おはようございます。
新しくできた友達から「にしのっち」というニックネームをつけられても、毎回すぐに消滅するキングコング西野です!
さて。
今日は『おとぎ話を作りにいく!』というテーマでお話ししたいと思います。
先日、『映画 えんとつ町のプペル』の制作スタッフと決起集会的な飲み会があったのですが、このことをどうしても皆さんと共有しておきたいので、(ビジネスの役に立つ話ではありませんが)今日はこの話をさせてください。
おとぎ話を作る人達
「他人は他人、私は私」ということをかなり割り切れているタイプだと思うのですが、それでも人間ですから、他の人のアプローチを羨ましく思うことが僕にもあります。
「西野は、何を羨ましく思うの?」と質問された時にいつも(リスペクトを込めて)答えているのは、「格闘漫画に心血を注ぎ込める人」で、これは日本の格闘漫画が世界のコミュニケーションツールになっていることを目の当たりにしているから、そう思ってしまうのでしょう。
#隣の芝は青く見える
男の子なら一度はヤンキーに憧れることがあると思うのですが、どういうわけか僕は(陰キャでも無かったのに)過去に一度もヤンキーに憧れたことがなくて(※生まれた時からの一番の幼馴染みは地元の巨大な暴走族の総長でした)、今の今まで暴力的なアレやコレとは縁がありませんでした。
これは、くれぐれも「格闘漫画を描いている人=暴力的」というわけではありません。あしからず。
ここでお伝えしたいのは、そういったものに興味を持ったことがなく、自分がいる世界からあまりにかけはなれていて、その世界の中での「こう見せれば、カッコイイ」がまるで分からないんです。
「恋愛」や「食」に対してもそう。
結局、自分が辿り着いたのは『えんとつ町のプペル』や『ボトルジョージ』といった「おとぎ話」で、毎度“流行りにくいモノ”に目がいってしまう自分に「また、そんなものに手を出しやがって…どうするつもりなんだ!」とツッコミを入れています。
そんな中、先日、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』のスタッフの皆様との決起集会がありました。
前回はコロナ過で何もできなかった(完成の乾杯すらエアーだった)ので、『映画 えんとつ町のプペル 』のチームの皆さんとこうしてお酒を呑むのは実は今回が初めて。
個人的にはコソコソと呑みに行ってましたが、やっと、皆と一緒に行けたんです😁
呑み会での話題は当然、現在制作中の『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の話。
ていうか、ソレ以外ありません!
スタッフの皆と話したのは、クライマックスで後ろに流れる曲(BGM)と、エンドロールで流す曲(主題歌)のこと。
クライマックスで後ろに流れる曲(BGM)に関しては、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の東京公演・大阪公演・ニューヨーク公演で確信したのですが、やっぱり『えんとつ町のプペル』(作詞作曲:西野亮廣)が強いんです。
ピアニストの西村広文さんが以前「『えんとつ町のプペル』(作詞作曲:西野亮廣)は、水戸黄門でいうところの『印籠』や、ウルトラマンでいうところの『スペシウム光線』的な強さがあって、もう『ラストシーンで、あの曲が流れたら勝ち』みたいなオーラがある」とおっしゃっていたのですが、映画スタッフも同じことを言っていました。
「ここで『えんとつ町のプペル』以外の曲が流れたら、なんか“ハシゴ外し”みたいになるよね」と。
「ここで『あえて、別の曲にしてみました』をやっても、誰も幸せにならないよね。そんなの作り手も、お客さんも待ってないよね」と。
というわけで、クライマックスシーンは『えんとつ町のプペル』のオーケストラバージョンを流すことになったのですが(※すっごい大事なことを呑み屋で決める人達)、直後、「となると、そのすぐ後に流れるエンディング曲(主題歌)は、どうするんだ?」という問題が発生します。
言わずもがな、昨今のジャパニーズアニメーションの常套手段は「人気アーティストのコラボ」なんです。
米津玄師さんとか、YOASOBIさんとか、RADWIMPSさんとか、クリーピーナッツさんとか。
人気アーティストの勝負曲との相乗効果でヒットに繋げていく…という型ができあがっていて、しかも、今作に関しては、クライマックスシーンで『えんとつ町のプペル』(作詞作曲:西野亮廣)』のオーケストラバージョン(歌無し)を流しているので、エンディング曲(主題歌)を、他の曲(人気アーティストとのコラボ曲)にする大義名分は十分あります。
ところが、僕を含め、その場にいたスタッフ全員の答えは、「いや、エンディング曲“も”『えんとつ町のプペル』(歌アリ)にしようよ」でした。
それも、歌い手は再び「ロザリーナ」で。
そう決めてしまった時点で、人気アーティストの最新ヒット曲の力を借りた爆発力は無くなってしまうのだけれど、「だけど、僕らが作ってるのは『おとぎ話』じゃん」と全員がそれぞれ自分に言い聞かせていました。
「僕たちはコレでいいし、コレでいくんだ」と。
毎度“流行りにくいモノ”に目がいってしまう自分に「また、そんなものに手を出しやがって…どうするつもりなんだ!」とツッコミを入れ、爆発的ヒットを飛ばす格闘漫画を見ては羨ましく思ったりもするけれど、それでも、今日もこの場所から動かないところを見ると、僕は、よっぽど『おとぎ話』が好きなのでしょう。
そして、そんなワリに合わないものに惚れ、人生をかけてしまっている作り手のことが、よっぽど愛おしいのでしょう。
そんなこんなで、『映画 えんとつ町のプペル』の続編は、またあの曲が流れます。
瞬発力(あの曲によるスマッシュヒット)はありませんが、あの曲には、もう皆さんの思い出も織り込まれていると思うので、マイナス面だけじゃないと思っています。
そういえば、まわりを見渡すと、今どき『おとぎ話』を全力で作りにいっているチームはほとんどおりません。
この場所で頑張ります。
大変な勝負になりますが、伴走していただけると嬉しいです。
現場からは以上です。
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ロザリーナ 『えんとつ町のプペル』Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=KYSrLAKicE0
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