おはようございます。
アンパンマンミュージアムに行きたくてたまらないキングコング西野です。
さて。
今日は『音』をテーマにお話ししたいと思います。
西野亮廣のお仕事の「微調整」の共有です。
Kアリーナ横浜
昨日は『ゆず』さんのライブに行ってまいりました。
最高だったライブの内容に関しては今朝のVoicyでお話しさせていただいたので、そちらをお聴きいただくとして(→https://r.voicy.jp/259DzXL3KNo)、サロンでは、もうチョイ踏み込んだ話(ビジネスよりの話)をさせていただきます。
今回、『ゆず』さんがライブをおこなわれた会場は「Kアリーナ横浜」という世界最大級の“音楽特化型”アリーナで、収容人数は、なんと『2万人』。
2万人と聞くと、「客席からステージまで遠くなっちゃうんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「音楽特化型アリーナ」は伊達じゃなくて、二階席からでも『ゆず』のお二人は肉眼で見ることができたし(※三階席はどうだったんだろ?)、言うまでもなく「音」は最高でした。
#音が全身でぶつかってくる感じ
こんなことを言うと怒られちゃうかもしれませんが、「大きい会場ほど良い!」ということは決してなくて、アーティストサイドからすると「数万人動員」の気持ち良さはあるかもしれませんが、お客さんからすると「いや、これだったら、もう少しキュッと詰まった会場が良かったな」という感想を持ってしまうような「間延びしちゃう会場」もあります。
#客として経験済み
ところがKアリーナにはそれが無くて、本当に素晴らしい会場でした。
#アリーナから駅までがほぼ一本道なので終演後の混雑の問題はありそう
#このへんはライブ慣れしている西野は余裕でした
#事前に会場の立地を調べる男
さて。
「会場が素晴らしかった」とはいえ『2万人』です。
それだけの集客ができてしまう『ゆず』さんの子分になりたくて仕方がないのですが、これを「人気があるから」で片付けてしまうのは面白くありません。
ちょっと調べてみたのですが、ゆずサンのYouTubeのチャンネル登録者数は『52.6万人』。
ちなみに、Dragon AshさんのYouTubeのチャンネル登録者数は『17.4万人』で、HYDEさんのYouTubeのチャンネル登録者数は『23.9万人』です。
多くの方から支持されていますが、御存知のとおり、もっとたくさんのフォロワーを抱えているYouTuberや芸人はいます。
ですが、そのYouTuberや芸人が、ゆずサンや、Dragon Ashさんや、HYDEさんぐらいに集客できるかというと、まったくそんなことはありません。
芸人の単独ライブのキャパは(番組の企画でもないかぎり)、人気者でも「500席」程度で、参考までに言っちゃうと、国内最大のお笑い特化型劇場である『なんばグランド花月』のキャパは「858席」。
実に、Kアリーナ横浜の23分の1です。
「『芸人』よりも『アーティスト』の方が人気がある」と言い切ることはできませんが、「『芸人』よりも『アーティスト』の方が集客ができる」は確実に言い切ることができて、それは、芸人も強く痛感しているところです。
これはシンプルに「コンテンツの体重を『ビジュアル』に乗せている」か「コンテンツの体重を『音』に乗せている」かの違いだと思っていて(#誰でも辿りつく考察だけどあらためて)、
縦軸を『満足度』、横軸を『ステージまでの距離』にした時に、「ビジュアルベースのエンタメ」よりも「音ベースのエンタメ」の方が、右肩下がりの角度が緩い。
昨日のライブでも、「『ゆず』のお二人の表情を巨大スクリーンにずっと出している」ということはなく、お二人の表情が確認できない時間帯はたくさんあったのですが、『音』はしっかりと届いてきているので、満足度が下がることはありませんでした。
コミュニティーを作る時には必ず「ハレ」と「ケ」が必要で、「祭(ハレ)」が必要です。
その際、コミュニティーを大きくしたいのであれば、「音ベースのハレ」を作っておいた方が良いでしょう。
大きなイベントで良かれと思って「ビジュアル」の演出を入れすぎてしまうと、次は「見えない」という不満が発生してしまうので、ここは要注意。
そんな中、西野亮廣の最新アップデートの共有です。
脚本を書きかえたよ
ここ最近はミュージカル『えんとつ町のプペル 2025』の脚本をずっと書いています。
「いやいや、ミュージカルの脚本は2021年で完成してるじゃん!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、2021年に書いたのは『東京キネマ倶楽部』で公演する用の脚本であって、今度の劇場は備え付けの装置から、劇場の広さから何もかもが違うので、また書き直しています。
今度の劇場は約1200席(全24回公演)で、劇場の広さは『東京キネマ倶楽部』の約4倍になります。
ここでヒントになったのが、先日のバレエ『えんとつ町のプペル』(1800席)で、僕は後ろの方の席で見ていたのですが、一ヶ所、「プペル(ブルーノ)が鼻の下を人差し指でこするシーン」が肉眼では確認できなかったんです。
「人差し指で鼻の下をこする」という共通の“クセ”が「プペルはお父さんだったんだ!」の気づきのキッカケになるわけですが、それが(遠くて)見えませんでした。
「さて。どうしたもんか?」と考える西野先生。
ここで、お客さんに伝えなきゃいけないのは、「人差し指で鼻の下をこする」という“動き”ではなく、「プペルとブルーノが同じ“変なクセ”を持っている」ということで、となってくると、後方の席に座っているお客さんにもシッカリと届く「共通の変なクセ」が望ましい。
というわけで、その部分の脚本をそそくさと書き直して、「プペルとブルーノは『へックション!』とクシャミをした後に『馬っ鹿野郎!』というベランメエ口調を挟むクセがある」としました。
つまり、『音』ですね😁
こうすれば、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のキャパが何千人になろうが、何万人になろうが、問題ありません。
音は最後列まで届くので。
こんな感じで、日々の気づきを脚本に落とし込んでおります。
2025年の夏のスケジュールは空けておいてください。
ブッチギリます😁
現場からは以上です。
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
【追伸②】
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