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ブロードウェイ、情報最前線

2024.01.12 / 西野亮廣エンタメ研究所




お疲れ様です。
ついにオジサンの頂点に立ったキングコング西野ことレオン西野です。

※コチラ→https://www.leon.jp/fashions/210446

さて。
今日は『ブロードウェイ、情報最前線』というテーマで、ブロードウェイから現場の今をお伝えします。
「感想」と「打ち手」について。

 

村を作った人間(プラットフォーマー)の強さ
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』では今日“から”劇場の照明の仕込みが始まりました。
「今日から始まった」ということは今日1日で終わっていないわけで、一体、「どれだけの照明を仕込んでいるんだよ」という期待を持たれる方もいらっしゃいますが(ちなみに、えんとつ町の踊るハロウィンナイト@幕張メッセは一晩で仕込んだ。あれはあれで狂ってる)、「日本なら数時間で終わる量です」と照明演出のイジツさん。

ブロードウェイの照明さん達の仕事のスピード感になかなか驚かされますが、僕個人的には「苛立つ」ということは一切無くて、それより何より、このスピードで仕事を進めても仕事が成立してしまう(照明さん達がしっかりとお給料が貰える)ブロードウェイの仕組み&ブランド力に感心するばかり。

日本だと、「あんな仕事が遅い連中に二度と発注するか!」で切り捨てられますが、ブロードウェイ(とくにユニオン)が相手だとそうはいかない。

「ユニオン所属のクリエイターの仕事に不満があるのなら、他所でどうぞ」という無言の圧力があって、こちらとしては「他所でやること」には意味がなく、「ブロードウェイでやること」に意味があるので(ユニオンもそこを分かって、コチラの足元を見てやっている)、「強いブランド(強い村)を作りやがったなぁ〜」とニヤニヤする西野。

今日もそうですが、先日の大事件(聞いてた話と違うやん事件)しかり、あとは予算の問題しかり……ほぼ毎日のように襲いかかってくる難題に対して、僕は1ミリもネガティブには捉えていなくて(強がりでもハッタリでも何でもなく)、それよりも「他の人達は、ここで脱落するんだろうな」という思いの方が強いです。

キレて匙を投げちゃったり、精神がやられちゃったり、予算が確保できなかったり…。

そう考えると、僕としては、どんどん難しい問題を出していただいて、ブロードウェイの入学試験を難しくしていただいて、どんどん『ふるい』にかけていただいた方が都合がいいので、今日も相変わらず「望むところだ」と燃えています。

 

 村を作った人間の強さ
 

さて。

直近で最も騒がせた「聞いてた話と違うやん事件」は、昨日の記事でもお伝えしたとおり「記号化(ルールを決める)」で、いろいろクリアしていこうと思っておりまして、個人的には「では、この局面は、どんな記号を作って乗り切ろうかしら?」と考える作業をそこそこ楽しんでやっています。

その一方で、なかなか難しい問題を一つ抱えています。
「ラストの星空をどう表現するか?」という問題です。

もちろん、美術セットや照明を作り込めない以上、「これが『星空』ということです」という“記号”を作って、乗り切らなきゃいけないのですが、とはいえ、「星空を観るまでの物語」なので、その“記号”はこれまでとは明らかに違って「胸が踊る記号」であって欲しいです。

今回は「照明を切り替えちゃダメ」という指示が出ているのですが、「一回だけならOKよ」という許可もいただいていて(謎!)、それならば、最後の最後に「星空の照明」を点けようかと思ったのですが、「星空の照明」が点く前は、やはり、ある程度暗い方が望ましい。

明るいところから、より明るいところへ切り替わっても、インパクトに欠けるので。

ですが、「星空の照明」を点ける前に、「照明を暗くする(照明を切り替える」という行為は認められておりません。

そもそも、何故、照明を切り替えちゃダメなのか?

これもまたユニオン先生の仕業で、「途中で照明を切り替えるとなると、その分だけ舞台監督さんの負担が増えますよね?それは『ティア2』ではやらせられないです」といったところです。
「いやいや、コッチでやるから大丈夫ですよ」と言いたいところですが、「コッチでやる」がまかり通ってしまうと、ユニオン所属の方の仕事が無くなってしまうので、「それはやらせられない」というのがブロードウェイ村です。
#よくできてる

「とはいえ、星空のシーンの直前はある程度、暗くしておきたいよね」というのが、コチラの願いで、「舞台監督をこれ以上稼働させるわけにはいかない」というブロードウェイサイドと、「星空のシーンの直前で照明を切り替えて、暗くしたいんすけど…なんとか、ならんですか?」という僕らサイドの平行線が続いております。

そんな中、イジツさんが提案した「抜け道」が実にユニークです。

なんと、「最初に照明のボタンを『ポチンっ!』と押せば、そこから1時間半かけて自動でジワジワと暗くなっていく(星空のシーンの手前で真っ暗になるような)プログラムを組んでおく」というのです。

「これなら、舞台監督さんの稼働は増えないでしょ?」とイジツさん。

なんちゅうことを考えるんだ(笑)と笑ったのですが、現場はこんな「抜け道探し」の繰り返しで、「持つべきものは仲間だなぁ」とあらためて実感しております。

一筋縄ではいかないブロードウェイ戦ではありますが、仲間に支えられて、今日もめげずに頑張っています。
今日のサロン記事は「照明の抜け道」を皆さんに共有すことが目的ではなくて、無理難題に対して「何か方法はあるハズだ」と諦めない人達がいることを共有することが目的で、彼らの姿勢が貴方の応援歌になるといいな。

引き続き頑張ります。

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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