後輩へ

投稿日:2023.03.14 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
ターバンを巻くと、中東の人よりも中東の人になるキングコング西野です。
#ドバイからお届けしております

さて。
今日は『後輩へ』というテーマでお届けしたいと思います。

今日の記事は非常に個人的な内容で、僕が愛してやまない『CHIMNEY COFFEE』の後輩達への愛のムチでございます。

「他人の振り見て我が振り直せ」でご自身の立ち振る舞いに当てハメながら読み進めていただきたいと思います。

先に言っておきますが、僕の目的は「後輩達のチャレンジの後押し」であって、「後輩達を吊るしあげること」ではないので、西野に同調して「そうだ!そうだ!いいかげんにしろー!」というコメントは一切求めていません。

ただ、「ずっと言いたかったけど、言えなかったです」等の意思表面は嬉しいです。お客さん(応援してくださる方々)の気持ちを可視化して、そのことを本人達が知ることには意味があるので。

皆さんが言いたいこと(ずっと前から抱いているモヤモヤ)は西野が綺麗サッパリ全て言うのでご安心ください。

後輩達への長い長いお手紙です。

 

夜は短し、歩けよ乙女
 

まず、これは CHIMNEY COFFEE代表の山邊をはじめ、その下で働くスタッフ全員に“あらためて”お伝えしたいことです。

これまで、何度も伝えてきましたが、何か言われた時にひねくれちゃダメだし、ふてくされちゃダメだし、落ち込むのは勝手だけど、「落ち込んでるアピール」なんてしちゃ絶対にダメ。

理由はシンプルで、「そんなことをしてしまうと、誰も何も言えなくなるから」。
「これを言っちゃうと、ベエ君がまた落ち込んじゃうから、言うの辞めよう」と周りがブレーキを踏んでしまう。

サロンだから身も蓋もないことをハッキリ言わせていただくと、『CHIMNEY COFFEE』のアパレルレーベルが虎の子のように扱っている「ことわざシリーズ(ことわざがデザインされているパーカーなど)」に関しては、そのプロジェクトを知る約10割のお客さんが「なんで『ことわざ』?」となっています。
#群馬流氷化学センター調べ

謎の「ことわざ推し」に、多くのお客さんが戸惑っている。

「出る杭は打たれるけれど、出過ぎた杭は打たれない」という過去20億回ほど擦られた言葉(※知らなかったのはキミ達だけ)に、新たに勇気を貰うこともなければ、「そのメッセージをブラ下げて街を歩きたい」とも思っていない。
#くれぐれもデザインの話ではありません
#コンセプトの話です

だけど、「そんなの誰も欲しくないんだけど」ということを本人達(CHIMNEY COFFEEのスタッフ)には言えないんだよ。

理由は、「言ったら、ふてくされるから」「言ったら落ち込んじゃうから」。

自身のサービスが「アップデート」されない空気(流れ)を作っているのはキミ達自身で、そして、今キミ達は、ほとんどのお客さんが「あんまり要らねえなぁ」と思っている服を生産&販売することに、もう二度と戻ってこない大切な大切な「若い時間」を投下してしまっている。

国内外の各業界の鬼どもをバッタバッタとナギ倒してきた西野亮廣の目が誤魔化せると思ったら大間違いで、「ことわざパーカー(?)」の売れ行きは、鈍化してきてるでしょ?

それは、これまで「ことわざパーカー」が売れていたわけじゃなくて、これまでキミ達と関係性を築いた方々が、その関係性を維持する為に買ってくださったのが「ことわざパーカー」であったからです。

「ファッションアイテム」としてではなく、「お付き合い継続ツール」として売れていた。
耳の痛い話かもしれないけれど、これが現実で、「そうじゃない!」のであれば、今も新しい顧客を獲得し続けています。

ふてくされちゃダメ。
こんなことは、もう僕以外、誰も言ってくれないから。
#本当に

生き延びたければ、現実を受け止めて、そして「損切り」を覚えてください。
自身のプライドを守る為に引き続きスタッフの血を流し続けるか、それとも、自身のプライドを後回しにしてスタッフの血を止めるか?
二つに一つだ。

それと、もう一点。

「移動販売から始めて1年。 CHIMNEY COFFEEのアパレルブランドのアイテムの売り上げが、ついに『1000着』を突破しました~」という目標設定&目標達成が何も生み出していない(誰も巻き込めていない)ことに気がついた方がイイ。

「そもそも『1000着』って何の数字?」というところもあるけれど、それより何より、「1000着を売り切るのに費やしたコスト」はどれだけだ?

1日で1000着売り切ったのか、それとも、1年で1000着売り切ったのか?

後者であれば事業としては完全に失敗で、それを「成功した!」「すごいことをやってのけた!」かのように発信してしまうと、正しく算盤をはじける大人は、まず間違いなく離れていきます。
どんどん信用を失ってしまう。

上手くいっているように見せても無駄。

少なくとも、普段、西野亮廣の活動を見ている人達(社会人)には、「設計の甘さ」も「意識の低さ」も「それらを誤魔化す為のアレやコレ」も、全て完全に見透かされている。

そして、「見透かされているから応援が集まりにくくなっている」ということに気がついていないのは、さすがに天然ボケが過ぎる。

ここは、中学校の文化祭でもなければ、地元のオバサン達のバザー会場でもない。
ここは、生活をかけたプロが殴り合っている戦場です。

素人に毛が生えた人間が少ない知識・経験の中で無理クリひねり出した「誤魔化しパンチ」なんて効くわけがない。

隣の店に西野亮廣が来てみろ?4日で潰されるぞ。
#いや2日

世界には、キミ達を教育する義理は無いし、キミ達の介護をする義理もない。
キミ達がいるのは「保育園」でもなければ「介護施設」でもない。
「社会」だ。
自分達で成長しなきゃいけないし、自分達の身は自分達で守らなきゃいけない。

整理すると、「CHIMNEY COFFEEがやめた方がいいこと」は、次の3つ。

① ひねくれる。ふてくされる。「励ましてもらい待ち」。「落ち込んでるアピール」
② 誰一人として興奮しない謎の目標&謎の目標達成
③ 上手くいっていないこと

最後に、くれぐれも言っておくけど、「上手くいかないこと」自体は何も問題じゃない。
挑戦しないヤツに「失敗」なんて無いんだから、「失敗」することは大したもんだ。
#そこは偉いぞ

CHIMNEY COFFEE(のアパレルレーベル)が今抱えている最大の問題は「失敗が改善される体制になっていない(失敗が改善されない環境を自分達で作ってしまっている)」ということ。この一点。

競争社会は、「他人よりも成長が遅ければ負ける」というシンプルな世界です。
オジサンオバサン達に「よしよし、頑張ったねぇ~」とされている時間なんてキミ達には1秒も無いはずだ。
まわりをザコで固めた「偽りの安心」なんて作るな。
ちゃんとコッチの世界に来い。

20代は短いぞ。
トップスピードで吸収して、トップスピードで走れ。

以上、現場のドバイから、キミ達のことを心から愛している先輩がお届けしました。

【追伸】

「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

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