おはようございます。
照明のイジツさんから「ロス行ったついでにニューヨークに寄ります!」と連絡をいただいて、今夜呑みに行くことになったのですが、「ロス→ニューヨーク」の飛行時間は「日本→ベトナム」ぐらいあったことがさっき判明したキングコング西野です。
#仕事できる人って距離感バグってるよね
さて。
今日は「『リソース(資源)』を正しく使おう」というテーマでお話ししたいと思います。
「29時間」をどう戦うか?
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演(×2回)が終わり、さっそく次回のチャレンジに向けての調整が始まっています。
今回のリーディング公演は客席(関係者席)から観させていただいたのですが、一つ分かったことは、「関係者も人間だ」ということ。
#まぁ当たり前の話ですが
つまり、リーディング公演で関係者をメロメロにさせる(※レセプションでは男女関係なく絶対に惚れさせる)にこしたことはなくて、それでいくと、まだまだ詰めが甘い(気がまわっていない)部分がいくつかあったので、コアスタッフに共有させていただきました。
ほら。
西野が制作総指揮のイベントって、もう劇場に入った瞬間から「はい。まいりました❤️」ってなるじゃないですか😁?
あれをリーディング公演でも(ブロードウェイ村の道徳内で)やる…という話です。
その中で、ひとつ気になったのは「29時間」の使い方です。
ブロードウェイの役者さん達はキチンと守られていて(「やりがい搾取」にならないようになっていて)、今回の場合だと「リーディング公演は、公演時間も含めて『29時間』以内におさめること」という鉄の掟があります。
#いいね
当然「もっと練習をすれば、もっと良くなる」という部分もあるのですが、ルールはルールですから、今回も、稽古時間は勿論のこと、「皆で映画を観る」という時間も含めて29時間でおさめました。
それはそれでいいのですが、「なんでもかんでも29時間で作りきるをやる必要はない」というのが、今回のリーディング公演の感想で、そのことをプロデューサーに伝えました。
たとえば、リーディング公演を引っ張ってくれる『ピアノ』がそうです。
カンパニーが集まった時に、ピアニストさんにミュージカル『えんとつ町のプペル』の楽譜を渡すのではなくて、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の曲を弾きこんでいる(すでに完璧に弾ける)ピアニストさんをリーディング公演にブッキングすればいい。
そして『29時間』は、完璧に楽曲が弾けるピアニストさんと、「はじめまして」のキャストさんの歌を合わせる時間に充てる。
稼働時間を増やしているわけではありませんが、クオリティーを桁違いに上げることができます。
というのも、リーディング公演(ストーリーを確認する為の会)とはいえ、ピアノが少しでもつまると、やっぱり集中力が切れちゃうんです。
「次は上手く弾いてくれるかな?」という方向に気持ちが向いてしまう。
これだと「関係者をメロメロにさせる」という目的から遠退いてしまうので、勿体無い。
要するに、どのビジネスシーンでもある「車輪の再発明はやめようね」という当たり前の話ですが、チームは常に入れ替わるので、「分かるでしょ?」で済ませるのではなくて、こういうことを丁寧に一つずつ共有していくことが大切だと思います。
これ、たぶん…『クリエイティブ』を定義した方がいいかもしれませんね😁
『クリエイティブ』というのは「ゼロから作ること」ではなくて、「圧倒的なモノを作ること」です。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のリーディング公演の圧倒的なアドバンテージは、「すでに圧倒的な素材がある」という部分なので、なんでもかんでもゼロから作るのではなく、使えるものを正しく使います。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。