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脱・満席思考

投稿日:2022.10.21 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
昔から、サイコロで狙った数字をドンピシャで出せる謎の自信があるキングコング西野です。
#自分の運を強く信じている
 
さて。
今日は『脱・満席思考』というテーマでお話ししたいと思います。
昨日の記事の続きのような内容です。
#とっても大切な話です
 
 

「空席を恐れすぎる」という呪い
 

昨日、『見上げる家』の予約サイトを横に置きながらテキトーな記事を書いたところ、「これでは365日が埋まらない」という御意見を頂戴しました。
 
この違和感を後回しにしたくないので、今日はココを深掘りします。

多くのサービス提供者は「満室」「満席」「完売」が大好きです。
僕も少し前まではそうでした。
やっぱり、お客さんがたくさん来てくれると安心するもの。
 
ただ、今の日本の状況(貧しかったり、人が減っていったり)と向きあったり、海外のセレブに会ったり、ラグジュアリーサービスを利用しているうちに、「必ずしも、たくさん売れたらイイというわけでも無いんだなぁ」と思うようになりました。
#映画やライブの時は相変わらずたくさんの人を呼ぶけども

自分の中での決定打となったのは、伊豆大島に建設予定の『森のひこうきホテル』の宿代についてスタッフと話し合った時です。

ホテルを運営するとなると、ついつい『全日完売』を目指して、「空室を埋めよう」「空室を埋めよう」としてしまいますが、そもそも伊豆大島の一棟貸しのホテルを、年間に365回も埋めるのは現実的じゃありません。
#オフシーズンもあるし

そこで、「365日を埋めよう」から、「月に3日ぐらい借りてもらえたら、モトがとれるようにしよう」に切り替えました。

その為には「一泊(最低でも)30万円」。

そこから、「…さて、一泊30万円のサービスって何だ? 何を用意すれば、その価格に納得感が出るんだ?」と考え始めました。

言い方を変えると、「たくさん売らない!」と決めたことによって、価値創造が始まったわけです。

そこから、勉強の為に、ラグジュアリーホテルをたくさん巡りました。
そこで、たくさんの納得感のあるラグジュアリーサービスと、残念なラグジュアリーもどきサービスに触れ、「ラグジュアリー」と呼ばれるサービスの値段が何に紐づいているか?を知りました。
#まだまだ修行中の身ですが

そして、それは、「満席にする!」「満室にする!」「完売させる!」をゴールにしていたら、いつまでたっても辿り着かない(見えてこない)モノでした。

たぶん、これ…辞めないと始まらないんです。

たとえば、1週間に6日営業している店を、1週間に3日だけ営業する。
それだと食っていけないから、その時初めて僕らは「どうすれば3日間で、6日分の売り上げを作れるんだろう?」と考える。

1週間に6日営業しても、「食っていけるかどうか?」という不安がある中、営業日を減らすのは、なかなかの勇気が必要ですが、減らすことを決めないと価値創造が始まらない。

考えてみりゃ、僕がクリエイティブに充てる時間を確保する為に、「なるべく少ない稼働で、なるべく大きなリターンを」と考え始め、IPの運用ウンヌンカンヌン(権利に働いてもらう)を始めたのも、「レギュラー番組はやらない!」と決めてからなんですね。

言い換えると「肉体を稼働させることで不安を拭う作業」を辞めてからです。

気がついたら僕らは「満席」の呪縛にハマっていて、空席を恐れるようになっていましたが、価値を作ること(高く売ること)さえできれば空席は怖くない。

そして、もう一つ。
「運用コストをかけない」を覚えれば空席は怖くない。

『見上げる家』なんて、僕の自宅が、僕の留守中に働いてくれているわけで、月に3~4件でも予約が入れば万々歳。

これを「万々歳」じゃ無くす方法は、「スタッフを雇うこと」。
これをやった瞬間に『見上げる家』は、予約を埋めることに奔走しなければなりません。
キングコング西野亮廣が連日宣伝し続けなければなりません。

留守中の家に働いてもらうハズなのに、それだと本末転倒です。

話を整理すると、「空席を恐れすぎる体質(空いている席を埋めよう埋めようとする思考)」を問題視しないかぎり、僕らは価値創造を始めないし、運用コストの本格的見直しを始めない。

長い年月をかけて纏まりついた呪いなので、これにはリハビリが必要です。
だけど、ここからの日本で生きていくには必要な作業です。 

まずは「空席を恐れすぎてしまう身体」に疑問を抱くところから。

先々控えている『スナック西野@見上げる家』(※https://nishino73.thebase.in/items/68169507)や『クリエイティブキャンプ@関西』(これから販売)では、このへんの話をガッツリしたいです。

そんなこんなで、たった今、ロサンゼルスに到着したので、いろんなショーや、いろんなビジネス、いろんな文化に触れてきます。
#お前の移動距離どうなってんの
#さっきまで日本におったやろ

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

※日本を発つ時の富士山が綺麗でした
 

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