おはようございます。
夏休みの自由研究で「鳥のフンが道に落ちて乾くまでの時間」というテーマで研究したことがあるキングコング西野です。
#結果
#丸一日追いかけたが
#鳥のフンが落ちる現場に出くわせなかった
#肝心な時にフンをしないんだよ
さて。
今日は『会社経営から考えるDAO(ダオ)運営 ~後編~』というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題に入ります。
多数決運営のウンコっぷり
昨日の記事でお伝えしたとおり、「『西野亮廣がいなくなった世界』に備えておく」というのが僕の宿題であり、今日のテーマである『DAO』は、「自律分散型組織」「非中央集権」を謳っているぐらいですから、「西野亮廣のいない世界」にとても近い位置にあります。
ただ、以前もお伝えしたとおり、「自律分散型組織」「非中央集権」だからといって、「リーダーが要らない」というわけではありません。
自律分散型の象徴たる『ブロックチェーン』は、「サトシナカモト」という強烈なカリスマ(圧倒的なリーダー)がデザインしたガイドラインに基づいてまわっています。
僕は仕事柄たくさんのチームを持っていますが、一つ分かっていることは、「『リーダーがいるチーム』は上手くいかないことも多いけど、『リーダーがいないチーム』は必ず上手くいかない」です。
多数決運営でプロジェクトが進むのであれば、そんなにラクなことはありませんが、僕の知るかぎり、「正しい判断ができる人」なんて、ほんの一握り。
それこそ、絵本『えんとつ町のプペル』を分業制で作ることを発表した時に、アンチはおろか、ファンの方からも非難轟々。
(クラウドソーシングのことなど)何も知らない人達が、こぞって「分業制にすると作家性が薄れる」とか言っていました。
あの時、ファンの方の意見を反映させていたら『えんとつ町のプペル』はありませんでした。
これは何も「人としてバカ(能力が低い)」とか、そういった失礼な話ではなくて、立っている場所が違えば、見える景色も違って、求められる能力も、伸びる筋力も全然違うよね…というだけの話です。
「多数決なんてウンコだよ」と言うと、「私達がバカと言いたいんですか?」と大体怒られるのですが(※皆、すぐに怒るよね)、「ならば、あなたが今夜ご家族に作られる夜ご飯を、そのへんの料理ド素人を含む有象無象を連れてきて、30秒ずつ持ち回りで作っていいですか? あなたの持ち時間も当然30秒です」と返せば、大体、「それはダメ!味が崩れる!」と返ってきます。
ちなみに、西野は料理ド素人でして、『肉じゃがを作る』という課題に対しては、「完成品は茶色だし、とりあえず、醤油をいれて、なんか牛乳的なのを入れたら、いい感じの茶色が出せるかも」と考えます。
「一人一票与える」というのは、そういうことです。
「人権を認める」ということと、「一票を与える」ということをゴッチャにしちゃダメだなぁと思っています。
「あなたのことは人として尊敬しているけど、料理に関してはド素人なので、料理には手を出さないで」というのが大切です。
若手の独立支援をする会社を運営してて思うこと
さて。
僕が働いているCHIMNEYTOWNという会社では、「あ、この事業はモノになるかも(楽しんでやれるかも)」という匂いがする事業に関しては、若手がその事業を抱えてサクッと独立する傾向があります。
#なんちゅう会社
ミュージカル『えんとつ町のプペル』を運営しているCHIMNEYTOWN USA(代表=瀬戸口)や、『CHIMNEY COFFEE』を運営しているCHIMNEYCOFFEE(代表=山邊)がそれにあたります。
酒の席で、「ガッツリと株を持って独立しちゃえよ」と、そそのかしたら本当に独立しちゃいました。
この時(彼らが別会社を立ち上げた時)も、やはり(DAO同様に)「どこまで関与するか?」ということを考えました。
その時に整理したこと(自分自身と確認したこと)が2つあります。
以下の2つです↓
①CHIMNEYTOWNというコミュニティーにおいて『西野亮廣』は影響力を持ちすぎている。
②参加して活躍すればするほど辞めにくい
…①に関しては、もう説明が要らないと思います。
白いモノでも、西野が「黒」と言った時に、皆が皆、「とはいえ、一番リスクを背負ってるのは西野だしなぁ…」と考えてしまい、西野のデタラメ案が通ってしまいます。
こちらに関しては、昔、松任谷由実さんから「持ちすぎた力を下手に使っちゃダメよ」と釘を刺され、かなり気をつけるようにしています。
