おはようございます。
ニューヨークから帰国して、東京から北海道(ニセコ)に飛んで、北海道から帰ってきた足でオフィスに向かい、夜中1時半まで働き、オフィスから家まで二時間歩いたキングコング西野ことバケモノです。
さて。
今日は『西野亮廣が狙った【消耗品】と【パブリックドメイン】』というテーマでお話ししたいと思います。
エンタメに魂を売った男のエグい話です。
定番グッズは『消耗品』がイイ!
エンタメ屋がグッズを販売する理由は「チケット代だけでは予算が回収できないから」に他なりません。
説明するまでもありませんが、「予算が回収できない」ということは、「制作費をかけることができない」ということで、「創作にフルスイングできない」ということなので、創作物でブッちぎろうと思うのであれば、グッズの開発&販売を追及することは、料理人が包丁を磨くぐらい当たり前のことです。
ですが、そこを徹底的に追及するクリエイターは国内外探しても、そうそう見当たりません。
グッズの開発&販売は「他人任せ」にしているクリエイターがほとんど。
ですが、「予算」というのは「クリエイティブ」の動脈であり静脈であるので、ここが滞ってしまうと、振りきることはできませんし、「予算作り」も結局のところは「執念(しつこさ)」がモノを言うので、予算作りに命を捧げられる人間が担当するのがベターです。
マネージメント側はそこは決して甘えてはいけませんが、予算作りに命を捧げられる人間など”クリエイターを除いて”ほとんど存在しないのが実際のところで、クリエイターからすると、その現実を嘆いたところで始まらないのだから、そういう出会いがあるまでは自分で動くしかありません。
そんな中、黒西野は「グッズ開発」にも余念がありません。
「ここを押さえれば、もっと面白いことができる!」の一心で。
これまで星の数ほどイベントを売ってきて、その出口でグッズを販売してきたのですが、リピーターさんにグッズを購入してもらうことを考えた時に、前回のイベントで購入した絵本の二冊目は要らないわけで、結論、リピーターさんに購入してもらうのなら「消えモノ(消耗品)」に尽きます。
消耗品で「定番グッズ」が作れたらそれが最強で、CHIMNEY COFFEEやCOMET&WHINNYは、まさにそのラインです。
次に狙っているのは「靴下」と「ビール」で、『PORT TOWER BEER(ビアガーデン)』には、そこ(定番グッズ化)をほんのり期待しています。
イベントをやる友達(アーティストや、芸人や、俳優)は結構いるのですが、グッズの開発で「消えモノ」に手を伸ばす人はあまりおりません。
ロット数の問題などもあるでしょうが、どちらかというと「イベントグッズ=Tシャツ」といったイメージに支配されている印象を受けます。
が、グッズの売り上げで、作品を作り続けるのであれば、【消えモノの定番グッズ】を押さえた方が絶対にイイ。
#シャンパンのHAKUAとか
ここは、たくさん弾を打って、たくさん失敗して、次なる【消えモノの定番グッズ】を探しにいきたいと思います。
8月18日(渡米前)は、神戸のポートタワーでお待ちしております😁
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パブリックドメイン(著作権切れ)を押さえろ
今回のニューヨーク遠征で、あらためて思い知ったのはジュークボックス型(有名な楽曲を集めた)ミュージカルで、セリーヌ・ディオンメドレーで構成したミュージカル『タイタニーク』は最高で、オリジナル楽曲で攻めたミュージカル『グレートギャッツビー』はイマイチでした。
同じ理由で、ミュージカル『ムーラン・ルージュ』や、ミュージカル『&ジュリエット』は最高です。
たぶん、皆、そのことは分かっているのですが、いざ自分が作り手にまわると「自分オリジナル」に手を伸ばしてしまうのがクリエイターというもの。
#僕だってそうです
ですが、実際に強い(お客さんが嬉しい)のは「みんなが知っている曲」です。
ということもあって、最近、CHIMNEY TOWNはジワジワと『世界の民謡』に手を出しています。
『世界の民謡』を、さもCHIMNEY TOWNのオリジナル楽曲のように使っているのです。
#天才万博や踊ハロで流れているジョンライアンズポルカなど
やはり何百年も残っている曲は、人間のDNAが恋するメロディーラインになっていて、ほぼ、神の仕事。
「ここには、あやかった方がイイ」ということを『オーシャンゼリゼ』を自分の曲のように歌っているキングコング西野が申しております。
こんな話をすると、「西野、エグいな…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「世界の民謡を我が物顔で使用する芸」は昔から繰り返されていて、たとえば『アルプス一万尺』なんて、本来は『Yankee Doodle』というタイトルで、アルプスの歌でも何でもありません。
"Yankee"とはイギリス軍がその植民地アメリカの軍隊を指して使った言葉で、"Doodle"とは「まぬけ」といった意味です。
アルプス一万尺の英語版(原曲)『Yankee Doodle』がコチラ↓
https://youtu.be/qYcy0Y9Hu-A
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【歌詞】
Yankee Doodle went to town, a-riding on a pony; Stuck a feather in his cap and called it macaroni.
(日本訳)
ヤンキードゥードゥルは ポニーに乗って街に行った 帽子に羽根を刺して 「マカロニ」を気取ってる
Yankee Doodle Keep it up, Yankee doodle dandy. Mind the music and the step. And with the girls be handy!
(日本語訳)
ヤンキードゥードゥル 頑張れ ヤンキードゥードゥル 男前 音楽に合わせてステップ踏めば 女の子もお手の物さ
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ですが、僕らはこれを『アルプス一万尺』で、すっかり覚えちゃっています。
#作詞者は不明
先日のミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)のミーティングで「ここに手をつけた方がイイ!!」と黒西野。
それこそ、『煙突掃除屋達の歌』は、Yankee Doodleの替え歌でやっちゃうと、たぶん勝つと思います。
「パブリックドメインの曲で構成するミュージカル」は、意外と盲点&プライドが邪魔して、皆やれないので、ここは結構推し進めようと思っています。
何十年も愛され続けるミュージカルを作るための最適解を選び続けます。
現場からは以上です。
【追伸①】
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