少し融通を効かせてもらいつつ、正規ルートで予算を作る

投稿日:2023.08.26 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


おはようございます。
暑いから髭を剃ったところ、思いの外、鼻の下が長いことに気がついたキングコング西野です。
#チンパンジーみたいな顔をしてたんだね

『少し融通を効かせてもらいつつ、正規ルートで予算を作る』というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
 
 

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト@幕張メッセ』を攻略せよ。
 

『プロジェクトX』のテーマソングが流れてきそうな見出しでございます。

https://www.youtube.com/watch?v=v2SlpjCz7uE

サロンメンバーさんに隠し事をしたって仕方がないので包み隠さず(僕が知っている範囲で)全てお話ししますが、10月28日(土)に幕張メッセで開催する『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の総製作費は1億ウン千万円です。

たったの1日で、これだけのお金が吹き飛びます。

一般チケットは既にソールドアウト。にも関わらず、現時点で「4000万円」近くの赤字を叩いているわけですが、これは計算ミスでも何でもなく、「この価格で(中学生以下550円)でチケットを販売すると、4000万円チョイの赤字になるよね」という確認がとれた上で、中学生以下550円(5歳以下無料)でチケット販売を開始しました。

つまり、「4000万円の赤字」は織り込み済みで、決まっていないコトは「その4000万円をどうやって回収するか?」です。
#今回はそんなゲーム

皆さんに応援していただく為に、イベント運営(とくに予算面)の建て付けを明らかにしておくと、今回の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の主催は照明演出でいつもお世話になっているイジツさんが働かれている「SHOW DESIGN」さんで、我々CHIMNEY TOWN は「協力」という形になります。

つまり、イベントのケツを持つのは「SHOW DESIGN」さんで、このまま4000万円の赤字を放ったらかしていくと、4000万円はSHOW DESIGNさんが支払うことになっちゃいます。

CHIMNEY TOWNからすると、ここから何もしなくても1ミリもダメージが無いわけですが、「痛みや不安を自分以外の一人に背負わせる人生の何が面白いの?」という話だし、そんなことをするチームが応援してもらえるわけがありません。

というわけで、CHIMNEY TOWNとしては「協力」という形でゴリゴリに入っているけれど、「イベントが黒字化するまではギャランティーを1円も受け取らない」というコトを決めました。
#西野だけじゃなくて会社としても1円も受け取らない

生々しい話をすると、「黒字に転じたら、その時は売上を少し分配(レベニューシェア)しましょう。それまでは1円もいただきません」という握り方(契約)をしています。

そうした方が同じ熱量で、同じゴールを目指せるし、やっぱり、痛みや不安を一人に背負わせるのは面白くないもん。

「黒字化したら、その時は売上をシェアしてください。それまでは、いただきません」という握り方でプロジェクトを走らせてみて、2ヶ月ぐらいが経ったんですかね?

実際に走らせてみて分かったのですが、やっぱり、この握り方で正解でした。

クラウドファンディングの立ち上げやら何やらでCHIMNEY TOWNのスタッフには連日走り回ってもらっているのですが(#いつもありがとう)、そこには稼働費が発生しているわけで、その稼働費(彼らの給料)はCHIMNEY TOWNが支払っています。

…あ。待ってっ!

こういう感じで書いちゃうと「俺たち(CHIMNEY TOWN)は、これだけ身を粉にして頑張ってるんですよー」と聞こえてしまいますね。
それだと、SHOW DESIGNさんが申し訳ない気持ちになっちゃう。

全然そうじゃないんです!
ホントにっ!

「この間のCHIMNEY TOWNのスタッフの稼働費はCHIMNEY TOWNが出してるんだよなぁ」と思えることで、「絶対に黒字化させて、絶対に回収してやる!」と思えるんです。

「協力費(定額)」みたいなものが支払われていたら(そういう契約にしていたら)、きっと僕はそこまでの覚悟を持てなくて、「収益源を開発しないとっ!」とも思えなくて(その分、僕は成長できなくて)…だから、一切の責任を背負ってくださって、そしてその成長のキッカケをくださったSHOW DESIGNさんには本当に感謝してるんです。

「絶対に負けさせない」と腹の底から思っているし、「勝ちきって、おこぼれを貰う!」と思っています😁

本番までは、まだ2ヶ月あります。
まだ慌てる時間帯じゃないので、一手一手を確実に、そしてスピーディーに打っていき、この勝負を勝ちきります。
その一部始終を「自分だったら、どうするかなぁ?」と考えながら、見届けてください。
裏側もエンターテイメントです😁
 
 

正規ルートで予算を作る
 

さて。
「黒字化するまでギャランティーは受け取りません」と言ったものの(半分ボランティア宣言をしたものの)、CHIMNEY TOWNの稼働費以外に、「出し物の制作費(ステージパフォーマンスの予算)」が必要となってきます。

今回、僕らはステージパフォーマンスの制作費も受け取るつもりはなくて、「自分達で作る」と決めています。

そんな中、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の運営事務局から、この度、「(屋台などの)出店募集」が出ました。

1ブース(幅2.7メートル×奥行き2.4メートル)の『スペース売り』です。

1ブースが「11万円(税込)」で、「売上は全額、お店に入る(運営はパーセンテージを受け取らない)」とのこと。

70ブースが売れれば、単純計算、運営に770万円が入るわけで、運営サイドとしても、ここは買ってもらった方が嬉しいわけです。

個人的には、これが、すっごく面白いと思っていて…CHIMNEY TOWNやバンドザウルスで(たぶん、CHIMNEY COFFEEやスナックCandyも)、正規ルートで11万円を払ってブースを買って、そこで、お店としてシッカリと利益を出して、それを、ステージパフォーマンスの制作費に充てちゃう。

このことについて、先日、CHIMNEY TOWNの山邊と喋ったのですが、「えんとつ町の踊るハロウィンナイトのブースを買って、『ハイボール屋さん』を出せば確実に勝ちだろ」という結論に至りました。

もう少し解像度をあげると「8500人~9000人の祭の『ハイボール枠』をとれば、ステージパフォーマンスの制作費ぐらい余裕で回収できるでしょ」といったところです。

ここに関しては、「ハイボール枠はCHIMNEY TOWNに貰えますか?(ブースはキチンと買いますので)」と少しだけ既得権益を発動させるつもりです。イヒヒ😁
#それぐらい許されるでしょ

そんな感じで、誰も損をしないように、一人に痛みや不安を背負わせないように、プロジェクトを進めていこうと思います。

10月28日に向かって、毎日いろんなことを考え、毎日いろんなテストを繰り返しておりますので、この夏が終われば今よりも少し強くなっていると思います。

やるぞー🔥
皆さんからの出店もお待ちしております。
#応募フォームは下に添付しています

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

【追伸②】
参加者は経営者と個人事業主とクリエイターだけ!
泊まり込みで、ひたすら濃密な悩み相談&情報共有をする会合『クリエイティブキャンプ(9月15日開催)』はコチラから↓
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