次の種を仕込む

投稿日:2023.08.02 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
お弁当が足りないキングコング西野です。
※詳しくはコチラ↓
https://www.picture-book.jp/projects/halloween-lunch-box

さて。
今日は『次の種を仕込む』というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

『テイラーバートン』の数字を更に深掘り
 

昨日から舞台『テイラーバートン』のオンライン配信がスタートしました。

噂が噂を呼んで、更には配信を御覧になられた方が(リンクを貼って)感想を呟いてくださったおかげで、オンライン配信チケットの売れ行きはグイグイ伸びておりまして、今朝の時点で【3800枚】を突破しました。

配信チケットが、通常の「追加公演」と違う点に「追加で予算がかからない」があります。

オンラインサロンなので生々しい数字を共有させていただきますが、舞台『テイラーバートン』の追加公演をやろうと思ったら、会場費と、機材レンタル費と、出演者、スタッフの1日のギャランティ、ケータリング諸々で、追加で(1公演あたり)【約280万円】が必要になってきます。

当然、それ以上の売り上げ(主にチケット売り上げ)を出さないといけないわけで、立ち見を入れて350席で満席になる劇場だと、簡単には越えられるハードルじゃありません。

参考までに(VIP席を抜いた)舞台『テイラーバートン』のチケット代がコチラ↓
1階SS席 8800円
1階S席 7200円
1階A席 5800円
1階B席 3500円
2階S席 7000円
2階A席 5800円

これではチケットが完売してもペイどころか、下手すりゃマイナスになるので、あのクオリティーの舞台を作るとなると、いかに『VIP席』の確保が大切かが分かります。

と同時に考えなきゃいけないのは、「VIPは多くない」ということ。

ぶっちゃけ、『テイラーバートン』は3週間公演でもお客さんは入ったと思うのですが、VIP席を3週間毎日埋めることは不可能です。
となると、「公演数を増やせば増やすほどマイナスになる」という地獄展開もありえたわけで、(VIP席が埋まる)2日間で終わらせたのは案外正解だったのかもしれません。

VIPを絡めたイベントを作る際は「VIPは(数が)少ない」ということを念頭においておかないと火傷してしまうので、くれぐれもお気をつけください。
#ここテストに出るよ

ちなみに、舞台『テイラーバートン』はオンライン配信チケットが2000枚を越えたあたりから黒字化しておりまして、ここからは先行投資の鬼回収モード。

とにかく配信チケットの数字を伸ばして、その売り上げは次のミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作費に充てたいところ。
#次の方がもっと大きな勝負なので

なので、配信を御覧になられた方には、配信チケットの販売リンクを貼って、感想を呟いていただけると嬉しいです。
すでに2025年の勝負の話をしています。

何卒、宜しくお願いいたします。
 
 

次の種を仕込む
 

さて。
この時代、やはり、持つべきものは「コンテンツ」です。

今回、12台のカメラでしっかりと撮影して良かったと思えた理由はたくさんありますが(※一番はお客さんに喜んでもらえたこと)、その一つに、「劇場に足を運べなかった関係者に作り込んだ映像を送ることができた」ということ。

これに関しては、僕も“送られる側"なので分かるのですが、正直な話、「“記録用に(定点カメラで)”撮影された舞台の映像」ってあんまり観る気になれないんです。

「音や画質が悪い」というのは思っている以上のノイズで、せっかく観始めても、すぐに心が折れて閉じてしまいます。
一方でキチンと撮られた(作り込まれた)映像は最後まで観る。
#これは履歴書を見る時も同じですね

そう考えると「記録用の映像」というのはポートフォリオ(クリエイターの名刺)にはならなくて、ポートフォリオとして機能させるには最低限、キチンと撮影しておく必要がある。

今回の配信映像も、スタッフ内で『関係者用』のリンクが共有されていて、スタッフの皆様のプレゼン資料(「こんな作品に携わったんだよ」)として自由に使っていただけるよう手配いたしました。

かくいう僕も、さっそく『関係者用』のリンクを、ブロードウェイのスタッフに送り、ハリウッドの映画関係者に送らせていただきました。
「こういう手札もあるので、気が向いたら一緒にやりましょうね」というプレゼンです。

丁寧に映像に残した瞬間にポンっと海を越え、その先の可能性に繋がるわけで、そう考えると、撮影&編集にかかるコストなんて安いもんです。

次の展開を踏まえて(可能性を残す為に)今のうちに仕込んでおかなきゃいけないことは『英語字幕』の作成です。

『テイラーバートン』に関しては、時折、属人性の高いギャグ(例=木下さんのペットボトルなど)が入っているので、それを上手く消すような英訳が必要で、そうなってくると、あらたに台詞を作ることになるので、僕も英訳作業に立ち会うことになります。
#演出助手のMOEKOさんも立ち会って欲しい

もっと幅広い関係者に届ける為に、英語字幕入りの映像を作ることが『テイラーバートン』の次のお仕事で、可能性を考えた時に、ここにかけるコストもやはり安いもんです。

というわけでAkaneさん、手配をお願いします!

作品は「作ったら終わり」ではありません。
とくに、自社で全額出資して作った作品(全権利を持った作品)は、徹底的に回収して、そして、次に繋げる作業をしたたかにやる必要があります。

「ああ、そうやって回収してるんだ」「なるほど、そうやって次に繋げるんだ」と面白がってもらえるよう、「後始末」までトコトン共有していきたいと思います。

現場からは以上です。

💗関口メンディーさんが舞台『テイラーバートン』の感想を話してくださった!!
ありがとうございます!!
皆さん、絶対に聴いてー!→( https://r.voicy.jp/jpVE8Yz09J6 )💗

【追伸①】
「 https://salon.jp/nishino 」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
舞台『テイラーバートン』(脚本・演出 西野亮廣)のオンライン配信チケットはコチラから↓
https://chimneytownusa.zaiko.io/e/tayler-burton
#映像はメチャクチャ作り込みます

🦕飲み会が決定した🦕
https://chimneytown.us/ja/products/12-8-13-in-toyokawa

\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/q7b4Mlz

※この記事にコメントしたい方はFacebook連携が必要です。
11/7
2024
チラ見せ
来年のハロウィンにブチ上げるあの狂気のお祭り
11/6
2024
チラ見せ
ボトルジョージのマネタイズ
11/5
2024
チラ見せ
集客と正常性バイアス
11/4
2024
チラ見せ
クリエイティブ(ミュージカルの中身)に関するお話

ルール

内容はシェア・口外禁止です。

※ただし、投稿から1年が経過した記事はサロンメンバー特典として、
口外 ( コピペ ) OK!でも「右上にマル秘マーク」のあるものは
公開しないようにお願いします。