コロナ禍の旗艦店はいつもより少しドメスティックに

投稿日:2021.05.31 / 西野亮廣エンタメ研究所

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おはようございます。
「インパルス堤下君の悪口を言うと仲良くなるキングコング」の西野です。

さて。
今日は『コロナ禍の旗艦店はいつもより少しドメスティックに』というテーマでお話ししたいと思います。

旗艦店(きかんてん)については以前もお話ししましたが、今日は、より具体的な話です。

 

オンラインショップの為の旗艦店

旗艦店とは、「各地に出した同系列の店の中で、特にブランドの中心的な存在として位置づけられる店」のこと。

結論を先に言っちゃうと、「コロナ禍においては『旗艦店のデザイン(ブランドイメージ)』がオンラインショップの明暗を分けるから、戦略的に作りこんだ方がいいよね」という話です。

アパレルブランド「♯F R2」が仕掛ける移動販売車「♯F R2D O K O?」が絶好調です。

こちらの仕掛けに関しては『スナック西野』で、♯F R2の石川涼さんとガッツリと話させてもらっているので、特に、実店舗経営者さんは観ていただきたいのですが、(→https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg/join)
とにかくお見事です。

愛知県豊橋市と静岡県浜松市で開催した際には、1日で【320万円】を売り上げたそう。

現場の売り上げもさることながら、痛快なのは「移動販売の全国ツアー」という活動自体がブランドの宣伝になっていて、ブランドイメージを上げているところ。

【コロナ禍における♯F R2の旗艦店】は間違いなく、この移動販売車で、「攻める♯F R2」「ネタにする♯F R2」のイメージを大きく作っています。

オンラインの売り上げに好影響をもたらしたことが容易に想像できます。
 

さて。

スケールは劣りますが、同じ調子で快音を鳴らしているのが渋谷駅から徒歩2分の場所にある『CHIMNEY COFFEE』です。
プロジェクトリーダーは新入社員の「べえ君」。

ご存知、「緊急事態宣言」は延長に次ぐ延長です。
4月オープンのこの店も、ほとんどが緊急事態宣言下での営業を強いられています。
 

思うようにいかないことも多々あるでしょうが、どっこい、5月のオンラインショップの売り上げが過去最高で、なんと【100万円】を突破したそうです。

コーヒー屋さんの(1店舗)のオンラインショップの売り上げが100万円を超えるなんて、とんでもない話です。
 

お客さんがオンラインショップに流れるまでのサイクルは出来上がっていて、おおよそ以下の通り↓

・来店したお客さんがお店の写真を撮る。
・西野のメンション(@西野的なやつ)を付けて、Instagramのストーリーにアップ。
・西野がシェア(これ、ワンタッチ)
・西野の投稿を見た人がオンラインショップに飛ぶ

…という至極オーソドックスな流れ。
ただ、他所と違うのは、これがコーヒーファンだけではなく、「えんとつ町コミュニティー」に訴求できているということ。

『絵本 えんとつ町のプペル』や、
『映画 えんとつ町のプペル』や、
『ミュージカル えんとつ町のプペル』や、
『スナック C A N D Y』や、
『天才万博』や、
『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』
…との“合わせ技一本”になっていて、全国に散らばるそれぞれのファンが「どれどれ、えんとつ町のコーヒーとな?」となっています。
 

店の内装を「えんとつ町」にしていなければ、この流れは生まれなかったでしょう。
#モチロン何よりも味と接客が大事
 

この一年、「コロナ禍だからオンラインの売り上げも作らないと…」というセリフを1000万回ぐらい聞きましたが、オンラインこそ「ブランド」と「コミュニティー」の勝負になってくるので、「あなたの旗艦店はどうだ?」が強く問われます。

「どんな理念を掲げている店で、どのコミュニティーを刺しにいっているのか?」
ここを明確にしておかないと(少しドメスティックにしておかないと)、検索に引っかかってきません。

たとえば「観葉植物に囲まれ、木の良い香りが漂っていて、天井からは、小さな裸電球とガーランドがたくさん垂れ下がっているなんかイイ感じのオシャレな雑貨屋」のオンラインショップでは、おそらく、誰にも見つからずに終わるでしょう。
 

ここが今日の話のポイントなのですが…
 

まずは、「ウチのオンラインショップは、そもそも、どの検索ワードに引っかかるのか?」を考えなきゃいけない。

「オシャレな雑貨屋」は実店舗にお客さんが流れこんでくることはあっても、「オシャレ 雑貨屋」の検索に引っかかることはないので、オンラインショップまで辿り着いてもらえません。
 

コロナ禍で、どのみち実店舗の集客が期待できないのであれば、コロナ禍は通常時よりも少しドメスティックに旗艦店をデザインして、「検索に引っかかる店」に寄せた方がいいかもしれません。

もちろんドメスティックにすればするほど「入りにくい店」になるわけで、諦めなきゃいけないお客さんが発生します。
#移動販売車なんて諦めの境地
 

ただ、誰でも入れる無味無臭の個人店のオンラインショップが売り上げを作れるわけがなくて、ここはキチンと損切りをして、「どれぐらいの塩梅で旗艦店のエッジを立てていくか?」という勝負だと思います。
#立てすぎちゃダメ
#コロナ明けに戻せなくなるから
 

CHIMNEY COFFEEの成長記録は、実店舗経営者さんのヒントになると思うので、今後も、こと細かに共有して行きます。
 

現場からは以上で〜す。
 

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