ライブコマース×アートの可能性と、その向き合い方

投稿日:2021.07.24 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。


見出し

おはようございます。
「ホテル隔離」が今日で終わりなのに、ホテル隔離中の鬼筋トレで激しい筋肉痛になり、一歩も外に出られないキングコング西野です。

さて。
今日は『ライブコマース×アートの可能性と、その向き合い方』というテーマでお話ししたいと思います。

今日はクリエイターさん向けの話ではありますが、「何を売っているのか?」というのが主題になってくるので、サービス業全般に言える話でもあります。
よろしく、どうぞ。

 

ラスベガスから帰ってきて、より強く心に決めたこと

世間的には、ものすご〜く誤解されちゃっているのですが、僕は「炎上商法」にも「逆張り」にも興味がなくて、「知らないこと(確かめたいこと)」と「筋の通った打ち手」にしか興味がありません。

ついでに言っちゃうと、他人を攻撃するほど、他人の活動に興味がありません。

「サイコパス」だとよく言われますが、診断書を出されたわけではありませんので、そこはどうか分かりません。が、「ナルシスト」だと思います(笑)

ムカついて帰る(辞める)ことは多々あるので、感情をコントロールできる類の人間ではありませんが、「無益な嫉妬」はしません。
イイもの(自分にとってプラスになること)はどんどん飲み込みます。
#自己紹介終わり

 

今朝のVoicyでは『時代遅れ』について話しました。
(※こちら→https://voicy.jp/channel/941/181963)

忙しい方の為に要約すると、「時代についていけないわけじゃなくて、『上手くやっているヤツの話を聞きたくない』という感情が【時代遅れ】を生んでいる」という話です。

それは僕の本音で、サロンなので更に言葉を選ばすに白状すると、「面倒くせぇな。無知を受け入れて、自分にとってプラスになるかもしれない話は素直に話を聞いて、とっとと前に進めよ!」です。

「話を聞く気がない人」に話をしたところで仕方ないし、正直に言っちゃうと、そこにはもう、時間を割きたくありません。

朝から晩まで作品を作って、世界に仕掛けて、その最前線で学んだことや、気づいたことは、このオンラインサロンに書けばイイかなぁと思っています。

「世間の皆様への説明」は、今回のように尾原さんとかにお任せしようかと。
 

ただ、「最新の情報を仕入れたい」と思っている人(学ぶ意思がある人)には積極的に情報を共有していこうと思っておりまして、サロンもそうですが、「紙で情報を仕入れる人」もいらっしゃるので……先日お伝えした通り、久しぶりに「ビジネス書」を一冊書こうかなぁと思っております。

『革命のファンファーレ ~現代の労働と報酬~(仮)』です。
 

ズルズルと先延ばしにしちゃうのもアレなので……袖山さん(業務連絡っす!)、媒体は何でもイイので、僕の連載を組んでください。

もちろんギャラは要りません。「そういうわけにもいかない」というのであれば、どこかに寄付してください。

締め切りがないと働けないアル中(41歳)を宜しくお願いします。
 

そんなこんなで、今、僕が考えていること(新しい気づき)を今日もサロンに投稿しようと思います。

 

ライブコマースは何に値段がついているのか?

ライブコマース(E C×ライブ配信)の波は不可避で、中国では2020年の時点で年間に8000億円を超える市場となっています。

……と言われたところでピンとこないと思うので、分かりやすく、「K O L」という専門性を持ったインフルエンサーは“一人で”年間に40億円以上を売り上げています。

「利益」がどんなものかは知りませんが、大変な額であることは確かです。
 

ここで僕達が解剖しなくちゃいけないのは、「ライブコマースで何が買われているか?」という部分です。

購入者が1000人いたとしたら、その1000人が同じものを買っているわけではありません。
そこには…

① 「商品」を買っている人
② 「K O Lさんの応援」を買っている人
③ 「K O Lさんのファンコミュニティーの参加チケット(共通言語)」を買っている人

…がいます。

買っているものが、それぞれ違うんですね。
#ここテストに出ますよ

ちなみに今の日本だと、②と③を販売すると、「詐欺」や「宗教」といった感じで石を投げてくる人が一定数いて、残念なことに、それに加担するテレビマンもいます。

おかげで日本はまだまだ出遅れると思いますが、とくにクリエイターは②と③への理解を進めなくちゃいけません。
なぜなら、②と③こそが、もっとも利益率の高い商品だからです。

 

eluの衝撃

昨日の記事で、「eluは最強のコピーガードである『キャンバス限定』もアリにすると、クリエイターの参加のハードルがグッと下がるよね」という話をさせてもらったんだけど、覚えてる?
#急に馴れ馴れしいやつ
 

あの直後に、けんすうサンから「『キャンバス限定販売』ができるようにアップデートしましたー!」という連絡があって、よっぽど優秀なエンジニアか、よっぽど暇なエンジニアを抱えたチームなんだろうなぁと思いました。

とにもかくにも、秒速でアップデートされ、『キャンバス限定販売』が可能になったelu。
そして、そのタイミングで「オリンピックの開会式」の当日です。

皆さんご存知、コロナと嫉妬と欲望でグズグスで迎えた「オリンピックの開会式」です。

その式には、たくさんの人の希望と悔しさが織り込まれていることは明らかで、「この瞬間を絵にしない手はない」と思った西野先生は、完成した絵をeluで販売することを事前にお伝えして、ライブ配信をしながら(開会式の中継を観ながら)、東京五輪をモチーフにした作品『2021723』を描きました。

時間を合わせたわけではありませんが、作品が完成したのが、開会式終了時刻と同じ深夜0時。思っていた以上に時間がかかっちゃいました。

作品は、すぐにeluで出品。
「5万円」(データじゃなくて、キャンバス)の作品を、限定100枚で販売したのですが、ド深夜にも関わらず、100枚が即完売。(※追加販売はございません)

eluの手数料が「6.8%」なので、テキトーに計算してください。


これ、サクッととんでもないことが起きているのですが、「売れたー!やったー!」ではなくて、「何が売れたのか?」をミリ単位では把握しておかないと、再現性がありません。

僕は、今回の作品は『絵』が売れたわけじゃなくて、『共有した時間』が売れたと見ています。

10年後、20年後、30年後…その作品を観た時に、「ああ、あの時、コロナでホテル隔離中の西野と一緒に五輪の開会式を見たな」という『思い出』に値段がついた。

そう考えると、「思い出となるようなシチュエーションで、思い出となるような作品を作る」というのも、『ライブコマース×作品(アート)』の大切な大切な打ち手の一つで、これには、「お店に並んでいる商品」は絶対に勝てません。

言葉は悪いですが、何も考えずにクオリティーが高い作品(商品)を作っていても未来がなくて、そこに「付加価値」を掛け算することが重要で、そのうちの一つに「同じ時間を過ごした」は確実にあります。


「ライブコマース×アート」の市場はメチャクチャ大きくなると見ています。
シンプルに単価が大きいので、

ここをキチンと理解して、なるべく早い段階で参加できる身体づくりをしておくことが、現代のクリエイターには求められているのだと思います。


最後に。
11月8日に日本武道館で『サーカス』という学校イベントを開催しますので、スケジュールを絶対に空けておいてください。
「よくもまぁ、その面子が揃ったな」という先生達がズラリと並んでおります。
(※リンクを貼ってますので、ご確認ください)

現場からは以上で〜す。
 

【追伸】
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、西野亮廣が手掛ける最新のエンタメビジネスに関する記事を毎日2000文字~3000文字投稿しております。興味がある方はInstagramのプロフィール欄から。

https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus

 

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