物量でも戦う

投稿日:2022.09.29 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。



 

おはようございます。
3日連続で野菜とドーナツしか食べていないキングコング西野です。
#ホテルの下に売ってる
#絶望的な食センス

さて。
今日は『物量でも戦う』というテーマでお話ししたいと思います。

「こんなこと考えているので、その時はヨロシクでーす」という話です。

 

すごくすごく魅力的な物語になってきた
 

ニューヨーク3日目の夜。
飲み歩いているかと思いきや、そうでもなくて、またもや「ホテルに缶詰で執筆作業」というお家芸をブチかましております。

ホテルの作業机を占拠しているのは『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』(第3稿)の脚本。朝から晩まで何度も何度も何度も読み返しては、切ったり貼ったり磨いたり…を繰り返しております。

この段階になってくると「一旦、ブチ壊す」という作業は鳴りを潜め、「磨く」という作業が増えてきます。
彫刻刀から紙ヤスリに持ち替えたイメージです。

今回の物語は絵本『チックタック ~約束の時計台~』が下地になっています。

「遠くに行ってしまった友達」ともう一度会うために走り回って、たくさん迷って、躓いて、「大切な人を迎える為に自分は何をすればいいのか?」を学んでいく煙突掃除屋の少年の成長物語。

「諦めないと前に進めない」と言っていた少年は次第に「ここで前に進んじゃったら、アイツが戻ってくる場所が無くなる」と考えるようになり、『待つ』が行動の一つだと知ります。

…勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、これは「仕事のプレッシャーに押し潰されて、全ての仕事(レギュラー番組を8本ほど)を放り投げて失踪した梶原君と、春から新しく始まる仕事を含む全ての仕事をストップさせて、ひたすら待った僕」の物語です。

キングコングの物語です。

古い話なので、知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、ワーカーホリック世界代表の西野には、全ての仕事を止めて、部屋の中に3か月間籠った過去があります。

僕が22歳の頃。
新人芸人が手にすることができる栄光の全てを掴んだ後の話です。

当時は、とっくに「テレビの人気者」になっていたので、下手にアルバイトをするわけにもいきませんでした。(※週刊誌に好き勝手書かれるので)
今、考えると、なかなかハードな人生を送ったもんです(笑)。

近づいたり離れたりする二人を「時計の針」に重ねて書いたのが『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』(原作:『チックタック ~約束の時計台~』)です。

自分の過去をベースにして書いている物語なので、登場人物達の言葉がイチイチ自分に刺さる、とんだドM行為を繰り返しています。

作中、発明家のクソジジイ双子の『コメット&ウィニー』が、煙突掃除屋の少年・ルビッチに実に発明家らしい言葉をかけます。

「考えるな、時間の無駄だ。探したところで正解なんて無い」
「あるのは、『選んだ道を正解にするか否か?』だ」

これは、「一人で活動を続けるか? それとも全ての仕事を止めて梶原を待つか?」を悩んでいた当時の自分に宛てた言葉です。

この調子で、奥の方にしまっていた思い出を掘り起こし、当時の自分に手紙を書くように物語を紡いでいるもんだから、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の執筆はドッと疲れます。

だけど、おかげ様で、すごくすごく良い本になってきました。
#ホントに

初稿はまだまだ「展開ファースト」だったのですが、第三稿にもなると徐々にルビッチの「気持ちファースト」へと移っていき、お恥ずかしい話ですが、執筆中に時々泣いたりしています。

まだまだ完成していませんが、確かな手応えを感じています。

 

今、ボンヤリと考えていることを共有します
 

良い作品になればなるほど、「一人でも多くの人に届けたい」という気持ちが強くなります。
「今度はコロナがおさまっているといいな」という淡い期待も。

「腹を痛めて生んだ子は、何が何でも育てあげる」と考えるのが西野です。
育児放棄は1ミリもするつもりはありません。

「映画の届け方」に関しては前回学びました。
宣伝チームの中に入って動いたので、「何に、どれだけのお金を使えば、どれぐらいの広告効果があるか?」も把握しています。

そのへんにいるお飾りの「製作総指揮」ではなく、作品制作から、広告戦略、果てはチケットの手売りまで、すべて現場で現場の最前線に入り回っているタイプの「ガチ制作総指揮」です。

立川志の輔師匠への演技指導から(恐ろしい…)、ついには、レコーディングスタジオにて「音楽は、こうっ!」とギターを鳴らすこともあります(笑)。

オンラインサロンなので、生々しい話をします。

多くの日本映画は『製作委員会方式』という形で作られます。
「複数の企業が製作費を出し合って、ヒットしたら、その売り上げを山分け」というやり方です。
企業は「なるべく少ない出資で、多くのリターン」を望むので、製作費が膨れ上がることを嫌いますし、出資者が増えることも嫌います。

企業さんの気持ちはよくよく分かるのですが、僕としては「うるせーな」という気持ちもあります。
「良い作品が作れるのであれば、お金はいくらでもかける」というのが西野の本音です。

ですが、製作費をかけすぎてしまうと、回収が難しくなり、出資するメリットも少なくなるのもよくよく分かるので(僕、大人なんです!)、今回は(今回も)、製作費とは別に「広告宣伝費」を個人的にバカみたいに作ってやろうと思っています。

通常、映画の広告宣伝費は「製作費」に含まれているのですが、それとは別に作ります。

つまり、出資してくださる企業に一才の負担を与えない「広告宣伝費」を個人で作る。
数千万円レベルではなく、もう一桁ほど。

そうして「物量でモノを言わせる」を個人でやろうと思います。

この先、どこかのタイミングで西野の「お金を集めるターン」がくると思います。
その時は、今日の話を思い出して、「やってんなぁ(笑)」とニヤニヤしてやってください。

もうチョイしたら、こういった「お金」の話も入ってくると思います。
包み隠さず全てお話しするので、見届けていただけると嬉しいです。

現場からは以上です。

【追伸】

https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。

https://youtu.be/xqthx0JRH1Q

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