舞台『テイラーバートン』で演劇の新しい雛形を作る

投稿日:2023.06.27 / 西野亮廣エンタメ研究所

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おはようございます。
「ティラ様」として稼働する度に確実に痩せるキングコング西野です。
#ティラ様ダイエット

さて。
今日は「舞台『テイラーバートン』で演劇の新しい雛形を作る」というテーマでお話ししたいと思います。

本題に入る前に「近況報告」から。

 

昨日はバンドザウルスのMV撮影がありました


昨日はバンドザウルスのMV撮影がありました。

すでにYouTubeにアップされている「カバー動画」の”音源”をお借りして(※謝礼はお支払いしております)、その音源にティラ様が歌唱している動画(※THE FIRST TAKE風)をかぶせる…というもの。

視聴者は、もはや何を見せられているのか、よく分からないと思いますが、今は、「役割」と「意味」はもちろんのこと、「実態」すら無いものを皆で面白がっている(共同幻想)が面白いなぁと思って、こんなヘンテコなアプローチを仕掛けています。

昨日、収録した“口パク動画”は…

・『えんとつ町のプペル』
・『Wherever you are』(ワンオク)
・『First Love』(宇多田ヒカル)

…の3曲。
スタッフ全員が「これ、何をやってんの(笑)?」と言いながら、本気で「共同幻想」の創造と向き合っていました。

バンドザウルスのスタイリストは、『NYLON』の撮影で御一緒させていただいた山王丸久美子さん。
久美子さんが選ぶお洋服が毎回最高だったので、今回、迷わずにお声がけさせていただきました。

カラフルポップな衣装を着たティラ様は最高で、動画撮影に合わせて、素敵な写真もたくさん撮れたので(本当に素敵っ!)、「ワンポーズ(1曲)につき、ティラ様のアートパネルを5パターン出そう」ということで話がまとまりました。

昨日の記事でも少し触れましたが、僕はマーケティングなんかよりも、現場スタッフの熱量の方を信じていて、“現場スタッフがノッているプロジェクト”に関しては強めにアクセルを踏みます。
#事件は現場で起きている

近々、バンドザウルスのYouTubeチャンネルに1本目の動画がアップされますので、チャンネル登録宜しくお願いします。

(こちら→ https://youtube.com/@band_saurus )

昨日、尾原サンや、けんすうサンから、「バンドザウルスで攻めるなら、『ナイジェリア』です」と言われたので、時間を見つけて、ナイジェリア音楽をリサーチしてみます。
引き続き宜しくお願いいたします。

そんなこんなで本題です。

 

舞台『テイラーバートン』で演劇の新しい雛形を作る


10月28日(土)の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト@幕張メッセ』の準備に追われる中、舞台『テイラーバートン』の開幕まで、あと1ヵ月となりました。

今回はたった2日間だけの公演です。
「公演日が2日間しかない舞台」自体は珍しくも何ともありませんが、それは、いずれも「予算をかけていない舞台」です。

当然、2日間のチケット売り上げだけでは、美術費も照明費も衣装費も何もかも回収できません。
なので、その場合は、極めて簡素なステージになるか、あるいは「朗読劇」という形をとったりします。

ところが今回の舞台『テイラーバートン』は、そうではありません。
美術セットから何から何まで、ガッツリと作り込みます。

チャレンジしたいのは、「これだけ作り込む舞台を、2日間の公演で回収する」というもの。

「VIP席を販売する」「制作過程を販売する」「小道具を販売しながら作る」…などなど、僕らのお家芸とも呼べるマネタイズを丁寧に仕掛けつつ、やはり勝負は「配信チケットの販売」になってくると思います。

もう少し踏み込んだ話をすると、「コロナの巣籠もり需要が無くなった今、配信チケットをどう販売するか?」といったところ。

サーカスの武道館ライブや、キングコングの武道館ライブや、ミュージカル『えんとつ町のプペル@2020』は、「コロナ禍」という地獄の苦労&恐怖がありましたが、一方で、「配信ボーナス」は確実にありました。
#配信に関しては超追い風だった

ところが、2023年に、あの頃のような「配信ボーナス」はもうありません。
ですが、配信チケットを売っていかないことには、公演日数を減らすことができません。
#個人的には舞台の公演日数は2週間ぐらいが好きだったりするのですが

「公演日数を減らせない」ということは、「まとめてスケジュールをとれる役者さんしか舞台に出れない」だったり、「高齢で、体力が落ちてしまった役者さんは舞台に出れない」に繋がります。

特に後者に関しては、超高齢化社会に突入しているこの国の演劇シーンはキチンと向き合わないといけません。
伝統芸能の世界では、パフォーマーの平均年齢がオーバー50なんてザラにある話で、ご多分に漏れず日本の演劇シーンもそこに向かっています。

ここから、キャスティング会議で、「あの役者さんは2ヶ月間走りきれる体力がないから、キャスティングするのは止めておこう」という会話は増えることでしょう。

となってくると、「歳を重ねた舞台役者さんはどうやって食っていくんだ?」という問題が起きる。
ここは早めに手を打っておいた方が良さそうです。
#頼まれてもいないのに演劇シーンの未来を考える男

そんなこんなで、「巣籠もり需要が無くなった今、配信チケットをどうやって売っていくか?」を考えるわけですが、今のところ、「これだ!」という答えはなく、やることとしては「考えうる全てのパターンを試す」になってくると思います。
#グッズの名刺に配信のQRコードを載せるとか

そんなこんなで、先日、宮迫博之さんのYouTubeチャンネルの撮影に行ってまいりました。
もちろん、舞台『テイラーバートン』の配信チケットのプロモーションです。
動画の最後に配信チケットの案内を差し込む予定です。

それとは別で、舞台『テイラーバートン』の美術セットが建て込まれたタイミングで、その美術セットの中で『毎週キングコング』の撮影をおこなおうと思います。
#すでにスケジュールは切っております

いくらフリートークとはいえ、『テイラーバートン』の美術セットの中で収録すれば、『テイラーバートン』の話題には触れることになるので、そのタイミングで配信チケットの案内を出そうと。

とにもかくにも、同じ場所で「配信チケットを売ってまーす」と言い続けるだけではダメで(※言い続けることも大事ですが!)、「いろんな入り口」を作りに行き、いろんな人に『テイラーバートン』の配信チケットの存在を知ってもらうことが重要です。

ここから1ヶ月は、そんな時間になりそうなので、現在地と目的地を共有しておきます。

舞台『テイラーバートン』の配信チケットは現在「800枚」が売れています。
そして、ファーストゴールは「5000枚」です。
#ここをなんとかクリアする

難しいゲームだということは百も承知ですが、なんとかやってやります。
見届けてください。
そして、応援宜しくお願いいたします。

現場からは以上です。

【追伸】

「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【舞台『テイラーバートン』】
→ https://taylorburton.jp/

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