同じように来年1月の公演も、公演自体では売り上げは作れないので、「公演以外」でお金を作ってみようと思います。

1月から『ボトルジョージ』の個展も始まるので、『ボトルジョージ』の予算の回収が完全に終わっているのであれば、個展の売り上げはブロードウェイの制作費に充ててもいいかもしれません。

とにもかくにも「6200万円」なので、来年のプレゼン公演までには、ひとまず「3000万円」ぐらいは個人で作ってやろうと思っています🔥

このあたりの奮闘っぷりに御注目です。
格と覚悟の違いを見せてやりますわ。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
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やったる🔥

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