おはようございます。
台風休暇中に圧倒的な名曲を完成させたキングコング西野です。
#楽しみにしてて
さて。
今日は『イベント屋の台風対策』というテーマでお話したいと思います。
台風の被害って実際に増えてるの?
昨日予定していた『西野亮廣講演会in下関』が中止(延期)となりました。
こちらに関しては台風10号の影響で会場が(急遽!)避難所に指定され、講演自体を中止にせざるをえなかったので仕方なかった&絶対にリベンジするのですが、そのおかげで時間ができたので「台風」について少し調べてみました。
20年以上一線で活動しているイベント屋として、近年増えている「台風の影響で中止」に少し違和感を覚えたので。。
そんなこんなで過去30年を遡って色々と調べてみたのですが、「台風の中心の気圧が若干下がっている」という傾向は確かに見られました。
「30年前に比べると、台風は少し強くなっている」という結果です。
一方で、30年前に今のような「強い台風」が来ていなかったか?というと、そうでもなくて、「強さの平均値」が上がっただけで、今も昔も強い台風は来ていたそう。
#そういえば毎年のように過去最大級の台風と言ってるよね
さらにいうと、台風が起こる「頻度」は今も昔も、まるで変わっていませんでした。
その裏で、治水工事はガンガン進んでいて、「台風に負けない街づくり」は今と昔では雲泥の差。
いろいろ調べてみると、「たしかに台風は少し強くなっているけれど、頻度は変わっていない上に、台風の被害をモロに受けないようになっている」という結果と、「SNS等で台風の被害が可視化された」&「台風の被害が可視化されたことによってクレーマーが増えた」ということが見えてきました。
イベント屋が受け入れなきゃいけない厳しい現実
以上の根拠を踏まえて、イベント屋はどう立ち振る舞うべきか?を考えてみました。
まず一つ言えることは、「これまでイベントというものは、そもそも、ある程度のリスクを承知の上でおこなわれていた」ということと、「ある程度のリスクを承知の上でおこなわないと、おこなえない」ということ。
思い出すのは僕の地元でおこなった『チックタック光る絵本と光る満願寺展』です。
https://youtu.be/Eqic_C5N2HI?si=aL-1mH86Ymer2Uzp
交通機関がパニックに陥るほどの(ごめんなさい!)大規模な個展だったわけですが、あの時は現場の陣頭指揮を田村Pに任せ、すべて「現場判断」でおこなったんです。
#あまりにも予測不可能だったので
その個展の終盤のある日。
大雨が降り「雷注意報」が出たことがあって、当然、「中止」の選択肢もあったのですが、現場にいない僕は、それがどれだけのリスクなのかを計りかねていて、最終的な判断は現場にいる田村Pに任せました。
#ごめんやで
結果、個展のオープン寸前に雨雲が消え、雷注意報も消え、個展は無事におこなうことができました。
近年、イベントは「早めの判断が吉」「『中止』を発表するなら、早め早めに!」が称賛され、正義となっていますが、『チックタック光る絵本と光る満願寺展』でいうと、(批判されることを承知で)「ギリギリまで判断を粘る」という田村Pの現場判断がなければ、あの成功はなく、昨今叩かれがちな「中止の判断が遅い」を僕はどうしても叩くことができません。
BBQには「火傷」のリスクがあるように、イベントには「事故」のリスクは必ずあって、事故のリスクを極限まで減らすことはするべきですが、「事故のリスクをゼロにすることはできない」という残酷な現実もイベント屋は受け入れなきゃいけません。
この度の反省
実は今日の“夜”、福岡(博多)で舞台『テイラーバートン』の映画館上映会と『スナック西野』が入っていたのですが、台風10号の影響で中止となりました。
Voicyでもお話したとおり、(ステージ設営をしなきゃいけない)『屋外イベント』と『ショッピングモール内の映画館のイベント』は判断基準は違って、さらには『ショッピングモール内の映画館のイベント』の開催の判断(締め切り時間)は、その他のイベントとは明らかに違うので、「二日前に中止の判断をする」というのは僕としては反対です。
ただ、その判断をした人間を責めたくはありません。
(皆さん、驚かれるかもしれませんが)実は今回の「中止」の判断は、僕に何の相談もなかったのです。
#ここが今日の話のポイント
イベント経験が圧倒的に少ないCHIMNEY TOWNのスタッフが自分達で勝手に「中止」の判断をして、公式アカウントで中止を発表し、僕はインスタLIVEでお客さんからイベントの中止を知らされる…という形でした。
芸能を生業にしている人間からするとブチギレ案件もいいところですが(#スタッフの首が飛ぶレベル)、ここでブチギレても仕方がなくて、『昨今の「とにもかくにも、早めの判断が吉(リスクは決して背負わない!)」で育った世代がいる』を受け入れないと、建設的な話はできません。
「イベントを中止にするなら、普通は、お客さんに発表する前に出演者に伝えるだろ」というのは「イベントにはリスクはつきもの」と考えている人間の常識で、「台風がきた!お客さんが危ない目に遭うかもしれないし、イベントをやったら叩かれる!中止、中止っ!!!」と判断する常識もある。
#世代間ギャップ
このことを踏まえて、
「屋外イベントと屋内イベントは判断基準が違うんだよ」
「ライブハウスでおこなう単独イベントと、ショッピングモール内の映画館のイベントも判断基準や判断する時間が違うんだよ」
あと
「中止にする時は、さすがに出演者には一言入れておこうね」
という話し合い(ルール決め)をすることが、異常気象が叫ばれる近代(メディア&SNSが過剰に恐怖を煽る)の戦い方なのだと思います。
#最後に貼付した現在の全国の降水量を見てみてください
本日のイベントを楽しみにされていた方には本当に申し訳ないことをしましたが(ごめんなさい!)、いやはや勉強になります。
現場からは以上です。
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現在の降水量。
(九州よりも関東の方が雨が降っている。)
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