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ワンチーム

2024.01.17 / 西野亮廣エンタメ研究所

こんばんわ。
髭剃りで髪を切る技術が日に日に向上しているキングコング西野です。
#襟足も切れるようになったよ
#今後どこで使うねんこの技術

さて。
今日は『ワンチーム』というテーマでお話ししたいと思います。

さっそく本題です。
  
  

仲間がいる現場
  

CHIMNEY TOWNの学生インターンの募集がスタートしました。

※コチラ→ https://forms.gle/VQkXEiUhLTkna9qE9

こんな経験(この年齢で、この現場体験)は二度とできないので、僕が学生ならば何がなんでも応募しますが、「学生インターンに受かったらOK」ではなくて、勝負はその後で、自分がこれまでに培ってきたスピード感や体力や知識がまるで通用しない世界が始まるので、その覚悟だけはしておいた方がいいかも。
#だからイイよね

僕としても学生インターンを子供扱いするつもりは一切なくて、一人の大人として、一人のエンタメ屋として向き合うので、キチンとリスペクトはするし、ナメた真似をしたら(他のプロ同様に)キチンとブチギレます。

CHIMNEYの若手に対して声を張り上げてキレる(罵詈雑言を並べる)ようなことはしませんが、「ダメなものはダメ」とはキチンと伝えるようにしていて、特に僕が怒るのは「チームを後回しにした時」です。

これはVoicyでも話しましたが、「スタッフが個々で動いて、横の繋がりを作らない」というのであれば、そんな仕事は(わざわざ自社でスタッフを抱えずに)「外注」した方が遥かに面倒が減るわけで……“会社”である必要性がありません。

それに、エンタメの現場というのは、予期せぬトラブルだらけで(幕張メッセレベルのイベントになると分刻みでトラブルが起きる)、そんな時に助けてくれるのは(違う部署の)仲間なんです。

極端な話、「会場受付でチケットをもぎるスタッフが突然の腹痛に襲われたら、デザイナーの かんかんサンが急遽、受付カウンターに立つ」みたいな。

ここで受付を止めてしまうと(開演時間までにお客さんを入れきらないと)、その後の全てのスケジュールが上手くいかないので、「お客様の中にはお医者さんはいらっしゃいませんか?@飛行機」ばりの緊急の穴埋め作業がエンタメの現場では日常的に起こります

忘れちゃいけないのは、「自分が突然の腹痛に襲われる側になることもある」ということ。

その時に助けてくれるのは“仲間”で、「そういう仲間をどれだけ持っているか?」がチームの強さそのものなので、CHIMNEYの若手が仲間を後回しにした時は西野にガン詰めされます。
#インターン生であろうとガン詰めされるので気をつけてください

そんな中、ニューヨークのお話です。
  
  

現場対応っ!
  

ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』のプレゼン公演の準備が進んでおります。

ブロードウェイの戦いというのは、世界クオリティーとの戦いは勿論のこと(※コッチは余裕)、「ユニオン(労働組合)との戦い」もあって、「アレはダメ」「これもダメ」のメスがバンバン入ってきます。

もちろん、ダンスで遅れをとっているキャストに対して「家で練習してきてね」なんて絶対にダメで、それでも泣いても笑っても本番の幕が上がる時間は刻一刻と迫ってくる。

その時、振付師は「踊れないダンサーの出番を減らして、そのダンサー抜きのフォーメーションを新たに組むか?」、それとも「踊れないダンサーでも踊れる振付を新たに作るか?」という選択を現場で(秒単位で)していかなくちゃいけません。

日本だと想像しにくいと思いますが、ブロードウェイではキャストのスケジュールを管理するスタッフがストップウォッチ(スマホのタイマー)を常に持っていて、「稽古終了まで、あと2分半でーす!」という声が飛んでくるんです。
#すごいぜユニオン

なので、「この条件の中で何ができるか?」という現場対応力(大喜利力)がものすごく問われます。

そんな中、昨日の通しリハーサル後の攻防戦が面白くて…

劇中で、プペルとルビッチがステージのヘリ(前)に座って、そこを「煙突の上」として芝居するシーンがあるんです。

『えんとつ町のプペル』の「煙突の上」なので
非常に重要なシーン(ここで星の話もする)であることは間違いないのですが、今回のプレゼン公演ではキャストさんは台本を持っているので、台本を見るために、時折、下を向いちゃうんです。

その時に顔が暗くなってしまう。
#顔に陰がかかってしまう

星の話をしているのに、顔が暗くなっている場合じゃないので、通しリハーサル終わりに、イジツさんに「客席最前列に照明を仕込んで、下から光を当ててもらえませんか?」と相談して、さっそく現場対応していただいたのですが、ここで「お客様が照明のコードに足を引っ掻けてしまう」「消防法的にチョット」といったユニオンチェック(というかこれは劇場チェックかな?)が入ります。

もちろんユニオン側の言い分も、すごくすごく理解できるので、そういった横ヤリに対して苛立つことは一切ありませんが、でも、こちとら下から光を当てたいんです(切実)。

そんな中、イジツさんが「だったら、この方法なら、どうですか?」「だったら、あの方法なら、どうですか?」という提案をバンバン出して、ついには、「そのシーンに差し掛かった時に、『手鏡』を持ったスタッフが客席前方まで行って、照明の光を反射させて、下からキャストに光を当てるのはオッケーですか?これなら、お客さんが照明のコードに足を引っかけることは無いし、消防法にも引っ掛からないでしょ?」という痛快なアイデアを炸裂させます。

その後も、あれやこれやと方法を探って、無事に「煙突の上の照明問題」は解決したのですが…その前段階のイジツさんの「だったら、これはどうだ?」「だったら、これなら、どうだ?」がチームとしてはメチャクチャ大きかったように感じました。

イジツさんの「なんとかする」という姿勢を見て、まわりのスタッフの温度が完全に上がって、ついには通訳さんからも「だったら、こんなのはどうですかね?」というアイデアが飛び出てくる自体に。

限られた条件の中で戦う時は特に、この空気をまとっているチームはやっぱり強くて、「いかに、この空気に持っていくか?」が凄く大切です。

少し大きな話をすると、ぶっちゃけ、もう時代の流れは読めないじゃないですか?

明日、何が流行って、何が急に終わるか、まるで分からない。

そんな時に大切なのは「現場対応力」であり「臨機応変力」で、それらをもたらすのはチームの横の繋がり(仲間)です。

そんなことを強く強く感じているブロードウェイ戦でございます。

まもなく、プレゼン公演が始まります。
残り時間でやれることを一生懸命やりたいと思います。

現場からは以上です。

#最後に添付した記事に目を通しておいてくださいな

【追伸①】
「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
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