おはようございます。
昨日は「撮影7時間+打ち上げ12時間」というスケジュールだったキングコング西野です。
#1日の半分が打ち上げ
さて。
今日は「お遊戯会『えんとつ町のプペル』の収録が無事に終わりました」という御報告回です。
完成しました
タイトルにもありますとおり、お遊戯会『えんとつ町のプペル』の収録(リハーサルも入れて二日間)が無事に終了しました。
今回のプロジェクトを応援してくださった皆様、そして、「面白そうじゃん!」と力を貸してくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
すでに漏れ出ているとは思いますが、「幼稚園で再現できるサイズに押さえておく」という目標は早々に打ち砕かれ、「本気で再現しようと思ったら再現できるように仕立てているけど…まぁ、ここまでのものは作らなくてもイイ」という都合の良い目標に変わりました。
諸悪の根源は美術の佐藤さんです(笑)。
佐藤さんがスイッチを入れたせいで、「いや、ヒロカズ(佐藤さん)がそんなセットを作るんだったら俺も…」と照明のイジツさんのスイッチが入り、そこから芋づる式的に皆さんのスイッチが入り、今回のクオリティーに至ります。
しかしまぁ、「台本」や「楽曲」や「楽譜」や「美術セット」といった“お遊戯会を構成するアイテム”は無料ダウンロードできるようにしているので、本気を出せば丸々同じものは再現できますし、そうでなくても「楽しいお遊戯会」がカジュアルに作れるように仕立てておりますので、ギリギリ御安心ください。
問題を創る
(※御報告だけで終わるのもアレなので、こんな話をさせていただきます)
僕もサロンメンバーもすっかり当たり前になっちゃって、議論すらしていませんが、『お遊戯会を作る』という仕事なんて、そもそもありません。
クライアントさんから発注されて作っているわけでもなく、「お遊戯会のキット&見本動画を作る」という問題(仕事)を自分達で創り、自分達で解きました。
僕らはよくこんなコトをしています。
苦労も多いですが、イイコトもあって…自分で作った問題というのは競合がいないので、値段の相場がありません。
今回は「すべて無料」ですが、「お遊戯会キットの貸し出し&アドバイザー派遣」という商品は作ろうと思ったら作れて、そして、その商品には競合がいない(相場が無い)ので「言い値」で売り出すことができます。
#やらねーけど
「問題を創る」というのは、「相場がない商品を創る」と言い換えることもできると思うのですが、グローバル企業がどんどん侵食してきて、高品質&薄利多売ゲームが加速した今、僕らに求められているのは、この「相場がない商品を創る」という作業だと思います。
年末にやっている音楽フェス(忘年会?)『天才万博』では、「出演者越しに客席を見れる席」(客席側を向いているバルコニー席)があるのですが、座席の価格は、その席が一番高いです。
「満足度が高い」の他に「相場がない(他と比べられない)」がその値段にさせたわけですね。
#毎年バルコニー席は即完です
このバルコニー席も元々はニーズなどはなく、「どういう風にデザインすれば最も楽しく客席を見れるだろう?」という問題を自分達で作り出し、試行錯誤の末、それに答えた形。
今、「問題を創る」の例えを一つ出したので、「あぁ、『問題を創る』って、そういうことかぁ」と少しだけイメージできたかと思いますが、一つ確かなことがあります。
それは…
「『問題を創る』は読んでいる(聞いている)だけじゃ完全には理解しきれない」
ということです。
「こんな問題はどうだろう?」と実際に手を動かしてみて、皆の参加率を見て、「なるほど。こうじゃないんだ…であれば、コッチはどうだ?」と次の手を打っていくしか、『問題創り』は上達しません。
皆が参加したくなるような問題を創るには、自分の試行錯誤が必要なのです。
僕らは子供の頃から「ある問題を解く」という単純作業しかしてこなかったので、『皆が参加したくなる問題を創る』のがとても苦手です。
だけど、そろそろその作業(訓練)を始めないと、薄利多売ゲームから抜け出せずに身体を壊す未来は目に見えているので、少しずつ始めてみることをオススメします。
とにもかくにも、お遊戯会の収録は最後まで怪我することなく無事に終了しました。
これから編集作業です。
完成をお楽しみに。
現場からは以上でーす。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
※収録前に歌の練習をする西野先生
https://vimeo.com/715084819
