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火の表現

2018.05.30 / 西野亮廣エンタメ研究所

【火の表現】

次々回作の絵本『チックタック ~約束の時計台~』は第二次世界大戦がベースになっているので、『火』が登場します。

同じ世界観(同じ町、同じ時間)で展開される『ほんやのポンチョ』の火事も、それが理由です。

この二作品には『火』は外せなくて、僕自身、絵本で『火』を表現するのは初めてなので、試行錯誤の連続です。

『火につつまれるシーン』が完成するまでの、一部始終をご覧ください。


まずは、こんなラフ画をピャピャッと僕が描きます。
ラフ画の丁寧さには定評があります。


僕のラフ画を受けて、別のスタッフさんが「ラフ画の手直し」をします。

なるほど。手前に木を置いた方が「森の中にいる感じ」が出ますね。
僕のラフ画だと、「これから森に行く感じ」なので、手直し後の方がいいですね。
コッチで進めましょう。


そうして出来上がったのが、この一枚。
キャラクターは、この後にのせますが、とりあえず背景は完成…いやいや、何か物足りないぞ。


そこから火事の動画を片っ端から見ました。
火事の動画を見ているうちに「火が美しければ美しいほど、怖さが出る」ということに気づき、火の明るさを足します。

更に明るさを足して、眩しいくらいに。
そして、ここで「温度感」がモーレツに欲しくなって、熱で画面が曇っている感じを出したくて、画面の一番手前を黄色でボカして、こう↓



どうでしょう?
「火につつまれるシーン」がイイ感じに表現できたのではないでしょうか?

『チックタック ~約束の時計台~』の販売は来年っす。超大作です。
お楽しみに!

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  • 飯野 啓介いのすけ