天才万博のBGM

投稿日:2022.12.29 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
天才万博が始まったら機能不全を起こす会社に勤めているキングコング西野です。
#社員全員が酔っ払ってる
#年末のCHIMNEYTOWNを信用しないで
 
さて。
今日は、その『天才万博のBGM』の話をしたいと思います。
 
 

BGMを入れるタイミングとボリューム
 

すでにお聞き及びかと存じますが、子供と酔っ払いの大忘年会『天才万博』が開幕しております。
12月26日からスタートして、今日は4日目。
 
一年のうち、『天才万博』の時だけは、起き抜けにビール🍺を飲んでおりまして、今日も朝から酔っ払っております。
会場に着く頃には、すでに仕上がっておりまして…酔っ払うと誰かれ構わず抱きついちゃう癖があるので、お客さんに対しても時にセクハラに該当するアプローチがあるとは思うのですが、そこに下心などはないので(ホントに!)、どうか訴えないでいただきたいです。
 
さて。
 
そんな『天才万博』ですが、酔っ払いながらも(お客さんとして参加しながらも)イベント運営のアレやコレやに対しては身体が覚えているものですから照明や音響(とくに客入れや、幕間のBGM)に違和感があるとビンビンに反応してしまいます。
 
イベントを作りまくっている人には共感いただけると思うのですが、BGMを入れるタイミングが0.5秒でも遅かったり、そのイベントにおけるBGMの意図(役割)を理解していないBGMというのは、不協和音レベルの胸焼けを起こすんです。
 
昨夜は、出演者さんのパフォーマンス終わりのBGMの入りが遅かったり(謎の無音タイムが4秒ぐらいあった)、BGMが無駄に小さかったり色々とあったので、客席からたまらず指示を出させていただきました。
#いつもの音響さんと違ったそうです
 
空間というのは、そういった「たったの1秒」で満足度が変わるので、『天才万博』はその違和感に反応できる目と耳を持っているスタッフを育てることが今後の課題です。
#べつに難しい話じゃない
 
 

そんなことより、「BGMの意図(役割)を理解していないBGM」って何?
 

「BGMの意図(役割)を理解していないBGM」というのは街中に転がっていて、世の中のほとんどのBGMは、目的もなくただダラダラと流れています。
 
では、逆に「明確な目的を持ったBGM」とは何か?
 
たとえば(以前、ビジネス書にも書きましたが)、西野のイベントの場合だと、開場時(開演前)のBGMは、お客さんにバレないように徐々に音を大きくしていって、開演直前は大音量になっています。
 
目的は、BGMを徐々に大きくしていくことで、お客さんの会話の声をバレないように大きくしていって、お客さんを起こす(前のめりにする)こと。そして、「この空間では大きい声を出しても恥ずかしくない」という感情を創造することです。
 
大きい声を出すことにリスクが残ったまま本番を迎えてしまうと、客席は重くなり(お客さんのリアクションが弱くなり)、そして、その客席の重さは出演者にも伝染し、イベントの満足度が落ちます。
 
BGMというのは立派な出演者で、仕事をしてもらわにゃいかんのです。
 
そして、書きながら思い出したので、ここで思い出話をブチ込みますが…高校の時、僕、カラオケBOXでアルバイトをしていたんです。
 
オーナーから店を任されていて、その時に「『今の売り上げのまま』か、それとも『西野の給料を倍にして、店の売り上げを極端に上げる』か、どっちがいいですか?」とオーナーに投げて、後者を選んでもらったんですね。
 
その時、お店の売り上げを上げる為に高校生・西野が打った手は2つで、1つ目はバイトの面接をして「顔採用」。
 
そして、もう1つは「お客さんの酒量を増やす」でした。
 
「どうやったら、お酒の量が増えるかなあ?」と思って、色々試しているうちに、BGMのボリュームと酒量が相関していることが分かってきました。
店のカウンターにたまっている酔っ払いに狙い撃ちで、BGMのボリュームを上げて、大声で喋らせて、喉をカラカラにさせたんです。
 
日によってボリュームを変えて、テストしまくってたんですけど、結果が全然違うんです。
 
つまるところ、BGMを「乾きもの」として使ったわけですが、それによって店の売り上げが伸びたので、「たかがBGM」と侮るなかれです。
 
 

John Ryan’s Polka
 

『天才万博』の開場時&幕間のBGMは、僕のワガママで今年から『John Ryan’s Polka(ジョン・ライアンズ・ポルカ)になりました。
有名なアイルランドの民謡なのですが、あの空間にはピッタリだと思って。
 
これによって、去年までは存在しなかった「幕間に踊るお客さん」が生まれました。
天才万博のコンセプトである「主役はお客さん」を地で行く運動が起こっていて、すごくすごく良いなぁと思いました。
 
美術、照明、音楽、お客さんの感情…空間づくりにおいて、後回しにしていいモノなど1つもありません。
 
すべての光に目を向けて、すべての音や感情に耳を傾けて、ひたすらテストを繰り返し、答えを探す旅です。
 
それでは『天才万博』4日目。行ってきます。
 
#当日参加もオッケーです
https://tensaiexpo.thebase.in/items/67571035
 
現場からは以上です。
 
【追伸】
 
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
 
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John Ryan's Polka
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