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挑戦に用がある

2021.06.20 / 西野亮廣エンタメ研究所

見出し画像おはようございます。
今日は日曜日なので、お仕事の(ためになる)お話はお休みにして、タラタラと日記を綴りたいと思います。
たいした内容じゃないので、時間が余った時にでも読んでください。
読まなくても問題ないっす。


挑戦に用がある

今朝、『アヌシー国際アニメーション映画祭』のグランプリの発表がありました。

グランプリには、アフガニスタン難民のドキュメンタリー作品(アニメなのにドキュメンタリー作品!)『Flee』が選ばれました。

難しいテーマと正面から挑んだJonas Poher Rasmusseen監督と、そのチームの皆様に、心からの賛辞を贈りたいと思います。

ぶっちゃけ、「デビュー作で世界一」は狙っていたのですが(だって、カッコイイじゃん!)、当落線上に並ぶ全てのクリエイターが命を賭けていることを知っているので、「さすがに虫が良すぎるなぁ」とも思っていました。

グランプリの発表直後に、スタッフの福山さんが言った「楽しみは次にとっておきましょう!」という言葉と、廣田監督の「また選ばれるように頑張ります」という言葉は、
僕らが向き合っているエンターテイメントが「一発こっきりの花火」ではなく、
「これからまだまだ続く長い長い旅」であることを、あらためて教えてくれました。

そうだ。そうだった。
まだ、たったの一歩目だ。


こんな性格なので、100年前から次に向かっているのですが、しかしながら、皆さんに対してはチョット申し訳ないと思っています。

日本アカデミー賞に王手をかけては逃し、
アヌシーのグランプリに王手をかけては逃し…なんだか立て続けに“ぬか喜び”させてしまってゴメンなさい。


世界戦はこれからまだまだ続いて(ていうかアヌシーのノミネートで加速した!)、また、色々とご報告があるのですが、しかし世界のトップランカー達との戦いはかくも厳しく、
これからも「期待」と「ぬか喜び」が9割を占めちゃいそうな気もしているクセに、それでも挑戦を続けるので、先にお詫び申し上げます。


最近、「残念なニュース」と「嬉しいニュース」がありました。

水面下で進めていた大きな大きな仕事が(仕方のない事情で)白紙になってしまい、
その一方で、新しくたくさんのチャンスが巡ってきました。

失ったものも、新しく得たものも、どちらも舞台は「世界」で、どうやら僕らのチームは今、そのあたりをウロウロしているようです。

いつも「タメ息の内容」が自分の現在地を教えてくれるのですが、それでいうと、去年よりも少しだけ前に進めているのかもしれません。
まだ厚い煙を突き抜けてはいないけど。


毎日、サロンメンバーの皆様からのコメントに励まされています。
#コメント欄に届いているコメントは全部読ませていただいているんですよ

昨日の記事に届いた「原 貴大さん」からのコメントには大きな力をいただきました。
紹介させていただきます。


『ホリエモンロケット、アカデミー賞、アヌシー……と、こんなに前日、ドキドキすることはなかったです。西野さんありがとうございます。応援してます!』


アカデミー賞は逃しちゃったし、アヌシーも逃しちゃったし、ロケットは海に落っこちちゃったし……なんだか期待ばかりさせて、いつもカッコイイ結果を出せずに終わっていて、アンチに「ざまぁ」と言わせるチャンスだけ与えて、申し訳ないなぁと思っているのですが、

それでも、この七転八倒が、
こうして遠く離れた場所にいる誰かの生活に張りを与えることができていることは、僕にとっては励みでしかありません。


こんなのでも一応、誰かの役には立てているんだなぁ、と。

今やっている仕事が片付いたら(来年の春頃かな?どうだろ?)、とりあえず2〜3ヶ月ほど海外に住んでみようと思います。

ご安心ください。

サロン記事など、今おこなっている発信は何も変えずに続けます。
キングコングのことも、会社のことも、川西のこともあるので。

僕の挑戦が誰かの励みになって、それが僕の励みとして返ってくるのでれば、
僕は、もっと大きな問題に向き合わなきゃいけないし、
もっと速く走らなきゃいけないし、
もっと居心地の悪い場所に行って、もっと思い知らなきゃいけない。

海外生活をタラタラと先延ばしにするのも嫌なので、今日中にスケジュールを決めます。

世界戦に出れば出るほど、「ツッコミ」「あげ足取り」「評論」に終始する国内エンターテイメントに重大な危機が迫っていることを感じます。

国産のエンタメの面積が小さくなると、あらゆる分野から悲鳴があがるでしょう。
「習い事」をしたところで、「発表する場」がなければ、モチベーションは湧きません。
そんな未来を迎えに行くつもりは一ミリもありません。


2日前。
JR大崎駅の近くで小学生から声をかけられました。
隣にいたお母さん(サロンメンバーさんかな?)から、「家族でプペルを観に行って、今、西野さんを見つけて、この娘が『声をかけたい!』と言い出しちゃって…」という説明をいただきました。

そこで女の子に「今、何やってんの?」と質問したら、「バレエを習ってる!」と返ってきたので、その場で、蜷川実花さんが撮ってくださった『えんとつ町のプペル』のM Vを一緒に観て、「今、こんな感じのミュージカルを作ってるから、大人になって、気が向いたら出てね」とナンパしておきました。


11月のミュージカルはご家族で観に来られるそうです


こんな調子で、未来に希望が持てる時間を少しでも増やしたいなぁと思った次第です。
僕の知らない誰かが過ごしている世界を、生きるに値するものにできるのであれば、
僕の挑戦なんて安いもんです。

まだまだ頑張ります。

それでは素敵な日曜日をお過ごしください。


【追伸】
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