おはようございます。
屋根の『雪下ろし』にお困りのサロンメンバーさんがいたら御連絡いただきたいキングコング西野です。
#屋根の雪を下ろしたい
さて。
今日は『サービスがファングッズ化する未来』というテーマで、ここ最近、僕が強く(かなり具体性を持って)感じている変化について、あらためて言語化したいと思います。
「人検索」「応援購入」といった重要なキーワード
数年前の講演会では、「インターネットによって情報や技術がカジュアルに共有されるようになり、あらゆるサービス・商品のクオリティ―が均一化してきた(高品質のドングリの背比べになってきた)から、『何を買うか?』ではなくて、『誰から買うか?』になってきている」という話をよくしていました。
それは、「どれを買っても大体一緒だし、どうせ、お金を払うんだったら、(応援している)あの人から買って、あの人にお金を入れよう」といった“「購買」と「支援」が混ざり合った世界線”で、機能で商品を選ぶ『機能検索』ではなくて、人で商品を選ぶ『人検索』の時代だ…と。
要するに、
サービス提供者は「(応援している)あの人」になることがメチャクチャ大事だという話で、「あの人」になりさえすれば、乱暴な安売り競争にも巻き込まれずに済むわけです。
とはいうものの、皆が皆、インフルエンサーになれるわけではない。なので「コミュニティー」が大きな力を持つ。
逆にいうと、「インフルエンサーでもない」「コミュニティーにも属さない」となると、「じゃあ、あなたの商品を買う理由は何なのさ?」という感じ。
…これが、ここ5年ほどの大きな流れだったと思います。
さて。
この『人検索時代(応援購入時代)』についての話が今日の本題なのですが、仕事柄、いろんな起業家さんとお話しさせていただく度に、「人検索、ここに極まれり!」を感じています。
その理由の一つが、メルカリ、Airbnb、Uberに代表される「CtoCサービス(消費者から消費者へサービスを販売するモデル)」の後にチョコチョコと顔を見せ始めた『民営化の波』で……今、あらゆる業種で「誰でも販売代理店になれますよ〜」という動きがポコポコと出てきています。
Uber(タクシーの方ね)なんかはまだ、個人の評価システムが付いているとはいえ、それは「参考数字」でしかなくて、実際のところは「近くを走っているUberを呼ぶ」が主流です。
これは、まだまだ「人検索」「応援購入」とは呼べないラインです。
ただ、以前お話しさせていただきましたが、2016年に小売業への参入が全面自由化された『電気』なんかは、「誰から買うか?」というゴリゴリの「人検索」「応援購入」の世界線で、「どうせ、毎月、同じ電気代を払うのなら、東電さんから買うのではなくて、キンコン西野から買おう」という流れがきています。
「『YAZAWAタオル』を買うことが、矢沢永吉さんの応援になる」みたいな感じで、電気のファングッズ(応援グッズ化)が起きています。
そして、これは『電気』だけじゃなくて、たとえば『不動産』の世界でも同じことが起きていて(※不動産エージェント)、今、世界は「応援されるヤツが強い」という世界に向かっています。
僕らの会社(CHIMNEY TOWN)でいうと、「映画やミュージカルや歌舞伎や絵本で、応援される土壌を作って、『電気』や『不動産』の小売(代理販売)で、まとまった収益を生む」という未来に向かうでしょう。
「誰から買うか?」の世界を僕はかなり歓迎していて、これにより、応援される人(日頃から他人に施している人)の取り分が大きくなり、アンチ活動をする人(他人の足を引っ張り続ける人)の取り分が小さくなります。
気をつけなきゃいけないのは、今、現在「アンチ活動」には簡単に票(支持のようなもの)が集まるということ。
このドーピング(手軽な票稼ぎ)に酔ってしまい、その活動を続けてしまうと、その先に待っているのは「…お前からはサービスを買いたくないよ」という未来なので、今現在、誰かのアンチ活動に励んでいる方は早々に足を洗った方がいい。
「アンチ活動」は前時代的で、広告収入時代の産物だと思います。
生活インフラにまで「人検索」が及んできた今、「応援される」「応援されるように立ち振る舞う」ということが、とてもとても大きな意味を持っています。
この記事が、あなたの活動のヒントになりますように。
現場からは以上で〜す!
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