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レターポットシアター構想

2018.07.21 / 西野亮廣エンタメ研究所

舞台芸人や、舞台役者や、アーティストにとっての悩みの種は『劇場のレンタル費』

これが結構バカにならない。

レンタル費を払って、共演者や、スタッフのギャラを払ったら、「そこそこチケットが売れても赤字」みたいなことが平気である。

だからと言って、チケット代を上げてしまうと、お客さんに来てもらえない。
自腹で『劇場のレンタル費』を払うほど、懐に余裕はない。

この悩みを、舞台を主戦場とする表現者のほとんどが抱えている。

 

《さて、どうする?》

彼らは「お金」を持っていない。
彼らには「お金」が集まっていない。
ところが、彼らには「感想」が集まっている。
ひとたびライブをすれば、たくさんの「感想」が彼らのところに集まっている。

その辺の金持ちが逆立ちしたって集められないほどの「感想」が集まっている。
「感想」は労働の対価として手に入れた立派な財産だ。

これを使う。
 

《「お金」ではなく、「感想」を支払って借りることができる劇場》

彼らは、自身のライブの「感想」を『レター』で贈ってもらう。
そして、レターを貯蓄しておく。

『レターポットシアター』は、レターポットの運営に「1万レター(仮)」を贈ってくれれば、借りることができるシステム。
お金では借りられない。

こうすることによって、舞台芸人や、舞台役者や、アーティストの『劇場のレンタル費』を全額負担してあげることができる。
チケットの売り上げは、全額、彼らにいく。
彼らは、ただ純粋に、目の前にいるお客さんを感動させて、また感想(レター)を貰えばいい。

劇場の運営は、レターポットの運営会社と同じところがなので(財布が同じなので)、レターが売れれば問題はない。

……ここまでが前回の話。


《はたして実現可能か?》

株式会社ルビッチの高橋さん(http://lubicchi.com/)に聞けば、この仕組みは、「資金決済法に定める『前払式支払手段』に当たりそう」とのこと。

ただ、「有効期間が6ヶ月を超えていなければ資金決済法の適用がない」という除外規定があるので(レターポットの有効期間は4ヶ月なので)、そこで抜けられる可能性が高そう。

https://www.s-kessai.jp/businesses/prepaid_means_overview.html
↑のとおり、今のところ、資金決済法に引っかからずに、問題なくいけそうな感じだけど、

「ただ、正式に調査を依頼してはいないので(報酬を支払って調べてもらったわけではないので)、念のため、正式に依頼し、文書で意見書をもらっておいたほうが良いと思っています」

と。

かなり専門的な分野なので、意見書の作成費用は少しかかるんだけれも、「やっぱりダメでした」と分かるだけでも、勉強代としては安い。

てなわけで、意見書の作成を依頼した。
 

《レターポットシアターの裏の狙い》

舞台芸人、舞台役者、アーティストのサポートをしつつも、こっちにもメリットがないと、サポートが弱まると思うので、そこはキチンとデザインする。

本当に『レターポットシアター』を作るとなったら、背景のセットはこれ(画像添付)にする。

ステージの上にいるアーティストを撮る時に、背景のセットは必ず映り込むから。
ちなみに、こちらは僕の絵本の次々回作の『チックタック ~約束の時計台~』に出てくる時計台。

絵本の宣伝でライブハウスを作る。

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