キュレーションメディアとしてのバンドザウルス

投稿日:2023.06.19 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


 
 

おはようございます。
人生でこんなに「提灯」のことを考えたことは初めてのキングコング西野です。
#今なら提灯屋より提灯のことを考えている自信がある

さて。
今日は『キュレーションメディアとしてのバンドザウルス』というテーマで、天才みたいな話をしたいと思います。
 
 

提灯支援のクラウドファンディングが始まる
 

今日も『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の話題です。
他にもたくさんのプロジェクトがある中、この話題が続く理由として「西野が推しているイベント」というのも当然あるのですが、それより何より、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の準備の「重要度」と「緊急度」が高いからです。

『映画 えんとつ町のプペル』の続編も『ボトルジョージ』も、ミュージカル『えんとつ町のプペル』もメチャクチャ「重要度」が高いのですが、「緊急度」は(現時点では)高くありません。

ここに「感情」を持ち込んではいけなくて、自分が抱えているタスクは「重要度(縦軸)」と「緊急度(横軸)」の4象限に振り分け、「重要度」と「緊急度」が高い右上の枠から順に潰していくのがお仕事の基本だったりします。
#時間管理のマトリックス

このあたりは「なるほど。そういう意図があって、発信内容を決めているのね」といった感じで受け取っていただけると嬉しいぜ。
#ぜ

さて。

繰り返しお伝えしていますが、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』に関しては、「集客」と「資金繰り」のリスクを一日でも早く潰すことが重要だと考えています。

初めてのイベントで見えないことだらけなので、きっとこの先「集客」や「資金繰り」の打ち手が空振ることも可能性としては全然あります。「あれ、この打ち手、全然ハマらないじゃん(苦笑)」という。
大切なのは、その「全然ハマらない」という空振りデータを一日でも早く取得すること。
時間さえあればいくらでも対策を練ることができます。

そんなこともあって、昨日の『毎週キングコング』の配信に合わせて、クラウドファンディングを立ち上げました。

(※コチラ→)https://www.picture-book.jp/projects/halloween-lantern

さっそく、たくさんのご支援をいただいております。
本当にありがとうございます。
#支援総額500万円突破

…ちょっと余談ですが、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の天井を飾る3000個の提灯群の名前を『三千提灯』にすると雰囲気が出ていいかもですね。

仏教には「三千世界」という言葉があります。
これは「全宇宙」のことを指した言葉で、「3000個の世界」ではなく、1000の3乗…すなわち「10億の世界(メッチャたくさんある世界)」を指します。

「たくさん」という意味で「三千」を使うんですね。

なので、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の天井を飾る提灯が4000個になっても、5000個になっても『三千提灯』という名前で良いような気がします。

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』は「櫓(やぐら)」と「大提灯(提灯型の巨大スクリーン)」と「三千提灯」がアイコン(フォトスポット)になりそう。
ハロウィンなのに、日本っぽくて凄く素敵ですね。

そんなこんなで、ここからが本題です。
 
 

バンドザウルスという「キュレーションメディア」
 

「アーティストとしてのバンドザウルスはどうあるべきか?」というテーマで色々と考えてみたのですが、僕の中でバンドザウルスは「キュレーションメディアになるのが一番面白い」という結論に至りました。

バンドザウルスは時々、イレギュラーでオリジナル曲を歌ったりもしますが(#オリジナル曲を歌うのがイレギュラーなんかい!)、基本は「カバー曲」です。
これも、「過去の名曲(今の若い子達が知らない名曲)を選んで、現代人に届ける」というキュレーションの一つ。

それだけではなくて、YouTubeに大量に出回っている「カバー動画」があるじゃないですか?

あの「カバー動画」の中には、「本当に素晴らしいカバー(歌声&演奏)なのに、見つかりきっていないカバー動画」が山ほどあります。
YouTubeの動画は時間が経過すると再生されなくなりますが(※特例もありますが)、「素晴らしいカバー動画」はもっと動画制作者の「資産」になってもいいと思っています。

そこで昨日、バンドザウルスのタケダPにこんな提案をしてみました。
箇条書きで共有します。

↓↓↓

🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖

① 素晴らしいカバー動画の音源(をお借りする権利)を10万円で購入する。

② お借りした音源にバンドザウルス(ティラ様)の歌唱(もちろん口パク)動画をのせる。

③ 概要欄に「歌 ○○」という形で実際に歌われている方のお名前をキチンと表記する。

④ 概要欄に、元音源の動画(カバー動画)のリンクも貼り、元音源の動画(カバー動画)の再生数に寄与する。

⑤ 権利関係をキチンとする。

🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖🦖

「切り抜き動画」ではなく、「音源をまるまる使う動画」です。

こうすることで、バンドザウルスは「カバー動画のキュレーションメディア」として公式YouTubeチャンネルをまわすことができて、カバー動画を作られている方の応援もできる。
#天才かよ

こんなフザけたマネができるのも、バンドザウルスの「中の人」の“口元”が物理的に見えないからで、ここで「かぶりものバンド」が活きています。

国民全員が発信者となった今、世の中はすでに素晴らしいコンテンツで溢れていて、だけど同時にウンコみたいなコンテンツも溢れていて、だからこそ「キュレーション」が求められているんじゃないかなぁと思った次第です。

どうやらバンドザウルスのコンセプトは「世界はとっくに素晴らしい」であり、世界の素晴らしさを再発見(才能の発掘)してくれるのがバンドザウルスだと。

誰も見たこともないバンドを作るには、誰も見たこともないバンドのビジネスモデルの構築から始める必要があると考えていて、バンドザウルスのYouTubeに関しては、動画を「作る」というよりも、動画を「買う」という方向で進めたら面白いと思いました。

「アートパネルが3枚売れたら、動画を1本作る(カバー音源を買って、口パク映像をのせる)」というバランスが良いんじゃないかなぁと思っています。
#アートの売上で才能を発掘する

バンドザウルスの形が色々と見えてまいりました。
なんだか面白くなりそうな気がしてきましたよ。
ビジネスモデルを含め、要チェックです。

現場からは以上です。

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