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人の上に仕事がある

2022.12.09 / 西野亮廣エンタメ研究所



 

おはようございます。
昨夜、東京キネマ倶楽部で散々呑み倒した後、酒場を三軒ハシゴしたキングコング西野と「人間の終わり」です。
#3軒目は1軒目の店に行きました

さて。
今日は『人の上に仕事がある』という松下幸之助みたいなテーマでお話ししたいと思います。

さっそく本題です。

 

家族のように付き合う



この仕事をしていると、「チームの結果が、そこで働く『人(スタッフ)』以上に大きくなることはない」ということを思い知らされます。

時々、時代に味方されてマグレ当りはあるけれど、人が育っていないと、マグレ当りに耐えきれず壊れてしまう。
#駆け出しの頃のキングコングがそうでした

 

ニューヨーク(ブロードウェイ)のキャストやスタッフと仕事をしていると、「やっぱり、人だよな」と思わされることが本当に多いです。

というのもブロードウェイでは「ユニオン」と呼ばれる組合があって、役者のギャランティーや労働時間はキッチリ(ほんとにキッチリ!)と守られているんです。

「居残り(お情け残業)」みたいなものは許されず、時間になるとキッパリと終わります。

「リーディング公演(本読み公演)」では、稽古から公演までの合計時間で、キャストさんのスケジュールは切られていて、僕らはその中で、作品を仕上げなければなりません。

…という環境で、メチャメチャ大きいのは「飲み会」です。
ここはキャストさんの「趣味の時間」であって、労働時間にはカウントされません。

ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨーク公演(リーディング公演)では、毎回、参加自由の飲み会をセッティングしていて(※その為の予算も確保していて)、キャストやスタッフ、あるいはキャストの俳優仲間が、その飲み会に遊びに来て、そこで結局『えんとつ町のプペル』の話になるんです。

「あそこは、もっと、こう見せた方がいいんじゃないか?」「あのクダリ、長くね?」とか。

演出のウィルや、振り付けのエレノアや、あとは、キャストさんの方からもアイデアが出てきて、ここでのディスカッションが作品を強くします。

そう考えると、「『えんとつ町のプペル』の飲み会に参加したい!」と思ってもらうことが重要で、作品を愛してもらうことが重要になってくる。

これは、まぁ、一般の会社でもそうですよね。

18時に仕事が終わって、それ以降は仕事のことをまったく考えないスタッフが集まっている会社と、
仕事が終わっても仕事のことを考える(仕事を愛している)スタッフが集まっている会社とでは、強度が全然違ってくる。

すべてのリーダーの願いとして「スタッフの皆さん!もっと仕事のことを愛してください!」があると思うのですが、その願いを叶えたいのであれば、先にスタッフを愛し抜くことが大切です。

口で言うだけではなく、ちゃんと態度で。

プペルで御一緒させていただいたブロードウェイのキャストの新作が決まれば、キチンとお祝いのメッセージを送って(なんなら、お祝いの打ち上げもして)、彼らがInstagramでボソッと「プペルの絵が欲しいなぁ」と呟いていたら、額装して贈る。

そうして、「また、プペルをやりたいな。また、あのチームと仕事をしたいな」と想ってもらうことが、メチャメチャ大切です。

https://www.instagram.com/p/Clq6UedOpQ0/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

大きな結果を出す一番の近道は、リーダーが、スタッフの労働環境と精神環境(?)を考え続け、それを態度で示し、スタッフの可処分精神を頂くこと。
これに尽きる。これしかない。

さて。

いろいろとお騒がせしました(※今はビックリするぐらい盛り上がっている!)ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の大阪公演の話です。

大阪公演の今の盛り上がりは、劣悪な環境で踏ん張ってくださったキャスト&スタッフの上にあります。
あの時、彼らが「やってられるかよ!」と匙を投げていたら、大阪公演は終わっていました。

ここに対してリーダーは「最終的に上手くいったから、いいよね」と甘えてはダメで、今の盛り上がりが、あの時のメンバー犠牲の上に成り立っていることをキチンと受け止める必要があります。

ちゃんと、「ありがとうございました」と頭を下げる必要がある。

そんなこんなで、今朝のVoicyでも話させていただきましたが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演の打ち上げの手配をさせていただくことにしました。

本来これは、僕ら(作品の上演権を提供したCHIMNEYTOWN)の仕事ではないことは百も承知です。
が、大阪公演の運営は今、打ち上げの手配をする余裕もないぐらいフォローに追われていて(メチャメチャ頑張ってくださってる!)、そこに対して見て見ぬフリはできません。
#困った時はお互い様

それに、プペルに関わった人を勝たせないわけにはいきません。

USAの瀬戸口には「照明さんや美術さんにも『印税』を作れ」と伝えています。
#作品として使い続けているわけだから

リーダーは常にスタッフのこと(スタッフの家族のことも!)を想い続けなければいけません。

大阪公演のリーダーは僕ではありませんが、だけど、この動きを参考にして欲しいなぁと思います。

たくさん感動をくれた(今もくれている!)大阪公演のキャスト&スタッフに労いの意味を込めて、応援していただけると嬉しいです。

現場からは以上です。

【追伸】
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