おはようございます。
昨日、「どうすれば毎日長文の記事を書けるようになりますか?」と質問されたので、「毎日、長文の記事を書けば、書けるようになるよ」と答えたのですが、答えになっていない気がしてきたキングコング西野です。
さて。
今日は『そのプライドで誰が救えるんだ?』というテーマでお話ししたいと思います。
久しぶりにバレエ『えんとつ町のプペル』のお話しです。
※今日の記事は長いのでお時間がある時に!
ニューヨークに着いたよ
無事にニューヨークに到着しました。
前回(先々週?)のリーディング公演@NYで出会ったプロデューサーが、ブロードウェイのいろんなクリエイターさんとの顔合わせの機会を作ってくださいまして(ありがたい!)、明日は午前中から挨拶まわり。
「43歳にして1年生」とは言いましたが、『えんとつ町のプペル』の絵本とDVDを手土産(履歴書?)として持っていけるわけで、加えて、YouTubeにアップされているミュージカル『えんとつ町のプペル』や、先日の幕張メッセ(えんとつ町の踊るハロウィンナイト)の映像も、資料としてお渡しさせていただいているわけですが、そちらの反応もメチャクチャ良くて、日本で費やした時間が無駄じゃないことを実感しています。
全てが無駄じゃなかったのか、それとも、全てが無駄じゃなくなるように立ち回っているのか。
いずれにせよ、“必要な遠回り”だったことは間違いなくて、こんな「1年生」はなかなかいません(笑)。
IPホルダーとして
さて。
日本を発つ前に、CHIMNEY TOWNとしては大きな意味を持つミーティングが2件ありました。
1件目は、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の反省会。
2件目は、2024年におこなうバレエ『えんとつ町のプペル』の運営に関するアレやコレ。
いずれも、『えんとつ町のプペル』というIPをお貸しして、「制作協力」としてプロジェクトに参加させていただく時のCHIMNEY TOWNの立ち回り(ルール決め)の確認です。
僕らは会社立ち上げ当初から、「自分達でお金を集めて、自分達で全て作る」ばっかりやってきたので、「『制作協力』として入る場合、どこからどこまでをCHIMNEYが担当するのか?」という線引きがチーム内で共有されておらず、ほっといたら「資金繰り」まで任せられたり、さらには、プロジェクトの最終的な判断を「西野亮廣」に委ねられたり(泣きつかれたり)もします。
#幕張メッセやバレエでそういうことがあったわけではありません
#今後の可能性として有り得るという話っす
しかし、それだったら、「制作協力」じゃなくて、最初から「主催」や「製作総指揮」として参加した方が話が早いわけで…「『制作協力』として入る場合、どこからどこまでをCHIMNEYが担当するのか?」をチーム内で共有しておくことが大事なんですわ。
そんなこんなでバレエ『えんとつ町のプペル』の話です。
IPを正しく利用しろ
来年の夏にバレエ『えんとつ町のプペル』があります。
2023年公演は劇場で観させていただいたのですが、その感想としては「振り付け、最高」「美術&照明は、もうチョット頑張れる」「オープニングのハロウィンパーティー(自己紹介)のシーンが長い」「ブルーノのビジュアルが昔の少女漫画チック(無駄にハンサム)で、嫌」が正直なところ。
ただ、今年は初演だったし、クリエイティブの問題に関しては時間が解決してくれるでしょうし、「時間をかければ、もっともっと素晴らしいステージになる」という可能性を見ました。
なにより、バレエの美しさを見ました。
#素晴らしかった
今年の公演を見て、「時間をかければ、もっともっと素晴らしいステージになる」と確信したから、「制作協力」として参加させていただくことにしたわけで、そこは期待しておいてください。
それよりなにより!
