おはようございます。
バンドザウルスの開発で午前中が潰れたキングコング西野です。
#完全にペースを崩されている
さて。
今日は『プロセスエコノミーとサプライズのアレやコレ』というテーマでお話ししたいと思います。
宮迫さんと仕掛ける舞台『テイラーバートン』の少し込み入った話です。
公演半年前の数字
舞台『テイラーバートン ~奪われた秘宝~』のオンライン予算会議(¥500)の参加者が「1600名」を突破しました。
(こちら→)https://chimneytown.us/
参加費は「500円」とはいえチリツモで、舞台『テイラーバートン』は公演半年前の時点で、すでに「80万円」の予算を確保しています。
西野特典として、運営会社であるCHIMNEY TOWN USAからニシノコンサルも5枠出したので(完売)、それも合わせると「180万円」です。
キャスト&スタッフの生活を守り、かつ、派手な舞台を作るには、まだまだまだまだ足りませんが、千里の道も一歩からで、今後も決して博打(一発逆転の資金調達)などはせず、コツコツと制作費を作っていきたいと思います。
その姿を正直に晒して、「光の裏側は、こういうことなんだなぁ…」と思っていただけると幸いです。
「お笑い」への配慮
さて。
そんな『テイラーバートン』ですが、昨日お伝えしたとおり、稽古期間中に劇場を押さえて、劇場にお客さんを入れながら稽古をして、稽古代を相殺しようと考えています。
これには予算以外でも、「本番前に、お客さんのリアクションを確認できる」というメリットがあります。
『テイラーバートン』は50%ぐらいコメディーで、場面場面で、笑いを取りに行くシーンがあります。
M-1グランプリに出場する時もそうなのですが、芸人には「劇場でかける(勝負の舞台の前に劇場でネタを試す)」という期間があります。
勝負の舞台の前に、劇場でネタを試して、客ウケを確認して、ネタを何度も何度も手直しするわけですね。
テイラーバートンの「客入れ稽古」は、それを合法的にできるので、作品がブラッシュアップされて、すごく良いなぁと思っています。
一方で、「ネタを試すリスク」というのは確実にあって、それは「ネタバレしていると本番のウケが弱くなる」という点です。
厳密には「“サプライズ要素で魅せる作品”は、ネタバレは御法度」といったところ。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は何十回でもリピートしてもらう為に、この「サプライズ要素」を徹底的に排除しているのですが、『テイラーバートン』は50%ぐらいはコメディー(サプライズ要素)なので、ネタバレしすぎると不利に働きます。
となってくると、狙うは「ネタバレせずに、ネタを試せる」です。
「チケットを売る順番」でネタバレ事故を回避する
時系列どおりに、先に「稽古場チケット」を販売して、そのあとに「本公演のチケット」を販売した場合、きっとお客さんは「本公演に行きたいけど、本公演のチケットは取れないかもしれないから、稽古場チケットを取っておこう」と考えるでしょう。
そして、無事に「稽古場チケット」をゲットしたお客さんも、「本公演のチケット」にチャレンジする。
となると、「稽古場で見たボケを、本公演の劇場でも見る」というネタバレ事故が起きてしまう。
サロンなので、メチャクチャ生々しい話をすると、「稽古場で見て、本番はオンライン配信で見る」だったら何も問題はないのですが、本番当日にネタバレしているお客さんが客席を埋めてしまっていたら、ウケは弱まり、キャストの気持ちがのりません。
これを回避するには「本公演のチケットを先に販売して、あとから、稽古場チケットを販売する」がイイのかなぁと考えています。
稽古場チケットを買う理由の一つに「本公演のチケットが取れないかもしれないから」があるので、逆に言うと、「本公演のチケットさえ取れてしまえば、稽古場チケットは要らない」もある。
ネタバレ事故のリスクを少しでも軽減するためには、チケット販売の順番はコレが妥当だと思います。
「プロセスエコノミー」と言っても、なんでもかんでも売ればいいわけではありません。
そして、エンターテイメントのメインディッシュは「資金調達」ではありません。
作品を面白くする為に、何を、どの順番で、誰に売っていくのか?
このあたりの配慮がすっごく大事だと思う黒西野です。
丁寧に、スピーディーに仕掛けていきます。
現場からは以上です。
【追伸】
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宜しくお願いいたします。
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