おはようございます。
「バスケットをしながら、休憩時間にサロン記事を書く」という離れ業に挑んだところ、試合観戦に夢中になり、うっかり記事を消してしまったキングコング西野です。
#サロン記事一発分が消えるのは本当にツライ
#リベンジだぜ
さて。
今日は「買える歴史は買った方がいいよね」というテーマで“再び”お話ししようと思います。
逆立ちしても作れないもの
僕はよく、「落としやすい城は取るな」という話をします。
落としやすい城は落とされやすいから、そんなものを持ってしまったら「城を守るコスト」がバカにならない…というのが理由です。
取るべきは「難攻不落の城」ですが、僕らの身のまわりにある「難攻不落の城」とは何でしょう?
1つは『土地』だと思います。
『カールじいさんの空飛ぶ家』をイメージしていただけると分かりやすいですが、大手企業が潤沢な資金を用意したところで、お爺さんが「この土地は誰にも譲らん!」と言い張っちゃったら、もうその土地は取れません。
“良い”土地は「予算」以外に「感情」が参入障壁になっちゃうので、「この土地は西野君に持って欲しい」と思ってもらうことが大事で、その信頼関係を築くには「時間」が必要です。
#実際にやっている男の説得力よ
(※山奥の土地はいとも簡単に手に入ります)
土地の他にも、落としにくい城はいくつかありますが、その中でも僕が目をつけているのは「歴史(時間)」です。
GAFAやイーロンマスクが逆立ちしても、「樹齢1000年の木」は作れないんです。
「歴史(時間)」というのは、それだけ価値があるものなのにも関わらず、多くの人は「歴史を買おう」と思っていません。
その理由として「買ったところで活用方法が分からない」や「そもそも歴史って買えるの?」があると思うのですが、これが面白いところで、「たしかに20年前なら活用方法があまり無かったけど、今は色々と選択肢が増えた」というのがあります。
ECサイトもあれば、NFTもある。
以前、お話しした「『パブリックドメイン』の旧作(名作)を、リパッケージして(今風に梱包し直して)販売する」…という打ち手もあります。
これなんて、ECサイトというものがあるから個人でもできるわけで、20年前だとそうはいきません。
そして、
「そもそも歴史って買えるの?」というところですが……たしかに、ほとんどの歴史は買えません。が、いくつかの歴史に関しては、「歴史ホルダー(歴史の権利を持ってる人)が手放し始めている」というのがあります。
高齢化が進んでいる(DXが進んでいない)伝統工芸の世界なんてまさに。
品質には「相場」があるので、どうしても安さ勝負の世界になってしまいますが、「創業100年」という歴史(ブランド)には値段が付けられません。
#言い値でいける
リパッケージ能力と確かな販売能力(※販売店に頼らず自社販売できる力)を持ち合わせているのであれば、「相場がないモノの権利」なんて絶対に買った方がいい。
「買える歴史は買った方がいいよねー」という話なんて誰もしてないし(パブリックドメインの話も初耳の人が多かった)、「歴史を買って販売する」が、まだまだ体系化されていないので、こうして語るだけじゃなくて、実際に自分達で実践して、その姿を逐一、共有していこうと思います。
第一段として、『海老蔵プペル』の写真パネル(限定20点・エディションナンバー保証書付き)をCHIMNEYTOWNから出すことが決まりました。
歌舞伎の権利を“僅かでも”持てることなんて、そうそうやってこないので、迷わず権利を買いました(お金を出しました)。
NFTで出すことも考えたのですが、なんだか「お守り(厄除け)」っぽい感じがしたので、額屋さんと打ち合わせをして額装してみました。
こういったアクション(歴史を買って販売する)が、今後、どう展開していくのか?
要注目です。
現場からは以上でーす。
【追伸】
今日の記事を読んだけんすうサンから「スイスの時計メーカーって、結構、歴史ある会社を買ってるんです。『1890年に創業』というストーリーを買って、付加価値をつけています」という密告がありました。
#なるほどなー
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
↓同じパネルを追加生産することはありません。
https://chimneytown.net/products/ebizo-poupelle