気になったのはクリエイティブパートではなくて、「運営面」です。
#これは吉原光夫さんも言ってたな
とにかく「予算作り」と「宣伝まわり」が危なっかしすぎて、ここに関しては「時間が経てば自然と良くなる」というものではなく、根っこの部分からキチンとメスを入れていく必要があると感じました。
とくに「宣伝まわり」はまるでワークしていなくて、「誰も知らない(誰も見ていない)アカウントで、人知れず発信を続けていた」というのが実態で、広告宣伝費をかなり溶かしていた印象です。
どれだけ予算を作っても、ここで溶かしてしまっては意味がありません。
今回、「制作協力」として参加させていただくことになった時に、「公演時にしか動画を出さない『バレエ えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネル(登録者300人ほど)って、そもそも必要ですか?」というところから話をさせていただきました。
しかも、公演時に出す動画は全て「宣伝動画」で、つまり、CMしか無いチャンネルになってしまっている。
それだったら、いっそのこと、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のYouTubeチャンネルを、「『えんとつ町のプペル』の舞台作品全般(幕張メッセも含む)を取り扱うチャンネルにしてしまって(チャンネル名から「ミュージカル」という冠を外して)」、情報を一つにまとめた方がイイ。
その方がお客さんも探しやすいし、なにより、それぞれのイベントがそれぞれのイベントを宣伝し合える状況を作ることができる。
(※幕張メッセの動画を観にきた人が、「お、バレエもやってるんだ」となる)
そのことを提案したところ、製作副総指揮の方から
「バレエCHで出すことで、西野さんファン以外の人に届けたい」
「『これは西野さんが(製作総指揮として)手がけているものじゃない』ということを伝えたい」
というご意見をいただきました。
その発言の裏に含まれている考え(葛藤)は勿論すべてお見通しで、「アンチ西野(業界の古い人達)」からの「え〜、西野の作品なのぉ〜? なんか怪しいぃ〜」というシャワーを浴びたからヒヨってる」が一つ。
二つ目は「自分達でやってるんだもん」というプライド。
言葉を選ばずに言うと、どちらの理由も心の底からクダラナイと思っていて、「目的を達成したいのか、それとも、またオナニーをしたいのか?」というのが僕の意見です。
「西野さんファン以外に届けたいから」という理由でチャンネルを分けたところで、結局、「西野さん」(あるいは「毎週キングコング」の最後)にそのバレエCHの動画のシェアをお願いすることになるわけで、まるで意味がない(結果的に何も分かれていない)。
そして、「これは西野さんが(製作総指揮として)手がけているものじゃない」を伝えたければキチンとクレジットを出せばイイだけの話で、ここに関しては「私達 > 目的」になってしまっていて、「何の為にIPを借りたんだよ」という本末転倒。
くれぐれも「西野の名前を前に出してください」「西野の手柄にしてください」と言っているわけじゃなくて(※僕はかなりこまめに「これは◯◯さんの仕事です」を発信する奴なんです。梶原さんと違ってww)、「正しく(賢く、合理的に)IPとCHIMNEY TOWNを利用してください」という話です。
サロンなので言葉を選ばすに言いますが(※だからといってコメント欄で追随しないでください!)、製作副総指揮の言葉を聞いて、「マーケの知識が無い人のリハビリは、まだまだ必要だなぁ」と感じ、バレエ業界が内に内に籠ってしまっている理由も頷けました。
この流れで、グッズに関して一つだけ。
バレエ『えんとつ町のプペル』のグッズに関しても、「私たち」で全部作ってしまわないで、まずは「何の為にグッズを作るのか?」を明らかにして、おそらく「イベントの予算を作る為」だと思うので、それならそれで(以前もお伝えしましたが) CHIMNEY TOWNを正しく利用した方がイイ。
つまり、CHIMNEY TOWNがすでに出しているグッズを7掛けで購入して、ロビーで販売して、売れ残ったらCHIMNEY TOWNに返品すればイイ。
そうすれば、グッズの開発コストもかけなくて済むし、なにより「在庫リスク」を抱えずにイベントの予算を作ることができる。
求められているのは、「CHIMNEYさんにとっても、そっちの方が得ですよね?」というウィンウィンの交渉です。
グッズの『オリジナルTシャツ』に関しては、ミュージカル『えんとつ町のプペル』と同じものにして、売れ残った分は2025年のミュージカルに回せばいいと思います。
#Tシャツ製作はミュージカルチームの動きが遅いのでCHIMNEYで巻き取ってください
そんな感じで「IP」を正しく(賢く、合理的に)使うことが大切です。
バレエ『えんとつ町のプペル』のプロデューサー陣は今、「補助金頼みの文化事業をやりたいのか、エンターテイメントをやりたいのか?」という岐路に立たされていて、想いは後者にあるけれど、身体は前者(エンタメビジネスをやるには贅肉だらけ)といったところ。
面白いじゃないか。
現場からは以上です。
【追伸①】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
【追伸②】
《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【年間3日×7年分】の貸し切り利用権をお求めの方はコチラまで。
↓↓
https://support.chimneytown.com/hc/ja/requests/new
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/q7b4Mlz