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2000キャパ問題

2024.11.09 / 西野亮廣エンタメ研究所

おはようございます。
フザけて作ったアイドルソング(@BANDSAURUS)のクオリティーがブッちぎってしまったので本気で売りにいってやろうかと思っているキングコング西野です。
#絶対にこんなことをしている場合じゃない

さて。
今日は『2000キャパ問題』というテーマです、舞台制作の裏話をしたいと思います。

さっそく本題です。
 
 

反響が大きかった昨夜の『BackStory』
 

昨夜、密着ドキュメンタリー『BackStory』の最新話が配信されたのですが、内容が内容だけに大変な反響をいただいております。
#同業者からメチャクチャ連絡がきました

※コチラです↓

【最悪のシナリオ】『えんとつ町のプペル』はもう終わり。
https://www.youtube.com/watch?v=5PJn4A8DPRg

BackStoryチームの皆とは「関さん一人の問題にしない(関さんにヘイトコメントが集中する編集だけは絶対にしない)」というゴールに向けてギリギリまで話し合ったのですが、昨日のコメント欄を見るかぎり、そのゴールを迎えることができたのかなぁとホッと肩をなでおろしています。

BackStoryチームのメッセージの意図を汲み、建設的なコメントをくださった皆様、そして何より、本来は見せたくなかったであろう姿を撮らせてくださった関さんに心から感謝します。

舞台業界に警鐘を鳴らす(業界人だけではなく、子供の夢を応援する大人全員が考えさせられる)一本になったと思います。

いつも本当にありがとうございます。
 
 

2000キャパ問題
 

さて。

今朝のVoicyでもお話ししましたが、プペルバレエの「集客」の問題というのは実に厄介で、動画の中で関さんがおっしゃっていた「バレエ業界は『チケットを売らなければ終わる』みたいなことがそんなに無い(=だから、その気持ちになりにくい)」というのが全てだと思っています。

『発表会』にも『興行』にも、集客の問題というものは必ずついてまわるのですが、発表会と興行とでは「集めているお客さん」がそもそも違っていて、発表会の客席にいるのは「身内」で、興行の客席にいるのは「他人」です。

オンラインサロンなので少し手厳しい話をすると、「身内を集めること」を「集客」と呼んではいけなくて、発表会しかしたことがない教室の先生は「イベント集客」を知りません。

これは運動会を開催している(毎年運動場に数百人のギャラリーを集めている)小学校の先生が「イベント集客」をできないのと同じで、
毎週末にカラオケで盛り上がっている主婦友が音楽ライブを開催&集客することができないのと同じ。

これは演劇業界でも全然ある話で、1000キャパ以下の公演(例:1公演150席以下×7回公演)を運営している主催者本人は「集客」をしているつもりではいるけれど、結局、客席を埋めているのは「知り合い&(半ば恋愛感情が混じった)コアファン」というのが現実で、本質的には発表会や運動会と変わりません。

「集客」とは「他人を呼ぶこと」で、僕の経験上、客席が身内だけでは埋めきれなくなるラインが「2000席」です。

つまり、2000キャパから先を「集客」であり、「プロの公演」と呼んだ方がイイ。

今、アシスタントのタケダが外部の公演のお手伝い(ボランティア)を毎日頑張っているのですが、彼女にも「公演のキャパが2000を超えると、まるで違うゲームになるぞ」と伝えています。

『2000キャパ問題』というのは「集客」の問題だけではありません。

そのサイズになってくると、そもそも客席を埋めているのが「他人」になってくるので、「身内にしかグッズを売ったことがない(身内のニーズしか知らない)主催者」は、ここで必ず躓きます。

端的に言うと、「そんなもん作ったところで、お前の腐女子ファンしか買わねーよ」というモノを作ろうとしてしまう。
#これまでそれで売れてきたから

ここで予算と時間のロスが大幅に発生してしまい、クリエイティブとスタッフのメンタルケアに手が回らなくなって、ドボンです。

2000キャパを超えてくると「競技自体」が変わるのですが(サッカーから野球になるみたいな話!)、多くの人はそれを経験したことがないので、1000キャパ(発表会)の延長でやってしまいますが、これはあまりにも危険です。

なので、そのラインに挑む知り合いの主催者さんには「(そのことを知る)プロを入れなさい」と伝えているのですが、その声が届くのは50%ぐらいでしょうか。

ただ、今回の『BackStory』を観られた方には、その現実(集客とは何か?)が少しは伝わったような気もしています。

西野亮廣がいつもあまりにもサクサクと大きな挑戦をしているから、ついつい「僕にもやれる!」「勢いと根性でいける!」と思ってしまうのですが、そんな甘い世界ではないのが「2000キャパ」です。

とても大切なことなので、頭の片隅にでも置いておいてください。

現場からは以上です。

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