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「当たり前」のレベルを上げる

2025.09.13 / 西野亮廣エンタメ研究所



おはようございます。
『魔法使いのパレード』の台本を読んで、朝からホロリ泣いたキングコング西野です。
#いい話だわ

さて。
今日は『「当たり前」のレベルを上げる』というテーマでお話ししたいと思います。

本題に入る前にコチラの共有です。

 

ZOOMプペル
 

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宜しくお願いいたします🔥

そんなこんなで本題です。

 

魔法使いどもの街
 

少し前まで、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』(2026年春)以降の未来がまるで見えなくて、冗談抜きでポックリ死ぬもんだと思っていたのですが、この夏のミュージカルが終わったあたりから2027年、2028年の大型プロジェクトの話がゴロゴロと舞い込んできて、どうやら2026年以降も生き続けることになりそうです。

今朝、僕らの日本における最後の大規模プロジェクトとなるであろうランドスケープ事業、クリエイターの街『CHIMNEY TOWN』に関するミーティングを行いました。

この街づくりの構想は、すでに何年も前から温めてきたものです。

しかし活動の規模が拡大するにつれ、当初想定していた土地は徐々に手狭となり、より広く、より開かれた環境を求める必要が生じました。

そうして場所探しを重ねた末に、「これ以上の広さも、これ以上の立地条件も望めない」と胸を張って言い切れる場所に出会い、現在は『CHIMNEY TOWN』実現に向けて、一歩一歩着実に前進しています。

ここで改めて、『CHIMNEY TOWN』についてご説明します。
これは株式会社としてのCHIMNEY TOWNではなく、「街」としてのCHIMNEY TOWNです。

下北沢が「劇場の街」ならば、CHIMNEY TOWNは「クリエイターの街」です。

エンターテインメントを生業とする企業や個人事業主が集うオフィス街であり、株式会社CHIMNEY TOWNをはじめとする多様なエンタメ企業やエンタメクリエイターが拠点を構える場となります。

街の中には200~300席規模の劇場が2つ設置され、僕自身は実験的なイベントやテスト公演に活用したいと考えています。
さらに、リハーサル用のスタジオ、美術セットを収蔵する巨大倉庫、撮影スタジオ、図書館、そして数多くのオフィススペース(テナント)も整備されます。

こうした環境に国内外のクリエイターやエンタメ企業を集積させ、シリコンバレーのような「コンセプトシティ」を形成することが、この計画の核心です。

そして、あえて「エンターテインメント」にコンセプトを絞った理由こそが、この街が持つ最大の強みです。

自分の芸能生活を振り返ったとき、「もっとも大きな恩恵を受けた場所」と断言できるのは、NSC(吉本の養成所)と、なんば千日前の街でした。
今で言うなら、ブロードウェイに近い存在かもしれません。

そこには、「向こう三軒両隣すべてがクリエイター」という環境があり、最先端の情報が自然と集積されていました。

同時に、「圧倒的な実力差」に直面する絶望と、「あいつにできるなら、俺にもできる」という希望が、日常の中に転がっていました。
なんば千日前の劇場や酒場で日々鍛えられたボケやツッコミ、リアクションは、のちに東京のテレビの現場に立ったとき、大きな武器となりました。

現在、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブチームでは、「投資家をいかに巻き込むか」「海外市場にどう展開するか」といった議論が日常的に交わされています。
しかし一歩外に出て、別の劇団の現場を覗いてみると、そうした会話はまったく聞かれず、いまだに20~30年前のスタイルを引きずっているのが現状です。

彼らに能力や情熱が欠けているわけではありません。
ただ単に、「そうした意識を持つプレイヤーが身近に存在しない」という環境的な問題があるのです。

そして、この環境の差こそが、遅れをとり、やがて戦線から脱落してしまう最大の要因です。

だからこそ、「CHIMNEY TOWN」というクリエイター街をつくろうとしています。

雑に言えば、そこにオフィスを構えるだけで、自然と最新の情報が流れ込み、クリエイターの“当たり前”の水準が引き上げられる。そんな街を実現することが、この計画の本質です。

もう1つ。

株式会社CHIMNEY TOWNは、自分達の仕事場に投資家や海外のクリエイターやプロデューサーを招くことがあります。

その時に、株式会社CHIMNEY TOWNの仕事だけでなく、同じフロアで働いている別のクリエイターの仕事も見てもらえたら(そこで御縁を繋げられたら)、かなり具体的にクリエイターの応援をすることができる。

まぁ、言うは易しです。

ここに書いたことを実現するには、高すぎる壁をいくつも乗り越えねばなりません。
が、これを僕の人生における(日本における)最後で最大の仕事とするなら、いかなる苦労も望むところ。

息苦しい毎日に素敵な魔法をかけてくれる魔法使いどもが住まう街です。
頑張ります。手伝ってね。

現場からは以上です。

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『迎え灯』 / ファミリーミュージカル「えんとつ町のプぺル」
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