おはようございます。
電動自転車が好き過ぎて、ついには「乗り比べ」を始めたキングコング西野です。
さて。
今日は「イラストレーターの仕事の創り方」というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
生き残る仕事
近年最大のインパクトは誰が何と言おうと「生成AI」で、これにより多くの仕事が消えていきました。
クリエイターの敵は「AI」ではなくて、「AIを使うクリエイター」で、制作現場にAIを導入していないクリエイターは、まもなく厳しい状況に立たされることになるでしょう。
ちなみに、絵本『夢幻鉄道』の制作現場にも、AIの手が入っておりまして、おかげ様で、ものすごくイイ感じに作業が進んでおります。
▼こんな感じで↓
https://voicy.jp/channel/941/1231726
さて。
これだけAIがブイブイ言わせてくる時代ですから、「生き残る仕事」に正しくコミットしないとエライこっちゃです。
この話になると、西野が必ず持ち出すのが『アンカー(AIでは生成できないもの)』です。
代表的なアンカーは以下の5つ。
・土地
・時間
・思い出
・プロセス
・癒着
このいずれかを練り込まれたクリエイティブじゃないと、この時代を生きるのは難しいっぽいです。
そんな中、昨日、「これは、かなり高い確率で食っていける仕事だよなぁ」と思ったことがありました。
えんとつ町のプペルカレンダー2025
今朝のVoicyでお話させていただきましたが、昨日、『えんとつ町のプペルカレンダー2025』の打ち合わせがありました。
※けっこう面白い内容なので聴いてください↓
https://voicy.jp/channel/941/1320802
カレンダーの出版・制作・製造・流通を手掛けられている「(株)ハゴロモ」さんからいただいた企画で、最初に話を頂戴した時の感想は「『えんとつ町のプペル』の息、長げぇな」でした(笑)。
当たり前になりすぎて、皆、考えもしていませんが、『えんとつ町のプペル』は週刊誌で連載されているわけでもなく、テレビで毎週流れているわけでもありません。
2016年に絵本が、2020年に映画が、それぞれ一話完結で出ただけの作品です。
「数年前の一話完結作品が、カレンダーになる(オファーをいただく)」というのは、どう考えても普通じゃなくて、去年の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の時にも感じましたが、「作品」から「文化」になりつつあるのだと思います。
絵本出版から8年が経ち、今なお、ミュージカルや、イベントがおこなわれているので、『えんとつ町のプペル』にはアンカーの一つである『思い出』が練り込まれていて、なかなか逞しくなってきたなぁと思っております。
そんな中、昨日のミーティングでは「カレンダー用に『えんとつ町のプペル』のイラストを(西野と数名のクリエイターによる分業制)でゼロから描きましょう」という話になったわけですが、そこで、まず最初に『映画 えんとつ町のプペル』のキャラクターデザインを担当されている福島敦子さんの名前があがったんです。
そういえば、先日のミュージカル『えんとつ町のプペル 2025』のポスター(キービジュアル)のミーティングでも、福島敦子さんの名前があがりました。
というか、ここ数年、『えんとつ町のプペル』のグッズを出す時は、ミュージカル等で新たにビジュアルを作る時には、必ず福島さんの名前があがります。
福島さんが描かれるプペルやルビッチが(ひたすら)可愛いというのもあるのですが、「プペルやルビッチを描くイラストレーターといえば?」で、他の候補がパッと出てこない…というのもあります。
「このポジションがまぁまぁガラ空きだ」というのが今日のお話です。
生成AIがブイブイ言わせている今、「上手さ」はあまり売りにならないので、イラストレーターとして食べていくのは、かなり難しいと思うのですが、「文化になりつつある『えんとつ町のプペル』の絵を描ける」というポジションをとっておくと、かなり仕事が安定すると思います。
#ずっとニーズがある
来年には映画公開が控えていて、ブロードウェイ戦も控えていて、さらに「カレンダーが毎年出る」となると、かなり出番がある。
そう考えると、今、イラストレーターに求められているのは(技術は勿論のこと)『ポジション』で、「何を描くイラストレーターになるのか?」を正しく見極めていかなきゃいけないなぁと思いました。
僕がイラストレーターの卵だったら、『えんとつ町のプペル』の絵を練習しまくって、仕上がったイラストをXに投稿します。
「仕事を創る」というのは、そういうことなんだと思います。
現場からは以上です。
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