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コンテンツの“濃度”と“販売方法”

2023.05.24 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
人間ドックと歯医者をハシゴした後に、ジョギングとプールとジムに行ったキングコング西野こと「健康太郎」です。

さて。
今日は『コンテンツの“濃度”と“販売方法”』というテーマでお話ししたいと思います。
経営者さん、個人事業主さん、クリエイターさん向けの記事になります。

 

粗い“継ぎ目”は見抜かれる
 

先日、岡山県笠岡市に本社を構える『鳴本石材株式会社』さん(※以降「鳴本さん」)のコンサルをさせていただきました。
#サロン記事への掲載を許可いただきました

鳴本さんは、国産石を中心として、数多くの石種、石材製品を国内外から扱う商社機能と自社工場での加工機能を兼ね備えておられます。

そんな中、「えんとつ町のプペルの墓石」も企画・開発されていて、今回はそちらの「売り方」について御相談いただきました。

まずは、コチラのサイトをご覧ください。
#ザッと見るだけで大丈夫です

『プペルメモリアル』
http://www.poupelle-memorial.com/

僕が気になったのは二点。
#プペルと墓石の相性はさておき

一つ目は「ストーリーの“後付け感”がある」という点。
僕は、かれこれ20年以上四六時中ストーリーやらビジュアルやら何かしらを作っているので、「そのクリエイターさんがどれぐらいの熱量で臨んだ仕事なのか?」、そして、「どういう思考のプロセスを踏んだのか?」は大体分かるのですが、このプペル墓石のデザインを見た時に、「デザインが先にあって、後からプペルのストーリーをくっ付けたのでは?」という疑問を持ちました。

墓石の中央に『円』を描いて、その後に、絵本『えんとつ町のプペル』の中から『円(満月)』を探してきて、「満月=故人の象徴=プペル墓石」というストーリーを書いた…というのが僕の見立てです。

というのも『えんとつ町のプペル』は絵本のラストページに「月」が出ているとはいえ、やっぱり「星の物語(亡くなった父も星になる)」なので、「月」でストーリーを繋いでしまうのは不自然で、そこには「月でストーリーを繋がなきゃいけない事情(=先に『円』をデザインしていた)」があったのだろう…と。

そのことを鳴本さんにお伝えしたところ、「…はい。大体、そんな感じです」と。

これは別に悪いことでも何でもなくて、それで言ったら『えんとつ町』の街並みが少し日本テイストなのは、ジャパニーズハロウィンが盛り上がったことを受けて「ジャパニーズハロウィンのアイコンを取ってやろう」という西野の下心から、あのビジュアルになったわけで(※元はヨーロッパテイストだった)……“裏の事情”があることは全然悪いことじゃないと思っています。

※ウルトラマンが「3分」しか戦えないのは(カラータイマーによる戦闘時間の制限がある)のは制作予算の都合です。

ただ、それをやるには「ストーリーの繋ぎ方(整合性の取り方)」がメチャクチャ重要で、その繋ぎ方に納得感が無いと「ん?」という疑問が生まれてしまいます。

一般のお客さんは言語化できないまでも、ファンであればあるほど、このあたりの違和感には反応することでしょう。

『円(デザイン)』と『えんとつ町のプペル(ストーリー)』の“繋ぎ方”はまだまだ考える余地があるし、聞けば、「デザインを変えることも可能」ということだったので、「コンテンツの強化」はまだまだやれると思いました。

そして、次が今日の本題です。

 

売り方(売り場)が違うかも案件
 

次に気になったのは「売り方(売り場)」です。

「ちなみに、このプペル墓石は、どこで販売していますか?」と聞いたところ、「他の墓石と同じように全国の石材店さんに置いてもらっています」と返ってきました。

これに関しては「コンテンツの濃度」と「売り場」を正しく吟味した方が良いと思っていて、当然、濃度が濃ければ濃いほどお客さんを選んでしまいます。

「プペル墓石」に関しては、もはや「ファングッズ」の領域(高濃度)で、ファングッズを一般販売するのは、やっぱり無駄(宣伝コストのロス)が多い。

「RADWIMPSのライブTシャツを、近所のスーパーで売る」みたいな感じです
やっぱり、RADWIMPSのライブTシャツはRADWIMPSのライブで売った方がいい。

これが昨日の記事(CHIMNEY TOWN LIFE)に繋がるのですが、こういった商品(たとえばプペル墓石)というのは一般販売するよりも、プペルのファンが集まっている場所…つまり、西野(あるいはCHIMNEY TOWN)に売らせた方が(西野が販売する墓石の生産工場=OEMにした方が)、無駄が少ないと思います。

コンテンツの濃度が高くなればなるほど、「誰に売らせるか?」「どこで売るか?」がメチャクチャ重要になってきて、個人的には現時点で(国民総インフルエンサー時代に)生産工場を持っている人は勝ちだと思っているのですが、それには、「インフルエンサーの製造工場(インフルエンサーのOEM)」になる意識を強く持っていないといけないのだと思います。
#ヒカルさんとロコンドのような関係

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国民総インフルエンサー時代の製造工場の在り方については、まだまだ体系化されていないように思うので、今後も、こんな感じの話をチョコチョコ挟んでいこうと思います。

ちなみに、「プペルで墓石を作りたいんだけど」という人がいたら教えてください。
僕がデザインして、鳴本さんに製造をお願いしたいです。

現場からは以上です。

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