おはようございます。
機内のディズニー映画を観て号泣したキングコング西野です。
#意外と映画で泣いちゃうんですボク
さて。
今日は「クリエイターが攻める為の不労所得を徹底的に考える」というテーマでお話ししたいと思います。
とっても大切な、クリエイティブとお金の話です。
こんな調子で加筆・修正していくよ
昨日の夕方に帰国しまして、そのままアトリエに籠り、帰国の勢いを利用して『映画 えんとつ町のプペル』の第3稿の執筆を翌朝(今朝)の6時前まで。
#帰国の勢いって何 ?
無事に『映画 えんとつ町のプペル』の第3稿が書き上がりました。
凄く凄くイイ感じに書けましたことを、ここに御報告いたします。
次の映画の全体会議が楽しみで仕方ありません。
「会議が憂鬱」と思っている、そこのアナタ!
会議に参加するスタッフ全員に「まいりました」と言わせるぐらいの準備をしてみてください。途端、会議が楽しみで仕方なくなりますよ(by 西野先生)。
そんなこんなで、今日からはミュージカル『えんとつ町のプペル』のブロードウェイ版の脚本執筆をスタートさせます。
今回のリーディング公演でいただいたフィードバックを反映させたバージョンです。
振り付けのエレノアから、「ダンスを映えさせる為にアンサンブル(役名のない登場人物)を増やしたい」という注文も来ているので、そこにも挑戦したいところ。
せっかくなので、現時点で、「ここは、こんな感じにしようかしら?」とボンヤリと考えている加筆・修正点をコチラで少しだけお裾分け。
今考えているのは「煙突掃除屋達がパーカッションをやる理由付け」です。
劇中の『Chimney Sweep』という曲で、煙突掃除屋達が「♪は〜ろ〜!は〜ろ!チムニ〜」と歌いながら、バケツやブラシをズンチャカするシーンがあるのですが(※パーカッション指導はSTOMPのYakoさん)、ここがリーディング公演でもゴリゴリにハマっていたんです。会場の温度が2〜3度あがるぐらい。
煙突掃除屋のビジュアル(そもそもバケツやブラシを持ってる)と、パーカッション(STOMP)の相性がすっごく良かったんです。
あれは、あのまま活かした方が良さそう。
だけども、もっともっと魅力的にするのであれば、「煙突掃除屋達が何故、バケツやブラシで音楽を奏でたのか?」という理由付けをシッカリとした方がイイ。
というわけで、そのシーン(歌唱シーン)に行く前の段階で、「煙突掃除屋達が、遠くの煙突で働いている煙突掃除仲間に、バケツやブラシを叩くことでコミュニケーションをとっているシーン」や、「異端審問官が近づいてきた時に、煙突の上で働く掃除屋がバケツやブラシを鳴らして『そっちに異端審問官が行ったぞ!気をつけろ!』と合図を出すシーン」などを前フリで挟んでおくと、歌唱シーンのパーカッションに意味が出るので良さそうです。
煙突掃除屋達にとっては、遠くまで音を飛ばせる(異端審問官にバレないように会話をすることができる)バケツやブラシがコミュニケーションツールだったわけですね。
そんな愉快な加筆・修正をここから2週間かけて、トコトンやろうと思います。
#たぶん70個ぐらいあります
勝つ環境を作って、勝つ
ミュージカル『えんとつ町のプペル』の加筆・修正が終わったら(次回のNYのクリエイティブ合宿までの間に)、また映画の脚本の手直しをして、そして、キングコングで仕掛ける作品の本も書きたいと思っておりまして…とにかく「書くこと」「描くこと」に、できるだけ時間を費やそうと思っています。
その一方で、大損をブッこいちゃう可能性が高い挑戦(誰もやりたがらないこと)もしていきたくて、それを「会社のお金」では、あまりやりたくありません。
スタッフの生活のことを考えると、アクセルをベタ踏みできないからです。
今回、兵庫県川西市に『見上げる家』という完全にイカれた家を建てましたが、あれは、「自腹」なんです。
逆にいうと、「自腹」じゃないと、あんなイかれたモノは建てられない。
会社でやる以上は、「どうやって回収するの?」という問題が必ずつきまとうので。
そう考えると、バカな実験に使えるお金(自分のお金)を作っておく必要があるのですが、できるだけ「書くこと」「描くこと」に時間を使いたいので、バカな実験費を稼ぐ為に自分の身体を稼働させたくありません。
となると「権利」に働いてもらうか、「お金(株)」に働いてもらうか、「物件」に働いてもらうしかなくて…ここをキチンと設計しない限り、執筆に全振りできないヘッポコになることは火を見るより明らか。
この「クリエイティブに全振りできる環境を作る為に、自分の身体以外に働いてもらう」をを突き詰めていかないクリエイターが意外と多いように感じますが、「環境」がモノを言う(勝てる環境にあるヤツが勝つ)のは間違いありません。
そんなこんなで、今ボンヤリと考えているのは『見上げる家』にも働いてもらうこと。
現在、火災保険やら、SECOMの手続きをしていて、あとは「スマートロック(遠隔で鍵を開けるやつ)」の手配が終われば、いよいよ「レンタルスタジオ」として貸し出すことができます。
#もちろん僕のアトリエとしても使う
一つ確かなことは、「お金」は銀行に入れているかぎり、働いてはくれません。
つまり、クリエイターは、お金を銀行に入れている限り、クリエイティブに充てる時間を削るか、実験的なアプローチ(変なこと)を削るしかありません。
それはクリエイターの本望じゃないハズ。
「クリエイティブなことに充てる時間の確保」は、クリエイターとしては凄く凄く大切で、
クリエイターならではの時間(お金)の作り方がありそうなので、こういった形で「お金」を動かして、「こんな働かせ方があるんだなぁ」というデータをたくさんとっていきつつ、僕は、クリエイティブに全集中しようと思います。
徹底的に環境を整えて、
朝から晩まで面白いことだけをして、
くたばるまで面白いことしかしません。
現場からは以上でーす。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。