※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。

物語を手放すな

2018.08.16 / 西野亮廣エンタメ研究所

物語を手放すな
 

エンタメは「いかにお客さんの時間を奪うか?」という競争です(ほとんどのビジネスがそうだけど)。

いわゆる『可処分時間の奪い合い』というやつですね。

人数×コミット時間で、総合計で「10分奪ったヤツよりも、10億時間奪ったヤツが勝ち」という超絶シンプルなルールです。

より多くの時間を奪う為に最も重要なのが『物語』だと僕は考えます。

売れているタレントさんには、現在進行形の『物語』がありません。
これだと、自分が発信している時間しか、お客さんは自分に時間を使っていないので、24時間365日の限界(上限)がどこかで来てしまいます。

一方で売れている途中のタレントさんには『物語』があります。
「応援シロ」と表現してもいいかもしれません。

タレントが発信していない時間帯も、ファンはタレントのことを想い、時にはファンミーティングを開催し、「もっと、こうしたらいいんじゃないか?」「今度、あの番組に出るらしいけど、上手くいくかなぁ?」と議論し、タレントに時間を費やします。

売れている途中のタレントには、その時々でクリアしなければいけない難関があるので、自然と『物語』が発生します。
自然と発生したものなので、ほとんどのタレントはそこに自覚をもっていないので、『物語』の重要性に気づかないまま売れて、『物語』を持たない身体になり、他人の時間を奪いにくい身体になっても、まだ気づきません。

その結果、待っているのは「露出し続けなきゃ食っていけない」という『露出の奴隷』です。

大切なのは、「露出し続けなきゃいけない」ことではなくて、「お客さんの時間を少しでも長い時間奪うこと」で、その為には自分に『物語』を作り続けて、自分のことを語ってくれる「スピーカー」を増やすことが大切だと思います。

売れているタレントほど気をつけなきゃいけない部分です。

SHOWROOMの前田さんは、これを『可処分精神の奪い合い』と表現されていました。
なるほどなぁ。

https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12398185000.html

※この記事にコメントしたい方はFacebook連携が必要です。

ルール

内容はシェア・口外禁止です。

※ただし、投稿から1年が経過した記事はサロンメンバー特典として、
口外 ( コピペ ) OK!でも「右上にマル秘マーク」のあるものは
公開しないようにお願いします。

AI解説音声

Google NotebookLMで自動で生成された音声です。
サロン記事
×
いいね
×
  • 石井雄太郎
  • 玉木皓一
  • くれじ