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ストーリーの作り方

2024.09.18 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
別府でフラッと立ちよったおでん屋さんの常連さんと仲良くなり、そのまま奢ってもらったキングコング西野こと笑福亭鶴瓶です。
#家族に乾杯

さて。
今日は「ストーリーの作り方」というテーマでお話しさせていただきたいと思います。
さっそく本題です。

 

ストーリーが大事なのは分かったけど…
 

「商品を届けるには『ストーリー』が大事!」と叫ばれて久しいですが、そもそも「ストーリーの作り方」など学校で学んでいません。

他社と差別化を図るには「ストーリー」が大事なことは分かったけど、その「ストーリー」は一体どうやって作るのよ?…ということでお悩みの方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

というわけで今日は日本アカデミー賞とかもとっちゃっている上に、ブロードウェイで脚本とかも書いちゃってる上に、密着ドキュメンタリー『Back Story』作り(舞台制作のストーリー作り)にドドハマりしている西野が【ストーリーの上手な作り方】についてお話ししたいと思います。

ストーリー作りにはいくつか「型」があるのですが、ここ(オンラインサロン)で求められているのは映画や小説のストーリーではなく、おそらく「会社のストーリー」や「商品のストーリー」だと思うので、それに合った作り方を一緒に勉強していきましょう。

(※『Back Story』を制作している山崎に電話で直接伝えた内容をそっくりそのまま皆様に共有します)

 

イベントに頼らない
 

「会社のストーリーを作ろう」「商品のストーリーを作ろう」「ミュージカルが出来上がるまでのストーリーを作ろう」と思った時に、多くの人は「イベント」から考えがちです。

「イベント」というのは、ミュージカルの密着で例えると…「オーディション」や「チケット販売戦」や「美術作り」や「リハーサル」や「小屋入り」といった“出来事”のこと。

こういったイベントをリストアップして、「そのイベントに向けて、どういうストーリーを紡いでいくか?」という【イベントファースト】の作り方をされる方が多いのですが、結論から言っちゃうと、これはあまり良い手ではありません。

理由は「ヒキの強い(無関心層が興味を持つ)イベントは、そんなに無いから」です。

ほとんどの人は「小屋入り(劇場に初めて入る日)」などに興味などありません。
もちろん「知らない人のオーディション」にも興味がない。

作り手側が「イベント」とカウントしていることでも、無関心層は「イベント」にカウントしていないので、【イベントファースト】のストーリー作りは空振ることがほとんどです。

繰り返しますが、普通に活動していれば「皆が興味を持つようなイベント」にはほぼ出くわしません。
なので、そんな僕たちに求められているのは「それほどでもないこと(何気ない日常の一コマ)を大イベントのように見せること」で、それをやるには一にも二にも「キャラクターの掘り下げ」が重要になってきます。

漫画『スラムダンク』がたった4ヶ月の物語を6~7年間連載できた理由は「徹底したキャラクターの掘り下げ」があったからです。

桜木花道というキャラクターを徹底的に掘り下げて、皆が花道の一挙手一投足に興味を持ったから、ただのレイアップシュート(庶民のシュート)の練習が「イベント」になったんです。

『毎週キングコング』にしてもそう。

持ち寄ったエピソードに「オチ」などはなく、トークテーマなんて酷いもんで「クレーンゲームをやったよ」だけで30分話す始末。

あの30分の話に「イベント」は無いのですが、「梶原って、こういう時に○○をするよねー」「西野って、こういう時に○○をするよねー」という二人のキャラクターを皆が認識しているから、何気ない会話に緩急がつき、やりとりが生まれ、その場でオチが生まれる。

以前(かなり昔)、オンラインサロンで「キャラクターとは『ルール』だ」という話をさせていただいたことを覚えていらっしゃいますでしょうか?

「A・梶原がボケる」
「B・西野が突っ込む」
「C・梶原が軽くウソをつく」
「D・西野がウソを暴いて、梶原に恥をかかせる」
「E・西野が梶原のボケにかぶせる」

このABCDEは「キャラクター」というの「ルール」で、トランプの数字♥♣♦♠のようなもの。

この場合だと、【A】のカードが出たら、
その後に出すカードは【B】一択だし、
【C】のカードが出たら、
その後に出すカードは【D】一択です。

ここに「【F】・全部にツッコミを入れる」というキャラクターを持ったインパルス堤下が加わったら…

【A】→【F】→【E】→【F】…

というストーリーが“自動的に”生まれる。
ここに脚本能力など必要ありません。

このストーリー作りのことを僕らは【キャラクターファースト】と呼んでおりまして、皆様にオススメしたいのは、まさにコレ。

キャラクターファーストで進めないと、必ずどこかで「イベント不足」に頭を悩ませることになる(「ネタが尽きる」という状態に陥る)ので、とにもかくにも「出来事」ではなくて、「人」にカメラを向けてみてください。

ちなみに『BackStory』の第4話はアシスタントプロデューサーの小野さんにカメラを向けた「小野さん回」です。

ここで小野さんのキャラクターを丁寧に売っておけば、先々、「ここは、『小野カード』を切るべきでしょ」という流れがきて、それがストーリーになります。
#キャラクターが伏線になる

もし今、「ストーリー作り」に躓いている方は、「イベント不足(ネタ切れ)」を疑うのではなくて、「キャラクターの掘り下げ不足」を疑ってみてください。

少しは前に進むと思います。

現場からは以上です。

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