②に関しては、「活躍すればするほど、そのチームにおいて必要な存在となり、その必要な存在に合わせてチームの歯車が設計されていくので、チームから抜けられなくなる」というのは、どのチームでもありえること。
『老害』と言われている人が、とっとと引退しない理由は、「食い扶持が無くなるから」という理由の他に、「チームのことを考えて抜けられない」というのも案外あるんじゃないかと思っています。
演劇の業界とかだと、「『キャストやスタッフから嫌われているクソジジイ演出家』がいることでカンパニーのバランスがとれる」ということが普通にあったりします。
「共通の敵がいたことでチームがまとまっていた」という。
以上、2つの理由から「後輩達の会社には(経営で)参加しない」ということを決めました。
もちろん、助っ人の労働力として呼ばれたら行きます。
そんな感じで任せてみると、良いことも悪いこともあります。
「なんで、そんなにヘタクソなんだよ」と思うこともたくさんありますし、「ちょっと、頼もしくなってきたな」と思うこともあります。
僕個人の人生だけを考えたら、任せることは圧倒的にマイナスですが、文化創造を考えた時には「任せること」はチョットだけプラス…というのが現時点の僕の結論です。
DAOもそんな距離感がいいのかも
きっと『CHIMNEYTOWN DAO』も、『CHIMNEYTOWN USA』や『CHIMNEYCOFFEE 』ぐらいの距離感でいた方がいいのかなぁと思っています。
僕が両足を突っ込むと、結果的に僕がハンドリングすることは目に見えているし、扱っている通貨が違うだけで、オンラインサロンとさして変わらないものになってしまう。
『CHIMNEYTOWN USA』や『CHIMNEYCOFFEE 』同様に、「西野がいないチームをどう運営していくか?」という方向で進めた方が良さそうです。
とはいえ、『CHIMNEYTOWN USA』や『CHIMNEYCOFFEE 』と同じように、「これだけは、やめといた方がいいよね」ということは決めておいた方がいいと思います。
CHIMNEYTOWN DAOの皆様へ。
昨日もお伝えしましたが日本のNFT界隈の人達を見ていると、とにもかくにも『説明』が絶望的にヘタクソで、初心者向けの勉強会や記事や動画でも、平気で「そこでMintしてもらって…」と言ったりしています。
#そりゃ日本のマーケットが大きくなるわけがない
CHIMNEYTOWN DAOの目的は目先の金稼ぎじゃなくて、もっともっと大きな「文化創造」だと思うので、
『むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをゆかいに、
ゆかいなことをまじめに書くこと』
(by井上ひさし)
を、DAO部屋の壁に貼っといてください。
難しいことを難しく話すのはバカの仕事です。
次に、『ビジュアル』をとても大切にしていただきたいです。
無能な経営者や、無能なエンジニアが、ついついやってしまうのが「ビジュアルデザインまで口を挟む」です。
ビジュアルデザインに口を挟む権限や技術があるから、それをやっちゃうのですが、あなたの美的感覚が文化創造できるほどのものであれば、とっくの昔に、あなたは天下をとってますし、あなたはもっとモテてます。
ここだけは絶対に勘違して欲しくないなぁと思います。
「お前の仕事はそこじゃねぇだろ」という。
リーダーがやらなければいけないことは、「デザインすること」ではなくて、「優秀なデザイナーを探し、口説き落とすこと」です。
ちなみに、僕は今でも、美大の卒展に足を運んだりしています。
当然、あらゆるエンタメを観に行ったり、クリエイターが集まる酒場に行っては、「僕と一緒にやらない?」と、そこのスタッフをナンパしています。
とにもかくにも「ダサい」のは絶対にダメ。
…とまぁ、こんな感じで、オンラインサロンの方で、DAOの(なんとなくの)ガイドラインを投げて、あとは、DAOの皆さんにお任せする…というのが今のところはイイのかなぁと思っています。
そんなこんなで、いよいよゴミNFTプロジェクト『Poubelle』のスタートが迫ってまいりました。
インターン生のザッキーには「心臓NFTの買い方のnoteを書いて」という指示を昨日出しましたので、そのうちあがってくると思います。
また、サロンで共有しますね。
当たり前の顔で横文字を使っていたら、タコ殴りにしてください。
ちなみに、明日もNFT関連の話(初心者編)です。
宜しく。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
https://opensea.io/collection/chimney-town-poubelle