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『吸収合併』をキチンと視野(選択肢)に入れろ

2022.09.26 / 西野亮廣エンタメ研究所


 

おはようございます。
「政治家がメイウェザーにゴボウを投げたらしい」という話がまわってきたキングコング西野です。
#これぞ伝言ゲーム
 
さて。
今日は「『吸収合併』をキチンと視野(選択肢)に入れろ」というテーマでお話ししたいと思います。
 
どちらかというと、日本のクリエイターさんに向けた記事です。
勝手に熱くなっているので、殴り書きします。#タメ語になったらごめんなさい
 
 

一人じゃ勝てないことを受け入れないとヤバイ
 

仕事柄、日本と海外(主にアメリカ)の創作物をゼロ距離で見る機会が多いのですが、トップクリエイター達は「強い作品を生み出す最新の工場」を完成させ、工場生産でヒット作を量産する一方で、泡沫クリエイター達は今日も自力(手作業)で作品を生み出しています。

今のやり方を続ける以上、もう、この差は埋まらないどころか、開く一方。
 
僕はよく「キミの世界観には誰も興味がないんだよ」と身も蓋もないことを言っていますが、その思いは日に日に(世界を見れば見るほど)強くなっています。
#10年前とはワケが違う
 
致命的なのは、多くのクリエイターが「組まなきゃ(チームで戦わなきゃ)無理な時代に入った」ということを受け入れていないこと。
 
『銃』の時代どころか、『ドローン爆撃機』の時代に入っているのに、日本人クリエイターは今日もせっせと『刀』を研いでいます。
#話にならん
 
傍から見る限り絶対に勝てないし、恐ろしい事に本人も「自分は(自分のやり方じゃ)、行くところまでは行けない」と薄ら気がついている。
少なくとも「世界で活躍できるクリエイターにはなれない」と気がついている。
 
だけど、それを口にすると、自分のプライドやメンツの類が崩れそうだから、なるべく「世界(海外)」は見ないようにして、仲間内で集まって、客席を身内で埋めて、誤魔化すように活動を続けている。
 
仲間達とは「自分達の作ったものは最高だ!」と讃え合うが、世界基準で見た時に、自分達の打ち上げた花火が小さいこともさすがに気づいている。口にはしないけども。
 
厳しい話をすると、たとえばあなたがアクセサリー作家だとして、あなたが思う「オシャレなアクセサリー」を作ったところで、残念だけど食っていくことはできない。
 
身内が「付き合い」で買って終わり。
 
「オシャレ」だけでは差別化が図れないから、そのアクセサリーに、あなたが考えた「オリジナルストーリー」をのせたところで、結果は同じ。
 
相手(大手)は、もともと認知度や信用がある上に、完全分業でアクセサリーを製作していて、「美術」のトップランナーも、「ストーリー」のトップランナーも、しっかりとヘッドハンティングしている。
 
あなたが一人で活動する限り、あなたに勝ち目はない。
厳しいけど、これが現実だ。
 
CHIMNEYTOWNでインターンを取るようになってから、後輩達には「上手く、あやかれ」と伝えています。
世界で戦うのなら、尚更。
今から「ゼロ→1」をやったところで、とてもじゃないけど間に合わない。
 
クリエイターは特に「私の世界」を表現したい人達だから、受け入れ難いかもしれない。
だけど、今やらなくちゃいけないのは「チームを組むこと」であり、吸収合併だ。
 
特に、同じ時代、同じ地域に、「あやかれるコンテンツ」があるのなら、こんな幸運は無い。
全力でしがみついた方がイイ。
 
勘違いしちゃいけない。
「チームを組むこと」は、「チームの為に個性(自分)を殺すこと」じゃない。
 
「自分の個性をチームに落とし込むこと」だ。
 
チームビルディングのコーチ的に言うと、求められているのは「同質性を軸にしたチームワーク」ではなくて「異質性を軸にしたチームワーク」だ。
一人一人の個性はバラバラでいい。
だけど、チームに絡めることが重要だ。
 
『映画 えんとつ町のプペル』の美術チーフの佐藤さんが、そんな美術をあげてくるのか?
『映画 えんとつ町のプペル』のキャラクターデザインの福島さんが、どんなキャラクターをあげてくるのか?
 
それらを僕はまだ知らないし、打ち合わせでは「私的には、こっちに持っていきたいんですよねぇ」とシッカリとしたワガママをぶつけられる(笑)。
 
だけど、彼らの才能は「チーム」に落とし込まれる。
 
「いや、私、世界で戦うつもりはないから」という考えもあるだろう。
 
だが、韓国のコンテンツが、あなたの家のリビング(あなたの活動領域)にも届いているハズで、もう見て見ぬフリはできない。
もう誤魔化しきれない。逃げきれない。
 
生き残りたければ、一人で戦わず、ちゃんと組んだ方がいい。
「御チームに私を入れれば、御チームはこれだけ強くなりますよ」と、ちゃんと自分を売り込んだ方がいいと思います。
最後通告ぐらいの勢いっす。
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
https://youtu.be/MFfKXQBcnS0

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